橋下知事率いる大阪維新の会が、府内の公立学校の教職員に、君が代斉唱の際の起立を義務付ける条例案を提出したことを受け、日弁連は、「看過できない」として、条例案の否決を求める会長声明を出しました。
維新は25日、入学式や卒業式で起立して君が代を斉唱するよう教職員に義務付ける、全国でも例がない条例案を提出しました。義務付けの対象は、府教委が処分権を持たない大阪・堺の両政令市を含む、府内の公立小・中・高校の教職員です。これに対して、日弁連の宇都宮健児会長は、「声明」の中で、「条例による起立・斉唱の強制はかつてない事態だ」と強い懸念を表明。「教育に対する公権力の介入は抑制的であるべき、という憲法上の要請に違反する」として、条例案の否決を求めています。また、維新以外の各会派も、「強権的だ」などと反発していますが、府議会は維新が過半数を占めていて、条例案は可決される見通しです。
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