マリナーズ単独２位浮上　イチローは蚊帳の外、６タコ…

　単独２位浮上も一人蚊帳の外だ。マリナーズは２８日、ヤンキース戦の延長１２回に守護神リベラを攻略し、５−４のサヨナラ勝ちで３連勝。開幕直後以来となる貯金１で地区２位に浮上したが、イチローは元気がない。０８年８月１３日のエンゼルス戦以来となるメジャー通算８度目の６打数無安打に終わった。

　最高の幕切れだった。１２回１死満塁でリベラに通算１２打数１安打のケネディが放った力のない飛球は、中堅の前にポトリ。「必死だった。彼から以前に打ったもう１安打も、あんなポテンヒットだった」。サヨナラ打は５年ぶりだったケネディは、満面の笑みだ。ここ１０試合で９勝目、地区首位レンジャーズにも０・５差と肉薄。ウェッジ監督も「みんなで戦い抜いた」と胸を張った。

　一方で、イチローは劇勝に沸き返るロッカールームをひとり早々と後にした。７回の守備では大飛球にフェンス際でジャンプするも判断ミス（記録は三塁打）でその前に打球が落ち４−４の同点にされた。打席でもいいところなく３年ぶりの６タコ。打率２割７分７厘、シーズン１８７安打ペースと“安打製造機”に狂いが生じているのは確かだ。　（シアトル秋野未知）