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農地の除染、飯舘村で実験へ 8月末めどに技術検証

2011年5月25日9時12分

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図:農林水産省が実証する農地土壌除染技術拡大農林水産省が実証する農地土壌除染技術

 農林水産省は福島県と共同で、汚染された農地から放射性物質を取り除く技術の実証実験を28日から始めると発表した。8月末をめどに、再び耕作ができる水準まで土壌を改良できる技術かどうかを見極める。

 これまでは研究施設内で試験を続けてきた。実際の農地で行う本格的な実験は、東京電力福島第一原発の事故後、初めて。

 実験は28日から同県飯舘村で先行実施し、計画的避難区域と緊急時避難準備区域内の市町村に計3ヘクタールの実験用農地を確保して進める。水田の場合、半減期が長い放射性セシウムが、稲の作付け禁止の基準にしている土1キログラムあたり5千ベクレルを下回ることをめざす。

 同省によると、放射性物質を取り除く除染の手法は大きく分けて三つ。

 (1)「物理的手法」は土壌の表層をはぎとる。飯舘村などは畜産が盛んで牧草地が多い。根の浅い牧草を、芝生をはがす要領で重機を使ってめくりとる。畑ではブルドーザーなどで土壌の表層を数センチ削り取る。表層だけをうまくはぎとれない場合は、マグネシウムを含む表面固化剤で表土を固めてからはぎ取る方法も試す。

 削った土はまとめて地中深くに埋めるか、仮置き場を設けて保管する。

 (2)「化学的手法」は放射性物質を吸着する鉱物などを使う。田んぼに水を入れて代かき機で土をかき回して土壌を洗浄し、排水路に水ごと放射性物質を流す。排水路やため池に放射性セシウムを吸着する効果が期待されるゼオライトなどを沈めて取り除く。

 (3)「生物学的手法」は、放射性物質の吸収率が高い植物を植える。ヒマワリや菜種などを植え、土壌を浄化する効果を調べる。チェルノブイリ事故の際も使われた方法だ。

 吸収して汚染された植物の処理方法も研究する。放射性物質が空気中に飛散しない簡易の焼却設備を開発。現地に持ち込んで実際に燃やし、効果をみる。

 農水省の藤本潔・研究総務官は「どれが現場で使える技術かを早くはっきりさせ、放射能汚染された農地で大規模に展開して除染を進めたい」と話した。(井上恵一朗)

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