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経済

アサヒビール西宮工場 閉鎖を1年間延期 

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 アサヒビール(東京)は27日、8月末に予定していた西宮工場(西宮市)の閉鎖を、2012年8月末へ1年間延期すると発表した。福島第1原発事故に伴う電力不足で、関東地域の工場の供給力が落ちる恐れがあるため、西宮工場など西日本の拠点で夏場や年末年始の需要期をカバーする。

 西宮工場は1927(昭和2)年操業開始。主力ブランドの「スーパードライ」や発泡酒、第三のビールなどを生産している。昨夏、工場再編の一環で、吹田工場(大阪府)に統合する計画を打ち出していた。

 アサヒは東京電力管内に茨城工場(茨城県)と神奈川工場(神奈川県)を持つ。ビール需要の最盛期の夏場や年末には節電の影響で供給不足に陥りかねないため、西日本の拠点で増産することにした。

 工場の電力確保のため、来年夏ごろに茨城、神奈川の両工場で自家発電設備を整備する計画。「それまでは供給不足を西宮などの他工場で賄う」という。閉鎖後については「当初計画通り、西宮工場は吹田工場に集約する」としている。

(井垣和子)

(2011/05/27 21:36)

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