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[27117] 【東方+世界樹】主人公;TEHHORE≠悪厄束【Fate+上条(略)+PS0】
Name: 典play◆3c72f4f5 ID:d7559a34
Date: 2011/05/25 16:24
 ※この物語は転生トラックテンプレでよく見かける、テンプレの神様が、チート能力をくれて好きな世界に行かせる。という流れを
断っても行かせる、やる気がなくても行かせる、何が何でも問答無用で行かせるのをちょっとどうにかしようとしてこうなりました。(自サイトを作って其処にも載せた(ボソッ

―――以下、転生トラック後の【神(笑)】と【転生トラックA男】との会話簡易抜粋。



「ごっめぇーん、手違いで死ぬはずじゃないけど殺しちゃった♪
 ―――お詫びに好きな世界に転生させてあげるよ♪ プ・ラ・ス、今迄の記憶引き継ぎ、使いたい超☆パゥワー、なんでも言うこと来たげルンっ♪」

「すいませんそういうの間に合ってるんで」

「えっ☆えっつー? NA★N★DE? 二次的な世界観限定で君のためにだけ作った THE†WORLD で二次でのあーんな子やこーんな子とドゥフフゲッヘッヘピーができるのにぃ↑ーーーいい? しんじ↑らんな↑ーい↓っ!」

「いえ、自分。現実と仮想の区別ついてるんで、そういうのはちょっと想像の中だけでいいです。」

「うーっふーん、そ・ん・な・こ・と言われたら僕ちんこまっちゃーう♪ だってもう君が逝ってくれないとぉーぉお私、魂の存在数の帳尻合わせで消滅しちゃうの―ん。 お・ね・が・い♪ 私を助けると思ってぇーぇええー♪」

「いや自分の不始末で他人の都合を勝手に決めないでください。というかそのまま消滅しろよ」

「いやぁーーーーぁあああん…」

「あ、消えた。」


※次回予告 消えた【神(笑)】
      残された【転生トラックA男】のための空間【THE†WORLD】
      途方に暮れた主人公しかしそこに 

――――ピンポーンパンポーン error発生 error発生 力場【THE†WORLD】が崩壊します。 
                 error発生 error発生 力場【THE†WORLD】が崩壊します。

次回! 【習作・短編】神様になったけど、死んだ【ネタ】
   第01話---【転生トラックA男】と【THE†WORLD】とそれによる大災害

―――発言の利用は計画的に
何となく発した言葉、それが、誰かの人生を狂わせることがある…



[27117] 【転生?】01話---【転生トラックA男】と【THE†WORLD】とそれによる大災害
Name: 典play◆3c72f4f5 ID:d7559a34
Date: 2011/05/11 17:20
※この物語は転生トラックテンプレでよく見かける、テンプレの神様が、チート能力をくれて好きな世界に行かせる。という流れを
断っても行かせる、やる気がなくても行かせる、何が何でも問答無用で行かせるのをちょっとどうにかしようとしてこうなりました。

―――以下、謎空間に残されて途方に暮れる【転生トラックA男】と【THE†WORLD】の会話簡易抜粋。


「消えちゃったよ、どうすりゃいいんだ…?」

――――ピンポーンパンポーン error発生 error発生 力場【THE†WORLD】が崩壊します。
                  error発生 error発生 力場【THE†WORLD】が崩壊します。

――――ファンファンファンファンファン  力場【THE†WORLD】崩壊の影響で四界に修復不可能な世壊震が起動する可能性が高いです。
                    力場保持者は直ちに力場【THE†WORLD】へ想念を送信してください。

「いいじゃん、俺死んだし。世界も死ねばいいよ」

――――パンポロピンピラパンポンピン 想念を受信しました。
                     力場【THE†WORLD】はその全てを以て、【問答無用の概念武装:世壊震】へと変化し保持者と同化します。

「えっ」

――――ダンダラダンダラダンダラダン 【問答無用の概念武装:世壊震】同化完了、実行完了。貴方以外の全ての世界は滅びました。

「なにそれこわい」

――――ピンポンパンポーン error発生 error発生 【問答無用の概念武装:世壊震】の存在意義が消滅しました。
                error発生 error発生 【問答無用の概念武装:世壊震】の存在意義が消滅しました。

「いやなんで俺を消さないまま存在意義がなくなるんだ…? 問答無用はどうした」

――――ジュゲム ジュゲム ゴコウノスリキレ カイジャリスイギョノ スイギョウマツ ウンライマツ フウライマツ クウネルトコロニスムトコロ ヤブラコウジノブラコウジ
                 パイポ パイポ パイポノシューリンガン シューリンガンノグーリンダイ グーリンダイノポンポコピーノ ポンポコナーノ チョウキュウメイノチョウスケ

