ロシア外務省は26日、北方領土の国後島を韓国の国会議員が訪れたことに何ら問題はないとして、領土問題に絡めてこれに抗議している日本の対応を不適切だと批判しました。
韓国の野党の国会議員3人がロシアのビザを取って、24日、北方領土の国後島を訪れたため、日本政府は「ロシアの管轄権を前提とした訪問は容認できない」として、韓国側に抗議しました。これについて、ロシア外務省のルカシェビッチ報道官は、26日の記者会見で、「外国の国民はロシアの法に沿った手続きを踏めば、北方領土を含めてロシアのいかなる地域でも訪問できる」と述べ、議員らによる訪問には何ら問題はないという認識を示しました。そのうえで「今回の訪問は、ロシアと日本の関係とは関わりのない問題であり、日本側の対応は不適切だ」と批判しました。ロシアはこれまで、北方領土をあくまで自国の領土として開発する姿勢を示し、経済面では韓国を含めた第三国の企業にも協力を呼びかけてきました。今回の韓国議員による北方領土訪問についても、何ら問題はないという姿勢を示すことで、ロシアによる実効支配の強化につなげようという思惑がうかがえます。