2千人以上が犠牲になった福岡大空襲(1945年6月19日)を後世に伝えようと、福岡市教職員組合青年部が28日、市内の戦跡を巡るフィールドワークを開催した。5年前から毎年、6月19日を前に開かれる行事。大空襲を経験したOBや30代の若手教員がガイドを務め、約30人が参加した。
参加者はまず同市東区の組合事務所で、語り部の高橋英人さん(73)=同市城南区=の体験談に耳を傾けた。高橋さんは焦土と化した町の情景を語り、「自分の中では、空襲はまだ最近の出来事。戦争は悪だと知ってほしい」と訴えた。
その後、参加者は市内の戦跡10カ所を訪れ、同市博多区の正定寺では、保管されている焼夷弾(しょういだん)の破片を見学。ガイド役を務めた美和台小教員の杉山幸人さん(35)は「戦跡に足を運ぶことで、子どもと一緒に戦争を学んでほしい」と呼び掛けた。昨年に続いて参加した四箇田小教員の中山絵梨香さん(34)は「身近な場所に大空襲の傷痕がある。教材として活用したい」と話していた。
=2011/05/29付 西日本新聞朝刊=