2011年3月31日 22時12分 更新:4月1日 1時27分
文部科学省は31日、福島第1原発から北西約30キロの福島県浪江町の国道399号沿いで23~30日の166時間の累積放射線量が人工被ばく年間限度(1000マイクロシーベルト)の7倍超となる7490マイクロシーベルトに達したと発表した。ほかに年間限度を超えたのは北西30キロの飯舘村で4449マイクロシーベルト、西北西30キロの浪江町の別の地点で3428マイクロシーベルト。
また、原発から約30キロ南の福島県いわき市沖合10キロの水深83メートル地点から初めて海水を採取し測定したところ1リットル当たり放射性ヨウ素131が79.4ベクレル、放射性セシウム137が7.24ベクレル検出された。福島県沖合30キロの4地点でも測定し、ヨウ素131は最高値で8.7ベクレル、セシウム137は8.46ベクレルだった。
30日に採取した水道水1キログラムでは10都県でヨウ素0.35~17ベクレル、5都県でセシウム0.45~3.4ベクレルを検出。文科省が調査を始めてから初めて、新たに岩手県でヨウ素が0.36ベクレル検出された。【鈴木梢】