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【静岡】

高い放射線量に驚き 島田市長が飯舘村役場を訪問

2011年5月29日

設置されたばかりの線量計で高い放射線量に見入る島田市の桜井市長=28日、福島県飯舘村役場で

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 島田市の桜井勝郎市長は28日、東日本大震災の被災地・福島県南相馬市を視察に訪れた。津波被害に遭った同市原町区では、海岸沿いの住宅街跡などを見て回ったほか、東京電力福島第一原発事故で立ち入りが禁止されている警戒区域との境界を訪れた。

 視察したのは桜井市長、渡辺学総務部長兼防災監ら16人。島田市は被災地を励まそうと、東北各県を新茶でもてなす支援を企画。23、24の両日に宮城県気仙沼市を初めて訪れ、今回は第二弾。南相馬市は同原発から30キロ圏にあり、浜岡原発に近い島田市と地理的に似ていることから訪れた。

 原町区下渋佐では、住宅の基礎部分だけが残り、数キロ先まで見渡せる悲惨な被災状況を目にした。同地区大甕の国道6号の警戒区域の境界では、災害派遣の福岡県警が封鎖する様子を視察した。

 島田市も浜岡原発から半径20キロ圏内があり、桜井市長は「ここより福島市内や飯舘村の方が放射線量が高く、同心円(の区域設定)に科学的根拠はないはず。ただ市としてやむを得ないかも」と話した。

 一行は、福島原発事故で計画的避難区域になった飯舘村役場を訪れ、桜井市長らは、23日に設置されたばかりの線量計が「9マイクロシーベルト」と高い線量を掲示していることに驚いた。29日は南相馬市の桜井勝延市長と会談し、市内の被災地で新茶を振る舞う。 (島田支局・浅野宮宏)

 

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