外国人観光客の誘客拡大を目指し、15~18日に台湾で八重山観光プロモーション事業を展開した中山義隆石垣市長と川満栄長竹富町長、外間守吉与那国町長が24日、石垣市役所で帰任報告した。東日本大震災による原発事故の影響で、日本への旅行が敬遠されている中、観光セミナーなど現地での活動を通し、3首長で「安全、安心なリゾート地八重山」をPRした経緯などを紹介した。
中山市長は「台湾では八重山も『日本』という言葉でひとくくりにされ、『放射能が怖い』など、震災後の原発事故の風評被害があった」と説明。セミナーなどでは地図を使って本州と八重山の位置関係を示し、安全性をアピールしたと報告した。
台湾側からは八重山の宿泊施設を案内してほしい、ホテルの部屋が狭い―などの指摘があったという。中山市長は「今後も継続、計画的なプロモーションをやっていきたい」と意気込みを述べた。
同活動には3市町から自治体職員や観光協会会員ら計27人が参加。台湾の3都市で、現地の行政や報道機関、旅行業者らに対し観光セミナーや表敬訪問を実施した。