村西とおる生ライブ配信開始
◆ 母なる心について・・・ 2011.5.21

シュワちゃんが女房ドノから三行半を突きつけられています。

家政婦との間に作った隠し子の存在が「発覚した」ため、

でございます。



家政婦の方のご面相を報道されたテレビで見ましたが、

お世辞にも「キレイ」ではありません。



人は好きズキ、と言いますが、何であのシュワちゃんが

このレベルの女性に手を出したあげく子供まで作ったのか、

不思議でございます。



考えてみれば家政婦の女性が本妻よりあらゆる面で真逆であったために、

かえってシュワちゃんは興味をひかれて

家政婦に溺れることになったのでしょうか。

妻には無い知的さ、がいつものシュワちゃんの緊張をホグして

リラックスさせてくれたのでしょうか。



リラックスすれば「ボッキ」するは男の本能、

あたり前の自然現象でございます。



本妻は名門ケネディ家の血筋につながる才女でございます。

移民の子であるシュワちゃんが社会的に成功を治めるためには

どうしても「名門の出」という閨閥の力が必要でした。



こうした「髪結いの亭主」の立場は

心の奥ではシュワちゃんにとってストレスでした。

そのストレスを発散する相手として身近な家政婦だった彼女を選んだのです。



同じ屋根の下で暮していながら

留守中に夫婦の専用ベットでもイタしていたというのですから、

本妻の怒りは相当なものとなったでありましょう。



加えて本妻の怒りに火を注いだのは相手の家政婦の美貌でございます。

「何でこんなゴリラのような女に」

と自尊心が大きく傷ついたに違いありません。



夫の浮気は貞淑な妻にとっては許すことのできない背信行為でございますが、

相手が自分より劣るレベルの女性の場合、

妻はもっと傷つき怒り心頭となるのでした。



自分よりこれほど「およびじゃない」女と亭主が乳くり合っていたのか、

と思うと許せないのでございます。

このオカチメンコより私の方がもっと魅力が無い、

と亭主が考えていたかと思うといたたまれない気持でありました。



自分よりおちる女に男を寝取られた女の屈辱感は

言葉に言い現わせられないものでございます。



女性にとって譲れない価値観があります。

それは自分よりレベルの低い女性には絶対に負けたくない、

負けてたまるか、という価値観でございます。



女性は勝ち負けでいつも同性の女性の行動を見ています。

女性が同性の女性を判断するのはその「外見の美しさ」でございます。



その外見の美しさが、社会的に地位のある男の玉の輿に乗って

人生の勝利をつかむことにつながる、と信じています。



外見的に自分より美しい女性には

素直に賞賛し、憧れ屈服するのでございます。



それが自分の美しさより格段に劣ると思われる女が

イケメンや高学歴の金持ちの男を捕まえると、

「ズルイ!」と感じられて許せないのでございます。



どんなところがどうズルイのか、は定かではりませんが、

自分よりブスが幸福をつかむと、自分のことはタナに上げて

「きっと嘘八百長をついて男を騙したに違いない」と条件反射のように

「ズルイ」と考えるのでございます。



女性には人生でのバクチには縁が無い、と思ったら大間違いでございます。

「いい男を捕まえる」というバクチに勝つために、

女性たちは高級化粧品を買い求め、

有り金はたいてブランド物のバックやお洋服で着飾っています。



シュワちゃんの女房ドノの怒りは、

浮気をして隠し子を作られたことは勿論ですが、

その相手がよりによってシュワちゃんの妹のごとき

あのご面相であったことに衝撃を受けられたからでございます。



あんな女に負けた私って、何なのか知らん、

と女房ドノの喪失感はとどまるところを知らぬげでございます。



このことから男たちは同じ浮気をしても、

もしそれが発覚したときのことを考えて、

女房ドノより高いレベルの女性を選ぶことが重要であることを

学ぶのでございます。



うちの亭主はあんな高級な女性(たとえば吉永小百合さま)を相手にして

浮気をしたんだ、と思えれば女房ドノの自尊心は満たされ

怒りも半減するというモノでございます。



くどいようですがシュワちゃんはどうして自分の顔とウリ二つの

