経済

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OECD幸福度指標:治安良くても…「仕事・生活の調和」日本低く

 【パリ山本明彦】経済協力開発機構(OECD)は24日、国民の幸福度を測定する11項目の「より良い暮らし指標」を発表した。加盟34カ国のうち、日本は、殺人事件発生率などが低く「安全」が9・7と高い評価だが、勤務時間が長く、余暇などに使う時間が短いため「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」は4・1と低い。

 収入、仕事、健康など生活に身近な項目を数値化して国ごとに評価する仕組みを7年かけて策定。各国の経済統計などをもとに、11項目について0~10の範囲で数値化した。日本は「教育」では成人の9割近くが高校卒業レベルの学歴を持ち、8・8と高い一方、「生活満足度」は4・5、「収入」は3・7にとどまった。

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 ■11項目の日本の評価

住居           6.1

収入           3.7

雇用           7.5

社会のつながり      5.7

教育           8.8

環境           6.7

政治への信頼       4.8

健康           5.1

生活の満足度       4.5

安全           9.7

ワーク・ライフ・バランス 4.1

毎日新聞 2011年5月25日 東京朝刊

 

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