2011年5月17日に掲載した「黄色い花の奇形の写真」
友人を通じて色々な方々にご意見をうかがいました。
環境調査機関で働く植物の専門家は
「放射能の影響かどうかはわからないが
こういった形態はみたことがない。
「虫こぶ」にしては範囲がひろすぎる」と。
また農業をされている方もやはり
「こういった形態は見たことがない」
というご意見でした。
放射能の影響であるかどうかを立証する手立てはありませんが
一般的な病気や奇形ではないという確率が高いといった感触です。
このアブラナだけではなく梅の実の異常の報告や
ツツジやツユクサの異常の報告も耳にします。
NO NUKES MORE HEARTS関係者からも
東京多摩地区で発見した巨大タンポポの報告がありました。
もしこれらが本当に放射能の影響だとすると
これを人体に当てはめて考えることもできるでしょう。
目に見えない放射能なので
残念ながらまだまだ危機感の無い方々も多いのですが
こういった現象を垣間見ることによって
何かを感じて下さるのではないかという願いと共に
これらの究明をできる範囲でこころがけています。
私はいわきでこのアブラナを見た時に
スリーマイル原発事故の放射能の影響で
異常をきたした植物たちのことを思いだしました。
1979年3月28日アメリカ合衆国東北部ペンシルベニア州の
スリーマイル島原子力発電所で重大な原子力事故が発生。
この事故により放射能汚染された原発周辺の地域から
放射能の影響を受けたと推測される
先天性異常の植物が沢山採取されました。
チェルノブイリ原子力発電所での大事故が起こる7年も前に
このスリーマイル島の事故は
原子力(核)の利用の危険性に警鐘を鳴らしていました。
そしてもの言わぬ植物達はその姿で
その全てを訴えているかのように思えます。
下に写真を掲載しますがこれらを初めて見たときに
深い哀しみをおぼえたものです。
何の権利があって一部の人間が
森羅万象を損ない生命体の健全を損なう
あがないきれることの無い殺戮を行うのか。
今回のFUKUSHIMAにしても
どれだけの動植物が傷ついたかと思うと
更に深い哀しみをかんじます。
人が理解できるような意思表示の無い植物にも
感情のような感性は宿っているといいます。
声を持たない植物。
しかし植物たちが絶滅することによって
私たち人類は食料を失い絶滅してしまいます。
原点にもどり地球の生態系の中の一員として
謙虚に存在することでしか回帰はできないと思います。
Misao Redwolf 記
スリーマイル島原発事故後、原発周辺で
メアリー・オズボーンさんが採取した先天性異常の植物
(撮影&写真所蔵:菅井益郎さん/国学院大学教授)
芯からもうひとつの花が咲くバラ
マーガレット ふたつの花がくっついている
バイカラーになった花
巨大化し形状にも異変があるタンポポ
巨大化したタンポポの葉
巨大化したメープルの葉
巨大化した木