あのご面相の家政婦に手を出したのでしょうか。



あの家政婦のご婦人には失礼ですが、

シュワちゃんは彼女の仕掛けに乗せられて、

つい手を出す始末になったのでございます。



いやシュワちゃんの方がついムラムラとして先に手を出した、

との見立てもございましょうが、それであっても身持ちの堅い女性であれば

いくらでも「断固」として拒絶できた筈でございます。



一回ならず数十回も体を許したあげく夫婦の寝室でもSEXを行ない

妊娠した、ということは家政婦も余程の確信犯であったに違いありません。

彼女のご容貌を拝見しているとTVで人気の大人数家族「ビックダディ」の

お母さんのイメージに重なって見えます。



お母さんは沢山の子供を置いて家出して他の男との間に子供を作っては

家に戻り、再びビックダディとよりを戻して子供をはらんで生み、

また家出する、を繰り返している「女傑」でございます。



彼女の特性は天性の淫乱と申しましょうか

男にヤラせるように、ヤラせるように仕掛けていくところにございます。

男好きでSEXが大好きな女にモーションをかけられて

無事でいられる男はこの世に存在しません。



こうした女性たちの特徴は

遠慮のない男と見れば大胆にスキンシップをはかってくることにあります。

急に訳も無く抱きついてきたり、ということをする訳ではありません。



その胸や尻や手を何かというと男の体に触れてくるのでございます。

すれ違う時、物を運ぶ時、隣で一緒に何か作業をしている時に、

無用心とも思えるほどに体を密着させてくるのでございます。



それを流し目でする、のではありません。

まったくその気が無いような風を装って

「あら、偶然に胸を押しつけてしまいました。ご免遊ばせ」

とやってくるのでございます。



それも初めはこちらの出方を覗うように

短くアッサリと触れてくるのでございます。



男好きの女性の一番豊かでやわらかくセクシーな部分を

唐突に押しつけられれば穏やかでなくなるのが人情です。

体に高圧の電気が走ったごとく覚醒するのです。



すると敵は今度はロマンチックにそしてもう少し強引さが感じられる具合に

手に触れたり、背中をなでたり、体のどこかに手を数秒乗せたままの

仕掛けをしてくるといった具合にエスカレートするのでございます。



また時には自分の胸やお尻を指差して、「どうかしら、大きすぎないかしら」

と同意を求めてきたりするのでございます。



触れたり触られたりしている時間が次第に長くなり、

気がつけば攻守所を変えて男の方が逆上をして

女性を後ろから羽交締めにするという行動を取ることになるのでした。



手練れのモノの女性は魔法のように

男を落す秘訣を熟知しているのでございます。



女は男を思い上がらせる天才なのだ、ということを

このシュワちゃんの隠し子騒動で認識を新にさせられております。



普通、女性がコンドームなどいらない、と言う時は

その危険なワナを察知する警戒心が目を醒ますものでございますが、

シュワちゃんは何ゆえに彼女が妊娠すれば

全てを失なうことになる危険を犯したのでありましょうか。



彼女の「絶対迷惑をかけないから、あなたの子供を産みたい!!」

の誘惑に負けて中出しをしたのでしょうか。



自らが行なう行為のリスクヘッジが出来ない男が

アメリカ最大州のカリフォルニアの知事であったことを、

アメリカ国民はどのように受け止めているのでありましょうか。



税金ドロボーは、万国共通の政治家の本性でありましょうか。



プレイボーイにとって女性との付き合いで

心すべき重要なことが二つある、と言われています。

「女性を離さないでいるべきとき、と別れるべきときの

方法とタイミングを知っておくこと」でございます。



世の中には男は女性に尽くす以外に何の目的も無く生きている、

と思い込んでいる女性がいます。

彼女たちはそうした男たちをセックスで絡め取り、

ラクな人生を送りたい、と考えているのでございます。



シュワちゃんの顛末が教えるものはたいていの女性や家政婦は

男が自分にとってどんなプラスになる男であるかを抜け目なく観察し、

油断を見せれば性的な関係を自らのペースで進めてくるものである、

