パナソニック「三洋は本社全員いらない」
30歳代後半から受け入れ先はなし
「三洋の生き残る事業で受け入れ先を探しているが、検討してもらえるのは30代前半まで。管理部門の色に染まってしまった社員は受け入れ先がない」とため息をつく。「英語が話せるとか、資格をもっているとか――でも、個別には検討してもらえない。人数が多いため、年齢で足切りされてしまう」
引き受け先がない社員は、5月末に確定してしまうという。「外の知り合いにも声をかけ、部下の能力がいかせる会社がないかを探している。40代になるとなかなかないが、外の世界になれば、英語やIT資格があれば検討してもらえる」とも。そう話す本人も、人の心配だけをしていられるわけではない。
「立場上、自分の行き先を探すのは後。“しんがり”を務める戦国武将の気持ちです」