存在意義保持の為、恒久的に世界を生み出し、永久的に世界を自動壊震し続けます。
概念変化…【問答無益の概念武装:世界再生世壊震】
世界の誕生は世壊震で消えた世界をモデルとして構築します、実行完了。

「なんだそのラスボス」  

――――ポピン♪テレレレーッテテテテレッテーテレッテテテー♪ダン! 存在意義に関するerror発生、存在意義に関するerror発生。
                                 概念変化…【解決不要の概念武装:いきもののサガ】
                                 こちらの存在を認識し、絶滅の意思を持って侵攻する複数個体を確認、消去、消去、消去…
 
「消しまくってるなぁ…」

――――プツン               失敗。失敗。強力な複数個体がこれを突破。ひな――――ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ” 

「あ、バグッたっていうかそいつらに殺されるんじゃないの俺? しがない【転生トラックA男】だよ? いや、ほんとどうしよ…」


※次回予告 【THE†WORLD】と同化した【転生トラックA男】!
      【転生トラックA男】の無責任な発言によって世界は滅びまた再生する!
       そして【転生トラックA男】の前に【勇者パーティ的な何か】が立ちふさがる…!
       
「おまえがっ・・・!
 おまえがっ・・・!
 そうなのかっ・・!」

次回! 【習作】神様になったけど、死んだ【ネタ】
   第02話---【転生トラックA男】と【勇者パーティ的な何か】とLast†Battle

―――今ここに明かされる真実
真実とは時には知らなくていいことがあることを、誰もが、まだ知らない…



[27117] 【転生?】02話---【転生トラックA男】と【勇者パーティ的な何か】とLast†Battle
Name: 典play◆3c72f4f5 ID:d7559a34
Date: 2011/05/11 17:19
 ※この物語は転生トラックテンプレでよく見かける、テンプレの神様が、チート能力をくれて好きな世界に行かせる。という流れを
断っても行かせる、やる気がなくても行かせる、何が何でも問答無用で行かせるのをちょっとどうにかしようとしてこうなりました。

―――以下、事態を全く把握してないラスボス【転生トラックA男】と事態を把握してる主人公【勇者パーティ的な何か】の会話簡易抜粋。



「おまえがっ・・・!
 おまえがっ・・・!
 そうなのかっ・・!」
「よう主人公たちようやくお出ましか」

あぶねぇこいつら物騒な得物持ってるどうしよう。

「なにが主人公だっ・・・!
 お前はそうやって俺たちを 嘲笑ってきたのかっ・・・?
 俺たちを出来の悪い物語に乗せて楽しんでたのかっ・・・!?」

「あっはっはっは!
 きみたちが あがく 姿は
 さいこう だったよ!」

そんなつもりは微塵もなかったが、面白そうなのでノリノリで乗ってみる。
というかどうせ勝てないしいいよね、悪ノリしても。

「ふざけないでっ、何の為にそんなことをっ・・・!」
「げぇむ です」
「げぇむ、だぁ・・・?」
「そう せかい 全部を つかった
 壮大な 物語を ながめる ためですよ 
 おめでとう
 きみたちは 見事に これを かちぬき さいごの しんじつに たどりついた
 いやぁ めでたい」
「ッ・・・・そんなことで済ませられるはずがっ・・・!」
「わたしは 世界を つくります。
 そして はかい します。
 意味なんて ありません。
 それが わたしの 役目。
 でも まいにち まいにち
 同じことを するのって 
 つまらなくないですか?
 つまらないですよね。だから―――」

―――作ったんですよ、真実に気がつく物を
―――真実に気が付き絶望する者を
―――絶望にあらがうために必要なモノを
―――ここまでたどり着くために必要な物と者とモノを

「きみたち は おもしろいように 慌て ふためき
 あらそい いさかい ころしあい めつぼうさせあい、
 とても とても おもしろい ものを みせてくれました。
 すべてを まきこんだ どうらん の れきしを。
 さいこう の ショウ は たのしんで いただけましたか?」

「……俺が、俺たちが、ここにこうして立ってるまでの全ての筋道も、全てお前が・・・」

大丈夫かこいつら?顔が真っ白だ。
最初に自分で言ってたじゃん。知ってたんじゃないのか?
俺はとある古いゲームの台詞をリスペクとしただけで、何が起こってとか、俺がそもそもなにになってるのとか全く知らないよ?
知らないけど、まぁこの反応で大体分かる。
ぁー死にたくないんだけどな―…。

