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妻夫木聡「自分捨て役作り」/ブルーリボン賞

2011.1.26 05:04
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妻夫木聡「自分捨て役作り」/ブルーリボン賞
来年の司会が受賞の“副賞”と知り、「えっ? 司会なんてやったことない、やばい」と慌てた妻夫木聡=東京・中央区【フォト】

 サンケイスポーツなど在京スポーツ7紙の映画記者が選ぶ「第53回ブルーリボン賞」が25日、決定した。授賞式は2月15日に東京・銀座ブロッサムで行われる。主演男優賞に妻夫木聡(30)、同女優賞に寺島しのぶ(38)が選ばれた。

 「撮影の後で聞いたら、親や友達が心配してた。あのときのぼくは、ぼくじゃなかったと」。今も元々の“妻夫木聡”がどんな人間だったかわからなくなるという。主演男優賞で初のブルーリボン受賞となった妻夫木聡(30)は「悪人」に魅せられ、格闘し、燃え尽きた。

 出会い系サイトで知り合った女を殺し、その後出会った光代(深津絵里)と逃亡する土木作業員、祐一を演じた。原作を読み「言葉にならない第六感的な何かに揺り動かされた」といい、映画化権を持つ東宝に出演を掛け合った。「受け身だった自分が初めて自ら動いた特別な作品」だ。

 撮影前、舞台の土地を訪ね、土木作業のアルバイトをし、ダイエットを敢行。「これまでの役作りとは違って、自分を捨て、どんどん引き算をしていった」という。しまいには、何も感じなくなり、虚無的に生きる祐一に“なった”。

 デビュー13年。「いつのまにか、勝手なエゴで役を自分に近づけちゃってたことに気づいた」と振り返る。「ゴミが落ちていたら、エコのため、と考えて拾うのではなく、自然と拾うように。役のこと、芝居のことだけを考えていきたい」。原点に戻った妻夫木は無敵だ。


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来年の司会が受賞の“副賞”と知り、「えっ?司会なんてやったことない、やばい」と慌てた妻夫木聡=東京・中央区

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