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【プロ野球】

巨人 不吉な4連敗 屈辱05年以来の6戦アーチなし

2011年5月27日 紙面から

巨人−オリックス 8回表2死一、二塁、代打カブレラに逆転打を打たれ、天を仰ぐ巨人先発の東野(由木直子撮影)=東京ドームで

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◆ソフトバンク2−1巨人

 不吉な4連敗だ。どん底の貧打にあえぐ巨人が“スミ1”で逆転負け。連続試合1点負けは4に伸び、借金も今季最多タイの3に膨らんだ。ソフトバンク・王貞治会長、そして観戦に訪れた長嶋茂雄終身名誉監督のONそろい踏みとなった御前試合に敗れた原監督は「打線が何とかしないと…。1点打線じゃしんどいね」と顔を真っ赤に染めた。

 輝かしい球団史の中に汚点として残る“暗黒のデータ”がそろってしまった。今季は11日の横浜戦に敗れて5月以降では2005年以来6年ぶりとなる最下位を経験。この日で6試合連続となった本塁打なし試合も6年ぶり。05年といえば、球団ワーストの80敗で5位に沈んだ屈辱のシーズン。最近で最も弱かった時代のデータが、2つもそろってしまった。

 それにしても、同じような状況が繰り返されている。好機に中軸が応えられない。象徴的な存在となったのは、またしても坂本だった。安打の藤村を塁上に置いた3打席でいずれも凡退。「見ての通りです」。21日、日本ハム戦の第3打席から19打席も安打の出ない絶不調に肩が落ちる。

 「中心打者だから、マークはされる。その中でかいくぐって打ってほしい」。原監督の信頼が揺らぐことはないが、下半身の安定感を欠いていることは明らか。故障者続出の中で中心選手としての自覚を見せてきた坂本も、そろそろ疲労が出てきたのかもしれない。

 確かに苦しい。それでも、前を向くしかない。次戦でも2点以上を奪えなければ、最初で最後の最下位に沈んだ1975年以来となる「5連続1点以下試合」となってしまう。「そろそろ爆発するという(期待の)中でやるしかないね」と原監督。これ以上の屈辱は食い止めたい。練習予定だった27日は休養日に変更。身も心もリフレッシュして、打線の奮起を待つ。 (井上学)

 

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