診察中に女児の裸を盗撮したとして、強制わいせつなどの罪に問われた元広島市民病院内科副部長(懲戒免職)、黒目学被告(41)の控訴審判決が26日、広島高裁であった。竹田隆裁判長は懲役2年、執行猶予3年とした1審・広島地裁判決(今年1月)を支持、黒目被告の控訴を棄却した。1審判決によると、黒目被告は09年7月、島根県内の医院で12歳の女児を診察した際、机の上に設置した小型カメラで女児の上半身の裸を動画撮影し、同11月には同じ手口で女児2人の裸を撮影するなどした。黒目被告は「性的意図はなかった」などとして無罪を主張したが、竹田裁判長は「診療上の必要性とは全く無関係に盗撮した」として退けた。
毎日新聞 2011年5月27日 地方版