社会

浜岡原発の永久停止求め提訴
(静岡県)
政府の要請を受けて全面停止している浜岡原発の永久停止を求め、御前崎市など地元の住民35人が27日、地裁浜松支部に提訴した。訴えを起こしたのは浜岡原発が立地する御前崎市のほか、隣接する掛川市や菊川市の住民35人。訴えによると住民らは、中部電力に対し、浜岡原発の3、4、5号機を永久に運転しないよう求めている。原告団は福島第一原発の事故をみると放射性物質を内部に閉じ込めておく技術は未完成で、国民にとって重大な危険をはらむ。浜岡原発は国民の生活と両立し得ない敵対的な関係にあり、共存できないと主張している。また、中部電力が津波対策を実施しても地震や津波の被害を完全に防止する保障はないと指摘している。一方、中部電力は「訴状の内容を詳細に検討した上で、浜岡原発の安全性について裁判所の理解を得られるよう努力する」とコメントしている。
[ 5/27 20:18 静岡第一テレビ]