'11/5/27
折り鶴ホールを計画から除外
広島市は、旧市民球場(中区)跡地利用計画で盛り込んだイベント施設「折り鶴ホール(仮称)」と、飲食物販施設「森のパビリオン」の民間事業者に対し、計画から除外したと通告した。4月に就任した松井一実市長の方針を受けた判断。市は球場解体は進める一方で、「若者を中心としたにぎわいの場」に計画を見直す。
折り鶴ホールは池原義郎・建築設計事務所(東京)、森のパビリオンはNTT都市開発(同)がそれぞれ整備する計画だった。
両施設のうち折り鶴をモチーフにした折り鶴ホールは当初、国内外から集まる折り鶴を保存・展示する構想を描いたが、市議会を中心に批判が続出。市は折り鶴は保存・展示せず、音楽イベントなどに使うホールに構想を修正した。池原事務所を中心に設立する予定のNPO法人が整備・運営し、約1億6千万円の整備費は募金を充てることにしていた。
跡地利用計画の見直しをめぐっては、2013年春の予定だった広島商工会議所ビルの跡地への新築移転も焦点となっている。