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【ゴルフ】

石川遼が1年ぶり国内予選落ち

2011年5月28日 紙面から

14番、第1打を放ち、ほおを膨らませる石川遼=千葉CC梅郷コースで

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◇ダイヤモンドカップ<第2日>

 27日、千葉CC梅郷C(7108ヤード、パー72)▽曇り、気温19・9度、風速2メートル▽賞金総額1億2000万円、優勝2400万円▽142選手(うちアマ7人)▽観客2935人

 石川遼(19)=パナソニック=が約1年ぶりに国内ツアーで予選落ちした。14位から出た遼はパットが決まらず1バーディー、3ボギーの74で通算イーブンパーの63位。小学5年からプレーしてきた“ホームコース”での大会だったが、昨年の日本プロ選手権以来、国内では24試合(日本シリーズ含む)ぶりに決勝ラウンドに進めなかった。小田孔明(32)が7バーディーを奪い、通算12アンダーで単独首位に立った。

 観念したように、遼が天を仰いだ。予選カットラインまであと1打で迎えた18番。10メートル以上のパーパットがショートすると、ギャラリーから大きなため息がもれた。「最後までパットが合いませんでした。いいプレーをしたかったのに…。悔しい」。自宅から車で約10分のホームコースでまさかの予選落ち。地元ファンに勇姿を見せられず、唇をかんだ。

 グリーン上がすべてだった。練習では調子が良かったパット。だが、2番で約2・5メートルをショート。「緩んでしまった。あまりああいうミスはなかったのに」。微妙な感覚のズレ。5番では約2メートルを逆にオーバーすると、もう歯車の狂いは止まらない。8、11、12、13番…。ことごとく2メートル前後を外し、平均パットは2・0で125位。「きょうは最後までパットに自信が持てなかった」と肩を落とした。

 恩返しの場とするはずだった。小5からプレーしてきた名門コース。中3からは育成選手として無料でコースを開放してもらった。ジュニア時代に受けてきた数々の恩に報いたかったが、待っていたのはプロ転向後14度目の予選落ち。まさかの結果に終わったが、いつまでも後悔ばかりを引きずっていられない。

 「スイングや体の回転はきのうより良くなっている。パットも練習している最中なので仕方ない」。試合後は練習グリーンに直行し、握りを再確認しながら約1時間もパット練習。「もっと練習して自信を取り戻します」。次週は国内メジャー第2戦・日本ツアー選手権。地元で味わった悔しさを糧に、さらに強固な自信を築き上げる。 (寺西雅広)

 

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