(5/29)
昨年のM‐1グランプリを制したお笑いコンビ・笑い飯の哲夫(36)が28日、東京大学本郷キャンパスで、仏教をテーマに特別講義を行った。“哲夫教授”は550人の受講生に1時間にわたって、仏陀(ぶっだ)の教えや煩悩について熱弁。講義を終えると、「今後はゴールデンに冠10番組を持ち、ギャラは億プレーヤーになりたい」と仏様も驚くほどの煩悩を全開にした。
◇ ◇
お笑い日本一の芸人“教授”VS偏差値日本一の秀才学生‐。幼少時代から般若心経に興味を持ち、芸能界を代表する仏教通の哲夫だが、講義序盤はてこずった。
次々と仏陀にまつわる“うんちく”を披露するも、反応はイマイチ。相手は博識の東大生だけに、「新情報やと思うんですけど、『知ってたよ』という顔をされてますね…」とぼやき節をこぼした。
時計が進むにつれて、巻き返しも見せた。「煩悩は108ありますね。『四苦八苦』は数字で『4989』ですけど、『4×9+8×9』で108なんですよ」と説明すると教室は感嘆の声で包まれ、「やっと『オーッ』と言いましたね!!」と会心の“ドヤ顔”を浮かべた。
学生からはするどい質問も飛んだ。「仏教におけるお釈迦(しゃか)様と、お笑いにおける明石家さんまさん、どっちがすごい?」と向けられると、「人をすべらさないトークは、さんまさんと仏陀は一緒かな。Wボケ界における笑い飯と、仏教界の仏陀も一緒」という珍回答で笑いを誘った。
教壇では高尚なトークを繰り出した哲夫だが、講師の役目を果たし終えた途端、低俗な発言を連発。講義後の会見で、「僕は煩悩だらけです!!Hなビデオも見たいですから」と“真の顔”を暴露。「今後はゴールデンに冠10番組を持ち、ギャラは億プレーヤーになりたい。車は3台所有して。仏教講座の仕事を着々とこなせば、そういう将来が待ってる」と仏様の教えを説いて成金を目指す、バチ当たりな計画をぶちあげていた。
(デイリースポーツ提供)
Copyright© 2011 神戸新聞社 All Rights Reserved.