2011年3月30日 18時34分 更新:3月30日 19時14分
国際宇宙ステーション(ISS)に物資を輸送した無人補給機HTV(愛称・こうのとり)2号機が30日午後0時9分ごろ、大気圏に再突入した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、使用済み実験用品など約2.4トンのゴミを詰め込んだ同機は、予定通りほとんどが燃え尽き、データ送信装置が南太平洋に着水した。
こうのとり2号機はJAXAが1月22日に種子島から打ち上げ、同28日にドッキング。茨城県つくば市のJAXA筑波宇宙センターが米航空宇宙局(NASA)を経由して管制していたが、東日本大震災の影響でNASA側との通信回線が途絶し、今月22日までの11日間はNASAが管制する事態となった。
会見した虎野吉彦プロジェクトマネジャーは「完璧に成功することができた。大震災のトラブルは想定外だったが、運用に関する練習の成果が出た」と語った。