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【プロ野球】

虎 リーグも交流戦も最下位 マートン超ボーンヘッド

2011年5月27日 紙面から

◆ロッテ4−1阪神

 あぜん、ぼうぜん…。まさに目を疑うとはこのことだった。2点リードされているとはいえ、まだ2イニングも残っていた。あきらめるには早い。虎党も逆転を信じて疑わない中、水を差したのは降りしきる雨ではなく、マートンのボーンヘッドだった。

 場面は8回1死二塁。清田が放った右翼へのフライをマートンは普通にキャッチした。当然ながらタッチアップする二塁走者・今江。だが、マートンは気にするそぶりもなく、なんと下手投げで白球を一塁側アルプス席方面へと投げ入れた。

 スタンドから「ダメー」との声も聞こえたが、時既に遅し。消えたボールを尻目に、今江は戸惑いながら本塁を駆け抜けた。慌ててスコアボードに目をやったマートン。完全なアウトカウント間違い。冷静な真弓監督ですら「論外やね」と吐き捨てたほどだった。

 痛恨の失策を記録した助っ人は「今までの野球人生で一度もなかったこと。打者のカウントは考えていたが、アウトカウントを勘違いしていた。説明がつかない…」とただただ苦悶(くもん)の表情。山脇外野手走塁コーチからは「守っているとき守り以外のことを考えるとああなる」と酷評される始末だった。

 初回も関本、岩田の連続失策で走者をためてから、井口に痛恨の一発を浴びた。ミスがことごとく失点につながっては、勝てる試合も勝てなくて当然である。ダメダメっぷり全開でリーグ単独最下位に転落。交流戦でも12球団のどん尻となった。借金は最多の7、首位とのゲーム差も最大の6へと開いた。打開策も見えず、虎が末期症状に陥りつつある。 (島田明)

 

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