4月に行われた六ケ所村議選をめぐり選挙区外に住む従業員に虚偽の住民登録をさせ投票させたとして、野辺地署は17日までに、公選法違反(詐偽投票、詐偽登録)、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、初当選した高田秀明村議の支持者4人を逮捕し、青森地検に送検した。
 逮捕されたのは、十和田市西十六番町、会社員亀谷文仁容疑者(39)、八戸市諏訪1丁目、会社員上長根和穂容疑者(45)、三沢市南山4丁目、会社員橋本成幸容疑者(45)、六ケ所村平沼、会社員三浦秀規容疑者(42)。4人は田村議が役員を務める六ケ所村にある数社の従業員。
 4人の逮捕容疑は、今年1月初旬から中旬にかけ、同村外に住む従業員十数人と共謀し、村の選挙人名簿に登録させる目的で虚偽の転入届を提出させ、このうち数人を田村議に投票させた疑い。
 同地検などは、会社ぐるみで行われた組織的犯行の可能性があるとして、調べを進めるとともに、虚偽の住民登録をした十数人にも任意で事情を聴いている。