東京電力は28日午後、福島第1原子力発電所の事故直後に測定していながら公表していなかった放射線量のデータを発表した。2分ごとに敷地内で測定したデータなどで、これまで公表していた10分ごとのデータの値と比べて大きな変動はないと説明している。東電は未公開に至った経緯を調査する。
発表したのは3月11~17日に放射線量の測定装置を車両に積んで2分ごとに測ったデータなど。これまで公表していた10分刻みの測定結果と合わせて発表した。新たに発表した最大値は、3月17日午後3時55分に事務本館北で測定した毎時3.699ミリシーベルト。同50分に同3.7ミリシーベルトというデータはすでに公表している。核分裂反応で出る中性子の検出回数は13回から22回に訂正した。
一方、東電は27日、1号機の原子炉建屋に作業員6人が入り作業した。水位計を地下に設置して放射性物質を含む高濃度の汚染水の量を測ったほか、使用済み核燃料プールの代替冷却に必要な配管工事に着手した。水位計は階段の手すりからワイヤで下ろした。水位は4.275メートルだった。
また東電は28日、1、4号機の原子炉建屋の耐震安全性を評価し、「安全は確保されている」と経済産業省原子力安全・保安院に報告した。保安院は東電の評価を妥当と判断した。1、4号機は水素爆発で屋根や壁が壊れているが、設計で想定した基準地震動クラスの大きな揺れが起きたとしても耐震性には十分に余裕があるという。
このほか東電は29日から同原発に勤務する医師を増やして24時間診療できるようにする。これまでは医師が夜間や早朝に不在となる場合があった。医師を増やし、作業員の健康管理を徹底する。
東京電力、放射線量、原子力発電所、データ発表、未公表
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予想最大電力:3150万kW19時~20時
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