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【大リーグ】建山がメジャー初セーブ!! 3イニング投げて2安打1失点2011年5月30日 紙面から
【アーリントン大城和美】35歳のオールドルーキーが3試合目の登板でメジャー初セーブだ!! レンジャーズの建山義紀投手(35)が28日(日本時間29日)、ロイヤルズ戦で10点リードの7回から登板。3イニングを2安打1失点(自責0)に封じ、日本人投手15人目のセーブを記録した。今季の日本人投手初セーブで、チームもア・リーグ西地区首位を堅守。35歳で海を渡りマイナーからはい上がった右腕が、その存在感を見せつけた。 8回を三者凡退に抑えてベンチに戻った建山の下へ、ワシントン監督が歩み寄る。「次の回もいけるか?」。前日は延長14回の戦いで救援陣が全員登板。建山も例外ではなくこの日は連投となったが、指揮官の“続投要請”に応えずにはいられない。35歳のオールドルーキーは「大丈夫だ」と即答。意気揚々と9回のマウンドに上がった。 「まあ疲れますけど、できるだけ多くの打者に投げて感覚を養いたいですから。点差もあったんでね」。マイナーからはい上がった男にとって、この日はメジャー3試合目の登板。疲労を懸念するより、同一リーグの打者と対戦を重ねるプラス材料と判断した。 9回はバトラーを三ゴロ、ベテミットはキンズラーの好守に助けられ二ゴロ、最後はアービレイスを85マイル(約137キロ)のチェンジアップで三ゴロに仕留めてゲームセット。一塁手モアランドからウイニングボールを手渡された建山はそっとグラブに収め、歓喜のハイタッチでメジャー初セーブの味を噛みしめた。 「セーブは一番、縁がないかなと思っていた。気分はもちろんいい。他の投手を休ませられた? そういう意味でも貢献できたんじゃないかなと思う」。建山はそう胸を張った。夜でも気温30度を超える暑さの中、7回は味方の失策も絡み1点は失ったが3イニングの熱投。ワシントン監督も「3イニング目も本人がいける、と言ってくれた。救援陣を休ませられたし、よくやったね」と目を細めた。 チームも投打の歯車がガッチリかみ合い、ア西地区首位の座を堅守。貴重な中継ぎ右腕として35歳のオールドルーキーがチームの中のポジションを確立しつつある。 PR情報
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