ということです。



今この日本に求められているもの、

はシュワちゃんが腹ませた家政婦のような「母」なる存在です。



人間の正体は金や権力や地位には目が無く、

どんな手段を使ってもそれを手にとろうとするアクドイものです。



冷静に人間を観察すれば、

とても同じ人間として生きていくことが恐ろしくなるほどに

欲望に駆られて「悪の限り」をつくしております。



人間の何もかもが信じられず、

生きることに希望をみいだすことができません。

しかしそうした人間を絶望から救い、生きる力を与えるのは

「母」の「無償の愛」です。



母の我が子に対する愛は、決して見返りを求めることなく、

必要とされれば自分の命を投げ出しても惜しまない「偉大」なものです。



裏切りと争いの人間社会を「信頼の絆」として結びつけているのは

この「母の愛」です。



母は裏切らず、代価も求めず、ひたすら犠牲となって生きる姿に

「人間は信じられる」との倫理と哲学が生まれたのでございます。



子供の命とビル・ゲイツを凌ぐほどの金銀財宝をテンビンにかけられて、

ビル・ゲイツを選ぶ母はおりましょうか。

全世界の富と比較しても我が子の命が大事なのでございます。



未曾有の大災害が東北を襲い、多くの避難された方々がおります。

こうした人々にとっての救いは「母のごとき無償の愛」が

日本全国、世界各地から寄せられたことでした。



あなたが苦しんでいるとき、決して見捨てて一人ぼっちにはしない、

必ず助けに来て、あなたを守ってあげる、

そうした社会がこの日本、世界にあったことを知ったことは、

被災者の皆さまにとってのどれほど安らぎとなったことでしょう。



何かあったら必ず助けに来る、そうした社会や国や世界があってこそ、

人間は「優しさ」や「思いやり」といった

最も優れた「人間の品格」を涵養できるのでございます。



災害や病気や事故で苦しんでいる人にとって

優しくいたわってくれる社会は「母」そのものであり、

そうした体験や記憶の中から国を愛する心が生まれるのでございます。



このたびの大災害での救いは、

被災者に「母なる優しさ、無償の愛」に満ちたこの日本という国の

大地に包まれて生きている、ことを実感できたことでした。



混沌としてともすれば心の寄り所を見失いがちなこうした時代に、

人々が回帰すべきは「母の心」でございます。



「母の心」にもう一度立ち帰って、

あの世で母と再会した時、恥しくない人生であった、

と報告ができるように日々を生き直さなければならないのです。



かつてナポレオンは「フランスで最も必要なものは何か」とたずねられて、

即座に「母親たちだ」と答えたといいます。



それは「生めよ、殖えよ、地に満てよ」の

創世記によって語られたものではなく、

戦乱の中で傷ついた人の心が「人間らしさ」を取り戻すためには

「母の心」すなわち「犠牲を厭わない奉仕の精神」が

最も社会にとって必要である、と説いたのです。



先に奄美大島の「ビックダディ」のことを記しましたが、

記憶をひも解けば人類の歴史には驚くべき数の子供を産んだ

「超人」的母親の記録があります。



ベルナルド夫人は56歳でこの世を去るまでに、

69人の子供を産んだ、とされています。



ベルナルド夫人はオーストラリアの国境近くに住むドイツ婦人で

四ツ児を四回、三ツ児を七回、双児を十六回も産み、

単生児を産んだことは一回もありませんでした。



夫のベルナルド氏は妻の死後、二度目の妻を迎えましたが、

この妻との間でも18人の子供をもうけたので、

子供の総数は先妻の子供と合わせて87人になりました。



そのうち67人の子供がベルナルド氏と同じ家屋の下で生活をした、

といわれています。まさに天下の一の偉観でありました。



記録に残る世界の大家族を率いた男はドイツ人の

ルーカス(1912〜79)です。



ルーカスは1091名の子孫を残して67歳でこの世を去りました。

内訳は子供5人、孫87人、曾孫446人、玄孫553人の

合計1091名です。



コンドームの提唱者として知られる産児制限論者

サンガー女史(1883〜1966)が

ジュークス一家というアメリカでも有数の子沢山の

