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想学サロン2.0 |
非活の壮年部が、今の組織についてつづります |
こんにちは。
一昨日前の事、仕事帰りに本屋に立ち寄り、ふとした事から以下の本を購入して読んでみました。
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refISBN=9784809408045
(すべては宇宙の采配 木村秋則著)
この内容は結構興味深く、また面白い事から、購入したその日に一気に読み込んでしまいました。
この木村秋則氏は、無農薬・無堆肥でリンゴ生産を成功させた人で、その道では結構有名な人です。
以前に僕も何かの番組で、この人の事を見た記憶があります。
今はリンゴ生産を行うとともに、農業アドバイザーとして忙しく飛び回っている様です。
まあ木村氏の人生について、この本では書かれていますが、結構不思議な事を経験している様子で、それも面白かったので、一気に読んだという事もあります。
この本の中で興味深い言葉がありました。
いま脇に本が無いので、正確な事は書けませんが、趣旨としては以下の内容でした。
「表面的な事だけでは、ものごとはわからない」
木村氏によると、植物を見る場合、表面に出た草花だけでは本当の姿はわからないそうです。作物の場合には表面に出ている木とか草花だけでは無く、その根っこがどれだけ深く長くあるのかが、成長のポイントだとか。
それを知らないと、作物を育てるのは難しいそうです。
あと「言霊」という事についても書いてましたね。
木村氏がリンゴを育てる時に、リンゴの木に慰労や感謝の言葉をかけるそうですが、それによって成長も違うと書いてありました。
読めば読むほど、木村氏の不思議さやものすごさを実感してしまいます。
でも木村氏の言う事というのは、良いポイントを突いていると思いますよ。
確かに表面的な姿を見ただけで、全てを理解する事は出来ません。
これは人に対してもそうですが、生活する中で出てくる物事や、今、自分が置かれている状況についても同じ事が言えるのではありませんかね。
仏法では「九識論」などで、その事が顕されています。
人間の感覚である「五感-目・耳・鼻・口・肌(五識)」から、自分の状況を理解する「六識-意識」。
そしてその六識を突き動かす自我(エゴ)の本体の「七識-未那識」。
しかし七識というのは、実はその奥にある「八識-阿頼耶識」に影響されて動かされている。
でもその奥にある「九識-心王真如の都」と言われる生命の中核で、全てのものがそのレベルで繋がりを持っている。
人間も実は表面的に見えている部分より、実はその奥の方が深く、そして影響を大きく受けている。
こういう生命の構造を考えてみると、実は日常の全ての事象(事柄)は、偶発的なものではなく、他とのつながりの影響や過去の自分の言動から影響を受けておきている事であり、そこに「無意味」なものなど存在はしない。
そういう点では木村氏の言っている事も、実は仏法に通じていると感じました。
そういえば最近の社会も何か殺伐してきていますよね。
皆さんの中でもそう感じている人も多いのではありませんか?
うちのヨメさんと最近よく話しをしますが、安心して子供を一人で出歩かす事ができなくなってきている様に思えます。
今の日本の社会は何かが狂ってきているのではないでしょうか。
でもその根本の原因は何かと言うと、実はこういった「根の深い」ところに原因があるのではないかと考えています。
日蓮さんの御書である「立正安国論」の冒頭に、以下の言葉があります。
「旅客来りて嘆いて曰く近年より近日に至るまで~(中略)~然りと雖も唯肝胆を摧くのみにして弥飢疫に逼られ乞客目に溢れ死人眼に満てり」(17ページ)
様々な宗教が様々な事を言っています。(これは創価学会も例外ではありません)そして政治の世界でも様々な手を打っています。
でも一向に改善の兆しすら見えない状況。
これって、日本の社会、、、いやいや、人類全体としてもっと根本的な原因があるのではないでしょうか。
日蓮さんの場合、立正安国論では「仏教界の腐敗・堕落」を糾弾し、そこに法華経を中心として仏教界を糾す事を求めていたと思います。
これは今で言えば思想界の乱れを正す事にも通じています。
考えてみれば、日本だけではなく、人類全体として思想が乱れてしまっている状況もあり、それが大きな原因なのかなぁ・・・
まあ今の時代、どこぞの宗教がどうとかで、こういった問題というのは解決が難しいかもしれません。
実は池田名誉会長もそれを実感していたりして。・・・・
そう考えると、この社会の状況は、今後どう推移していくのか見守っていくほか無い様に思えますね。
「すべては宇宙の采配」
この先、どのようになっていくのか・・・
でもただ見ているだけではどうしようもないので、日々、自分で出来る事を考えて、一生懸命、自分として生きていく。
その上でどうなっていくのか、その展開を見守る。
そういう事かもしれませんね。
少しダラダラとした文書となってしまいました。