国際【ペルー大統領選】ケイコ・フジモリ氏 父娘大統領へ勢い止まらない+(1/2ページ)(2011.5.27 13:09

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【ペルー大統領選】
ケイコ・フジモリ氏 父娘大統領へ勢い止まらない

2011.5.27 13:09 (1/2ページ)
勢いに乗るケイコ・フジモリ氏は36歳の誕生日でもある25日、ペルー北西部のカハマルカで選挙カーに乗って遊説。熱烈な支持者の歓呼に迎えられた(AP)

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勢いに乗るケイコ・フジモリ氏は36歳の誕生日でもある25日、ペルー北西部のカハマルカで選挙カーに乗って遊説。熱烈な支持者の歓呼に迎えられた(AP)

ウマラ氏に4~8ポイント差

 6月5日の決選投票が迫るペルー大統領選は、服役中のアルベルト・フジモリ元大統領(72)の長女ケイコ氏(36)が各種世論調査で対立候補の左派の元陸軍中佐オジャンタ・ウマラ氏(48)をリード、世界で初めて日系人父娘が2代にわたって大統領になる可能性が高まっている。一方、逆転を狙うウマラ氏は、選挙戦最終盤での異例の外遊という捨て身の戦術を計画。25日にはケイコ氏の米国人の義父が、2000年にニューヨークで経営する会社の脱税を指摘され、有罪判決を受けていたことが判明し、ケイコ氏が土壇場で足元をすくわれる可能性も残っている。

 4月10日に行われた第1回投票での得票率は、1位のウマラ氏が31.6%、2位のケイコ氏が23.5%で、ウマラ氏が約8ポイントリードしていた。ともに貧困層を主な支持基盤にすることから、中間層や白人富裕層からの支持は薄く、昨年ノーベル文学賞を受賞したペルー出身の作家マリオ・バルガス・リョサ氏(75)は「エイズか末期ガン患者の二者択一に等しい」などと問題発言で決選投票を酷評。新聞紙上で論議が巻き起こる一幕もあった。

「父恩赦せず」に好感

 支持率でケイコ氏が優位に立ったのは、今月に入ってからだった。「父は無実だと信じているが、法には従う。大統領に当選しても父に恩赦は出さない」「父の治世の強権政治は残念なことだった」「汚職の追及は徹底して行う」などとインタビューで表明。これに好感した中間層の支持を取り込むことに成功したためだ。

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勢いに乗るケイコ・フジモリ氏は36歳の誕生日でもある25日、ペルー北西部のカハマルカで選挙カーに乗って遊説。熱烈な支持者の歓呼に迎えられた(AP)
ペルー北西部のカハマルカ

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