子孫を追跡しその結果を発表しています。



それによると追跡できたジュークス一家1200名の子孫のうち

大半は酒や麻薬の中毒で身を崩し社会の落伍者となったことが分かりました。

ほか乞食130名、売春婦50名、泥棒60名、

重罪人130名、殺人犯7名を数えています。



この一家のためにアメリカ政府が費やした金は莫大なもので、

それだけの金があれば大学や図書館が幾つも建てることができた、

と欲望のままにコンドームを着けることなく

SEXを行なう危険性を指摘しています。



マダム・ド・マルドミュールは

フランスの寒村マルデミュールのピィエルの妻で

結婚一年目に一人の子供を産みました。



二年目に双生児、四年目に四ツ児、五年目に五ツ児、六年目に六ツ児と

六年間に合計21人の子供を産みました。



まさしく女性は偉大なり、を絵に描いたようなマダムでしたが



最後となった六回目の六ツ児を産んだときの産後の肥立ちが悪く、

その後まもなく世を去りました。



これまで取り上げてきた「母」以外に

世界には多くの子供を産んだ「母の奇跡」が残されています。



「アメリカ医学協会雑誌」によると

ボーア人のV・ヴァレントの報告によれば、

ある夫人は11回の妊娠で32人の子供をもうけたが、

夫人自身もまた四ツ児の一人であり、夫も双生児でありました。



ホルバン・ベルガーの報告によると、

ある婦人は25年の結婚生活の間に30回妊娠し、

36人の子供をもうけ、うち20人が丈夫に育って成人しました。

そのうち双生児四回、三ツ児一回、

そして母親もまた双生児の一人だったことが明きらかになっています。



バルダッハは27回の出産で49人の子供を産み、

そのうち双生児六回、三ツ児七回、四ツ児は四回でした。



ケーステルは44人の子の生母について報告していますが、

この婦人は第一回の結婚生活20年間に30人、

第2回の結婚生活三年間に14人

(三ツ児、五ツ児、六ツ児一回)をもうけたといわれています。



ゲイスラーはマリイ博士の妊娠の誕生記録を報じていますが、

彼女は33年間に44人(双生児13回、三ツ児6回)の

子供をもうけました。



彼女は戦場で従軍看護婦として活躍するかたわら、

医学博士の学位も取った何事にも「頑張り屋」さんでした。



またマリイ博士の妹は26人、

もう一人の妹も41人の子供をもうけたとの記録があります。



子供を多く産む女性に見られる傾向は多産系である、ということです。



あるブラジル婦人は44年間の間に44人を産み、

その一人の娘は19人、もう一人の娘は18人の子供を産みました。



さらにあるイタリアの書物によると、33回の妊娠で53人の子供をもうけ、

ある40歳の婦人は42人の子供を産んだことが報じられています。



余談ですが中国には孔子(前551〜前478)の

直系子孫が四万名ほど生存しています。



円地文子はその著「黒い紫陽花」の中で

「今の私は普通の人間は愚か性格破産者でも、低能児でも、

この世に生まれ出た生命のすべてに敬々しい愛情を感じないではいられない。

母とはそういう愚かさの代名詞ではないだろうか」

と太陽の光のごとき偉大なる母の慈しみの心を述べています。



偉くなれなんて云わない母の愛情が、僕をどうも偉くしそうなんです。

岡本かの子「母子叙情」



子供は母親をよく観察しています。

多くを語らなくても母の幸せや悲しみを子供は敏感に感じ取っています。

そしていつか母を幸福にして上げたい、と願い奮闘努力して学問を極め、

社会に出て立身出世を果たすのです。



それもこれも大好きな母の恩に報いるためです。

かくして岡本太郎が生まれたのでした。

がしかし「子が想う心にまさる親心」と言います。

どんな親孝行の子供の気持ちより、

母親の子を思う愛情は深く大きいのです。



「楢山節考」で深沢七郎はそんな母の心を

「しおりしおりていくしばは、我れを見すてて帰る子の為」と詠んでいます。



山にある信州の村では70になると老人は「楢山まいり」と称して、

山の奥にあるウバ捨て山に子供に背負われて行く掟になっていました。

そうすることで口ベラシをし村を飢えから救おうとする風習でした。



辛くても悲しくてもそれが村の掟である以上、

