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逆浸透膜を用いた『イシダ製純水自動販売機Roasis』の放射性物質除去試験結果 (2011/05/25)

 

2011年5月7日
お得意先各位
株式会社イシダ
統括営業企画部
 
逆浸透膜を用いた『イシダ製純水自動販売機Roasis』による
放射性物質除去試験結果について
 
 このたびの東日本大震災により、被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げます。
皆様の安全と一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
 
放射能の話題が日々様々なメディアで報道される昨今、弊社『純水自動販売機Roasis』での放射性物質除去効果についてのお問い合わせを多数頂いております。
弊社『Roasis』は、水道水を原水として不純物をろ過した『純水』を生成する目的で開発した商品であり、放射性物質除去効果は付随的に検証を致しました。検証事例としての情報不足は否めないことにより、これまでは積極的な表現を控えておりましたが、弊社にて進めてきた放射性物質除去効果が分析により確認できましたので、分析結果と弊社の見解をご報告申し上げます。
 
■分析結果
○試料の名称:水道水、生成水(純水)
○採取日:2011年3月31日(木)14時
○採取場所:東京都板橋区板橋1丁目52番1号 株式会社イシダ東京支社
○分析日:2011年4月2日(土)
○分析者:株式会社創造科学研究所
○分析方法:ICP−MS(誘導結合プラズマ質量分析法)
放射能の量(単位ベクレル)ではなく、物質をどれだけ除去できるかという観点で、物質そのものの質量の変化を検査しております。下表のヨウ素、セシウムの数値は
同位体(同じ元素でも質量数の異なる原子)の総和を表しています。
○分析結果
 
項目
定量(μg/ℓ:ppb)
水道水
(原水)
生成水
(純水)
ヨウ素
 
.00
.83
除去率:約88%
セシウム
.07
.004
除去率:約94%
 
■弊社見解
水道水(原水)のヨウ素7.00μg/ℓ、セシウム0.07μg/ℓは、健康上には問題のない数値
ではございますが、『Roasis』の除去率調査のため分析試験を実施致しました。
上表のように、水道水と『Roasis』でろ過した水を分析致しましたところ、ヨウ素の除去率が約88%、セシウムの除去率が約94%の結果が得られました。
『Roasis』は、給水の都度、自動販売機内の全ての滞留水を排水するとともに、R.O.膜を洗浄しておりますので、自動販売機内の不純物は安全な範囲ではありますが濃縮水として排出されます。さらに、未給水時間が30分経過した時点でも同じ排水動作を行っております。
今回の分析結果及び機械構造により、『Roasis』は、放射性物質除去に関しまして、一定の効果を発揮し得ると考えます。但し、除去率につきましては、使用環境によりある範囲内での変動があるものと判断致しております。
現時点では長期間の使用による効果継続に関しましては未知数ではありますが、早めのフィルター交換により放射性物質の影響を最小限に止めることが可能と考えております。
以上

逆浸透膜を用いた『イシダ製純水自動販売機Roasis』による放射性物質除去試験結果について(PDF)

Roasis分析試験成績書(PDF)