豊後大野市の公立おがた総合病院で亡くなった女性の遺族が、「常勤医師を長期間不在にさせていたことは問題」として市を相手取り1300万円あまりの損害賠償を求める訴訟を起こしました。訴状によりますと、2007年12月、当時93歳の女性は、入院していた豊後大野市の公立おがた総合病院で、胸部のCT画像に影が写ったものの、担当した外科医師が女性の高齢を理由に積極的な検査をしない意向を家族に伝えました。その後、別の病院に移った女性は胃がんと診断され、終末期療養のために再び公立おがた総合病院に入院して、亡くなったということです。病院は当時、医師不足で常勤内科医がおらず、遺族側は「最善・最良の治療をなすべき管理責任を怠った責任がある」などとして、病院を管理運営する豊後大野市を相手取り、1300万円あまりの損害賠償を求める訴訟を大分地裁に起こしました。市は「内容を確認して対応を検討したい」とコメントしています。