「元本保証」という言葉の元にほったらかしにされがちな債券や預金。東日本大震災を経てその安全神話に疑問が浮上!?虎の子の資産を守るためのチェックポイントを押さえよう。
■虎の子資産をしっかり守ろう!
地震の4日後。停電、原発問題と大混乱のさなかに、追い討ちをかけるようなおカネのトラブルが発生した。「現金が下ろせない!」「給料が振り込まれない!」
月刊日経マネーの読者の中でも被害者は続出していたようだ。みずほ銀行の大規模なシステム障害はその後2週間続いた。震災後、被災地域の金融機関では停電が原因でATM(現金自動預け払い機)が使えなくなるトラブルが発生していた。しかし、被災地以外で全国規模のトラブルに発展することまで想定していた人は少ないかもしれない。「ITも人が作ったもの。100%安全なものはない」とファイナンシャルプランナーの坂本綾子さんは話す。「利用者もシステムダウンの可能性まで織り込んで金融機関とつきあっていかなければいけません」
■安全神話をもう一度疑う、資産は自分で守ろう
システムトラブルの原因はまだ究明中とのことだが、義援金の振り込みのような通常と異なる大量の注文が発生したため、処理能力を超えてしまった可能性があるといわれている。金融庁は4月4日、緊急の立ち入り検査を行った。
多くの人が信頼していたメガバンクのシステムが動かない。投資先として安全だとされていた電力会社の格付けは暴落する。今回、こうした大企業が対応に右往左往する様子を見て感じるのは「本当に安全な預け先はあるのか」ということだ。
債券、預貯金といえば「元本保証」商品だ。私たちはその言葉に安心しきってしまっていたところがないだろうか?
「国債は持っていて大丈夫か」「社債は売った方がいいのか」「システムダウンに備えて銀行を使い分けるべきか」「現金はどのように持つべきか」──この大震災をきっかけに安全資産に対するさまざまな不安が浮かび上がってきている。本連載では債券や預金の本当のリスクをもう一度、点検していきたい。まず今回は預貯金をとりあげてみる。
預貯金、タンス預金、サブ口座、ゆうちょ銀行、みずほ銀行、システム障害、仕組み預金、MRF、貸金庫
日経平均(円) | 9,539.61 | -22.44 | 27日 9:49 |
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NYダウ(ドル) | 12,402.76 | +8.10 | 26日 16:30 |
英FTSE100 | 5,880.99 | +10.85 | 26日 16:35 |
ドル/円 | 81.18 - .23 | -0.74円高 | 27日 9:27 |
ユーロ/円 | 114.77 - .80 | -1.36円高 | 27日 9:28 |
長期金利(%) | 1.145 | +0.025 | 26日 16:26 |
NY原油(ドル) | 100.23 | -1.09 | 26日 終値 |
使用率:72.3%3108/4300万kW
予想最大電力:3450万kW14時~15時
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