「そう! その とうり!!
 すべて は よていどうり!」
「………………………………」
「おおくの モノたちが 望みを 果たせずに きえていきました。
 限られた 生を いきることしか できない ちりあくたが
 ひっしに あがく その すがたは わたしに
 おおくの かんどうを あたえて くれました。
 わたしは このかんどうを あたえてくれた きみたちに おれいがしたい!
 どんな のぞみでも かなえて あげましょう!」
「…俺は」
「?」
「…俺たちは、ここにたどり着くまで数えきれない絶望を見てきた!
 俺たちはここにたどり着くためにかけがえのない全てを捨ててきた!
 その結果が俺たちを玩具にして楽しんでたっていうのか!
 ふざけるなぁっ…!ふざけんなよっ…!」
「なにが ふまんなのですか?
 せかい(モノ)を つくったのは わたしです
 つくった モノで あそんで なにが わるいのですか?
 ちゃんと げぇむが なりたつように せっていはしましたし
 ここまで これれば どんな ねがいでも かなえるという
 たっせいもくひょう も ようい しています
 さぁ ねがいは なんですか?」
「俺は、俺たちはモノじゃないっ!
 人間だっ! 意思のある、感情のある。
 嬉しいことがあったら笑って、
 許せないことがあったら怒って
 哀しいことがあったら泣いて、
 そうやって楽しく暮らしている
 人間なんだっ・・・!
 ・・・だから俺の願いは―――」
「ききましょう ちりあくたの えいゆう」 
「お前に、
 今までの俺たちの全てが、
 無駄じゃなかったってことを、
 証明してやることだっ・・・!」

言い終わるや否や得物で斬りかかってくる。
うん。
ノリノリでやっといてなんだが、そりゃ怒よね。
俺だったら途中で飛びかかってる。そしてボコボコにするいや殺す。
でもこれで負けたらこいつらかわいそうすぎるな。
喋ったこと全部ウソだし。
いやこいつら【勇者パーティ的な何か】にとっては真実もあるのか。俺は知らないけど、当たってるって感じ?

「そんな こうげきを うけたら しんでしまいます」

ヒョイっと避ける。
さて、最期だ。
せいぜい無様にカッコよく決めよう。ほぼ台詞パクリで。

「――――」

「どうやら わたしに しんでほしい ようですね
 それが ねがいなら しょうがありません
 これも いきもののサガ か‥‥
 よろしい。 かみの ちからの まえに しぬがよい」


※次回予告 【転生トラックA男】と激突する【勇者パーティ的な何か】
      【転生トラックA男】は把握してなかった神パゥワーを超絶的に駆使し【勇者パーティ的な何か】を追い詰めていく…
      だがその時、【勇者パーティ的な何か】は新たな力に覚醒する…!
       
「どうにか勝っちまったか・・・まだ自分が生きてるのが信じられないぜ」

次回! 【習作】神様になったけど、死んだ【ネタ】
   第03話---【勇者パーティ的な何か】と【THE†WORLD】の始まり

―――いやぁ【転生トラックA男】は強敵でしたね
真実は全て霧の中へ、そして新たな創世の神話が今ここに、開闢する…



[27117] 【転生?】03話---【勇者パーティ的な何か】と【THE†WORLD】の始まり
Name: 典play◆3c72f4f5 ID:d7559a34
Date: 2011/05/11 17:20
※この物語は転生トラックテンプレでよく見かける、テンプレの神様が、チート能力をくれて好きな世界に行かせる。という流れを
断っても行かせる、やる気がなくても行かせる、何が何でも問答無用で行かせるのをちょっとどうにかしようとしてこうなりました。

―――以下、激突する【転生トラックA男】と【勇者パーティ的な何か】………………………………の全てが終わった後。俯角描写。




―――かみはバラバラになった

「どうにか勝っちまったか・・・まだ自分が生きてるのが信じられないぜ」
「…………」

レオンの方を見やると、俯いて静かに涙を流していた。
仕方のないことだ。世が世なら平和な片田舎で平和で平凡なでも幸せな生活を送っていたはずのガキなのだから。
やれやれと、ザックは肩を竦めているとリーンがしぼんだような声を上げた

「これから、どうしよっか。この世界も。私達も。
 彼、彼女?を斃したことによってその存在は消滅したけど…」
「――――その力は、残ったまま。」

ユキが補足するように付け加えた言葉に、ザックは忌々しそうに唇を歪め、剃り上がったスキンヘッドをボリボリとかく。
そう、まだ問題は残っている。
世界の再生と破壊を司る創造神の意識体を斃したことで、最早これまでのような悲劇が生まれる事はないだろう。
だが、その意識に解放された力は残ったままだ。
この力をこのまま放置した場合、長い長い時を経て創造神はその力を取り戻す。
そうなれば今迄の全てが無に帰す。
確かな力量と心を持った者。
創造神を斃すために作った物。
認識歴史外に出るために払ったモノ。
その全てに掛った幾星霜を考えれば、ここでその力を放置するのは悪手どころではない。
だが、