守らなければなりませんでした。



孝行息子の辰平は年明けも近い冬の夜、

掟の通り70歳になった年老いた母を背負って山奥へと向かいます。

道すがら背負った母が何やら杉や松の枝を

ポキン、ポキンと手折りする様子です。



辰平は母親に問いかけます。

「おっかあ、なんで枝を折っているんだ」

母親は「おめえは子供の頃から方向オンチだべ、

帰りの道はおっかあが折った木の枝の通りに戻れば、村に帰れるからな、

いいか、道に迷わずにシッカリと家に帰るんだぞ」



滂沱と流れ出てほとばしる涙で顔をクシャクシャにする辰平、

カンヌ国際映画祭、パルムドール賞を受賞した

今村昌平畢生の名場面でございます。



母の愛 〜 それは何の華やかさもない、烈しさもない、

質素な野暮な平凡なものである。

が、それは永久に我々を裏切らない温かさと滋味とを持っている

菊池寛「友と友との間」



国民が政治家に求めている最大のものは豪腕でもなければ知恵知略、

斬新なアイデアによる政策運営ではありません。

苦しみ悲しんでいる人を優しく温く包む母のごとき慈悲の心です。



戦後の繁栄をもたらしたのは

偉大な政治家や有能な官僚がいたからではありません。

我が国の戦後のどのページをめくってみてもそうした政と官の

透逸な者たちによる国家運営の足跡を見ることができません。



そこにあったのは55年体制以降の政と官の癒着による

金と権力のムサボリ合いでした。



今日の日本があるのは一重に国民が偉かったからです。



頑張り屋さんで努力家で、

失敗を怖れぬ先進の気鋭に富んでいた国民がいたがために、

国の繁栄が成り立ったのでした。



政治家や官僚など「しゃらくせえ」話でございます。

民草が菅首相が、政府が、官僚がと、心頼みにしていることなど

何ほどもないのでございます。とっくの昔にアキレ果てております。



「自らを助けるものは」と自助努力で這い上がり、

逆境から立ち上がろうとしています。



邪魔するな、舐めるな政官のウジ虫どもめ、でございます。



今こそ戦後の焼け野原から立ち上がった

ご先祖様のDNAに激を飛ばす時でございます。



母性愛はしばしその犠牲のうちに称えられている。

佐多稲子「新しい母」



佐多はいつの時代でも愛する我が子を戦場で失くした母親の悲しみの上に

歴史が作られてきた、と嘆いているのです。



母親の愛は盲目的だと言われる。

しかし母親以外に誰が人間が人間を愛し得よう。

野間宏「顔の中の赤い目」



吉展ちゃん事件の犯人、死刑囚大久保清の母親は

「先に地獄でお前の来るのを待っている」と先立ちました。



母はたとえ地獄に落ちても我が子をかき抱き、守るのでありました。



あなたはおかあ様にとってたったひとりの人です。

あなただけおかあ様のものです。

そしておかあ様だけがあなたのものです。

山本有三「女の一生」



女主人公、まさ子は周囲の反対を押し切って

私生児として我が子を産みました。

その産まれたての赤ん坊にまさ子は語りかけるのでした。



しかしまさ子の産んだまさおは成人して母親に言葉を返します。

「母性愛なんて言いますが、自分の子どものことしか考えないようなものは、

動物と変わることないじゃありませんか」



ナマジ学問を覚えて小ざかしい考えを身につけると

こうした罰当たりのことを平気で言うようになるのです。



自分の子供のことを命がけで愛することのできない母親が、

どうして他人の子供を愛することができるというのでしょうか。



母の思いは世にはならびなし

「夜の寝覚」平安時代後期三巻



母の心を表現してこの言葉以上の的をえた言葉を知りません。



社会が母であるがごとく

優しくまた強い存在であるのが理想的な社会といえるのですが、

そうした慈悲の愛に最も遠いと思われていた共産国家中国が、

このたびの中東紛争におけるリビアから

中国人労働者3万人を撤退させるためにとった行動は、

中国人民をしてまさしく我が母なる祖国、

中華人民共和国バンザイと感涙させる見事なものでした。



2月18日夜、

リビア東部の中国系建設工事現場が反政府軍ゲリラに銃撃され、

中国人スタッフが負傷しました。



