シャッターの動作を定性的に知りたいときには、TV走査線の流れ方をみるのが確実です。 しかし、いまどきブラウン管のモニターを探すのは難しい世の中になってきましたので、代用品を作ることにしました。
LEDの表示場所を一定間隔で変えていくだけの装置です。 基準発振に640kHzのセラロックを使い、そこから1/10×1/2×1/16×1/2 で1msを作り出します。1/5の分周回路を加えることで5msの信号も作ることが できます。
PENTAX *ist Dを用いて1/250sで撮影した結果です。
LED1マスあたり1msに設定しましたので、4-5msの間露光したことが わかります。また、上と下のLEDで1マスずれているのでここから シャッター幕がCCDの1/4を進むのに1ms程度かかったこともわかります。CCDの大きさは24mmx16mmなので、幕速は4mm/1msということになります。
(2008.1.27 記) (C) KhI
8x8マトリクスLEDが手に入ったので、さっそく改良してみました。 基準信号は水晶振動子のモジュールから12.8MHzを得て、ここから 1/16×1/4×1/10×1/10×1/2で1msを作っています。
上と同様にPENTAX *ist Dを用いて1/250sで撮影した結果です。
シャッター幕が3ms程度で走査していること。シャッターは4ms程度開いていることが わかります。また、上から下まで点灯しているLEDの数が変わらないことも 一目瞭然です。
(2008.2.11 追記) (C) KhI