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韓国の男性ボーカルグループ、sg WANNA BE+(sgワナビー)の元メンバーで、歌手のチェ・ドンハさん(30)が27日午前、韓国・ソウル市内の自宅で首をつって死んでいるのが見つかった。自殺とみられる。うつ病で通院しており、15日分の抗うつ剤を持っていたという。27日は都内でソロコンサートを開くため、26日夕に来日予定だったが、到着しなかったため、日本の関係者が本国に“捜索”を依頼していた。
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韓国のスターが、日本公演当日に自ら死を選んだ。
ドンハさんは27日、東京・北区の北とぴあでソロ公演を行うため、26日午後6時35分に羽田空港に到着するはずだった。しかし、到着時刻になっても姿を見せないため、日本の関係者が韓国の事務所に連絡。事務所関係者が深夜まで3回にわたり自宅マンションを訪ねたが反応がなく、27日午前10時半頃に消防隊員とともに自宅に入り、首をつって息絶えているドンハさんを発見した。
部屋には日本へ行くために準備されたスーツケースがあった。
ドンハさんの携帯電話は、26日午後10時ごろ以降はつながらなくなっていた。死亡推定時刻は26日夜。
日本での活動の窓口になっていた芸能事務所によると、ドンハさんはうつ病で通院していた。来日前には関係者に「15日分の抗うつ剤を持っている」と話していたという。
韓国メディアによれば09年7月、「お兄さん」と慕っていた男性マネジャーが自殺したことにショックを受けていたという。同年11月に発売したアルバム「エッセイ」には「いまだに心臓の半分がなくなってしまったような感じです」と記していた。
ドンハさんは02年にソロデビューし、04年にsg‐を結成。07年には韓国で年間CD売り上げ1位を記録し人気絶頂となった。08年には日本でCDを発売。しかし同年5月にグループを脱退し、ソロに転向。今年からは心機一転、日本での活動を本格化させ、4月からスタートした6都市でのソロツアーの最中だった。
6月から日本に1年間住む予定で、関係者が物件を探し、ドンハさんも日本語学校に通う予定だった。ソウルで6月18日に開く誕生日ライブには「友達を8人呼びたいから席を用意してもらえるかな?」と話すなど、歌手活動に意欲を見せていたようだった。
25日に電話で話したという別の関係者は「日本語の歌を張り切って練習していた。“ドンハ君が人気あるからツアーは成功しているよ”と話すと“そうですかね”と笑っていたんですが」と、突然の死が信じられない様子で肩を落とした。
(デイリースポーツ提供)
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