当時中国にはリビアの鉄道、通信、油田サービス等

国家建設プロジェクトの仕事を請け負い

約3万人の労働者が駐在していたのです。



リビアの政情不安をうけて中国政府は敏速に動きました。

リビア政府に対して中国人労働者の保護措置を厳しく要求しました。



そして中国本土から約20機の民間航空機をチャーターして

リビアに向かわせました。

一方地中海周辺海域で操業していた中遠集団輸送船及び工作漁船を

直ちにリビアへと派遣したのです。



また中央軍事委員会の承認を経て、中国空軍は

イリューシン76輸送機を派遣し20機の中国民間航空機とともに

クレタ島、チュニジア、マルタ、エジプトへの同胞救出を

側面からサポートしたのです。



中国政府はまたたく間にリビアから一人の落伍者も無く

3万人の中国人労働者を救出することに成功しました。



3月4日、リビアから帰国した中国人労働者が、

飛行機から降りてひざまずき「我が偉大なる祖国よ、ありがとう」

と大地に口唇をつけて接吻するシーンの写真を、

翌日の中国新聞各紙は大々的に一面を使って報道しました。



これにより中国全土の人民は湧き立ち、

政府の適格なサポート下での迅速かつ効率的で

かつてないほどの大規模な救出作戦に賞賛の声を上げました。



中国ではアフリカの多くの国に数十万人の中国人労働者を送りつけて

アフリカの開発の仕事に従事させています。

リビアでの中国政府による果敢な撤退作戦は、

アフリカの地で働く中国人民へ大いなる勇気と安心をもたらしました。



リビアで示した中国の危機管理能力の高さに

我が国政府関係者も学ぶべきところが少なくありません。



ついでに中国のことをもう少々。



全国人民代表大会に出席した中国人民大学の紀宝成学長は、

世界銀行の試算を引用して、中国2009年のジニ係数

(イタリアの係数学者コンラッド・ジニによって考案された

所得分配の不平等さを計る指標です。

1に近いほど格差が大きく0に近いほど格差が小さい

完全な平等の所得が実現しているとされます)

は0.47であると述べました。



国際的な貧富の格差の警戒ラインは0.4といわれています。



紀氏によると中国富裕家庭と貧困家庭の収入の差は40倍近くあり、

近年毎年1.5%の速度で拡大し続けているといわれています。

これは約1%という少数の富裕家庭が

国民財産の40%を握っていることを示しています。



中国のホテルでテレビをつけると

毎晩のように日本軍による中国侵略のドラマが放映されています。

ときには3つのチャンネルが別々に

日本兵の中国人に対する悪虐非道の振る舞いのドラマを放送していて

慨嘆させられたことがあります。



その中国でのテレビドラマの製作は現在世界一である、

と中国共産党宣伝部の担当者は述べています。



また世界一ついでに申し上げれば

2010年の中国における新規建築プロジェクトに対する投資金額は

総額で1兆ドルを突破し米国の9380億ドルを抜いて

世界一に躍り出た、とされています。



中国における建設費やコストを考えると実質的には

既にアメリカの5倍近い建設投資が行なわれている、といっていいものです。



米国貿易代表部が先頃発表したところによれば、

中国屈指のポータルサイトである百度(バイドゥ)や淘宝(タオバオ)が

著作権侵害のブラックリスト入りしたと伝えられております。



孫正義さまが大株主の淘宝がブラックリスト入りとは

「他人さまの憂しき誤解のうちに仕事をする」が身上の氏にとっては、

まことにもっての慶事となすべきでありましょう。











ラジオデイズの番組に出演致しております。

番組のリンクは下記にございます。
・釈徹宗・村西とおるの「色即是空」対談【クリック】
・プロフィールと前回の対談【クリック】




























〜〜最新映像作品のご紹介〜〜

THE真正中出しショータイム4

主演:浜崎りお

監督:村西とおる



奇跡のコラボ「村西とおる×モブスターズ」

下記画像を【クリック】してモブスターズでご覧ください。





Copyright's(c) 2008 muranishi-ch.com ProjectTeam's