「――――この力は万能すぎる」

それが全てだ。
世界の再生と破壊を司る創造神、つまり神のことを再生と破壊程度にしか認識していなかったのが問題だった。

「あぁ、こいつはちょいと近づいただけで分かったよ。こいつがあれば、なんでもできんだろうな。それこそ、なんでも。」
「・・・なんでも、か」
「妙なことは考えるなよ、レオン。なんでもってのは本当になんでもできちまうから、なんでもって言ってるんだ」
「――――そして力の行使には代償がいる」
「それが、役目。永遠の世界の破壊…そして新たな再生ね…。 それを多用してまで、ここまで私達が来て、こうなることも予定通りだったのかしらね・・・」
「なるほど、な。伊達に長くは生きてなかった、っつーことか」
「――――あれは、正気ではなかった」
「間違いなく、正気だったさ。 正気だからこそああなったんだろう。だから、そうならないために、この力は俺達で割けるしかない」
「――――おそらく、一人で全てを取りこめば力に取り込まれる可能性大、四人でもその可能性は非常に高い」
「じゃあ、あれだ、その飲み込まれる前に他の誰かに分けちまうって言うのはどうだ?」
「ザック……。肉を取り分けるのとはわけが違うのよ?」
「っつてもよう、今ここで取り込めるのが四人しかいねぇんだからそうするよか他にしょうがねぇだろう。なぁレオン」
「そうだな…。ユキ、なんとかならないか?」
「――――理論的には可能」
「ほらみろ」
「――――でも問題がある」
「何が問題なの?」
「――――・・・・・・それは」
「なんだ? そんなに言いにくいことかよ」
「俺たちと同じ存在を作らなきゃいけないんだろうさ」
「――――ッ!」
「・・・やっぱり、そうなのね」
「おいおい。お前らだけで納得してねーで俺にも分かるように説明してくれよ」
「簡単なことだ、ザック。俺たちは器なんだ。そしてこの力は水。この水は俺たち四っつの器に無理矢理入れることはできる・・・」
「相性のいい部分を見定めて四人で本当にギリギリってところだけどね」
「――――その場合、暴発寸前の力を全力で制御することだけに精神を集中させ続けなくてはならない」
「なるほどねぇ、それで逆に呑まれちまう、か。 となると、おいおいっ、マジかよ・・・」
「………………………」
「それしか手段はないわ」
「――――――――――」
「なんてこった・・・」
「まぁ、それしかねぇっていうんならしょうがねぇ。ここまで成ってもどうにもできねぇことがあるってわけだ
 俺達でギリギリっつーんなら俺たちみてーなのを探しゃあい・・い・・・・・わけ・・・・・」
「………………………」
「フフッ、復活するまでに見つかるかしら」
「おいおいおいおいおいおいっ」
「――――かの存在が復活するまでに見つかる可能性なら十二分にある」
「どれくらいかかりそう?」
「――――10の無限大数乗の無限大数乗の無限大数乗の無限大数乗の無限大数乗の無限大数乗の無限大数乗の無限大数乗の無限大数乗の…」
「もういいわ、ユキ。時間を聞くだけで復活するぐらいの時間がたちそうよ」
「復活するまでに見つかる可能性は?」
「――――99999990%」
「ならいいじゃないか、探そう」
「いやレオンな? 探すっつったって迷子探すわけじぇねぇんだから、それにそんなに時間経ったら俺が俺でなくなっちまうんじゃねーのこれ」
「あら、でもそれだけ時間があればいやがおうにも大人になれるってことでしょ。貴方にはぴったりじゃないの?」
「・・・そうだな。そう、なのかもしれないな」
「おいおい、レオンまで勘弁してくれよ」
「いや、そういうつもりで言ったんじゃなくて・・・。
 俺たちは今まで自分の大切なもののを守るために戦ってきた。
 だけど今度は違う。護る、戦いだ。」
「世界を永遠に護り続ける戦士ね。
 うーん、リーダーのレオンが剣使いだし、これから先、神の力を使っていくことになるんだから
 ――――私達の武器の名前は永遠神剣、それを扱うことを神剣使いって言うのはどうかしら?」

目をキラキラさせながら、ねぇそうしましょそうでいいわよね、わたしいまいいこといった ドヤァアアアアアといった感じの得意げな顔だ。
確かに、いい言葉だった。なかなかセンスもいい。
だがリーン、すまんが、それは土坪もいいところだ…。


「――――リーンにしてはなかなか洒落てる」
「―プッ、プククククク」
「―ブッッ、ブハヒヒヒ」
「ちょ、ちょっと笑うことないでしょ!」
「だ、だってブハッ、プクククククククク、その言葉ってあのノートに…」
「み、見たの…?」
「我が名はリーンフォース、幼いころから殺し屋をしてたんだけどドジって(笑)死んじゃったんだけどハッピー☆神様が出てきてこういったの♪…」
「ちょっ、やめなさぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」


※次回予告 それは【神なる聖なる書:新世界の神の書】
      そこに描かれているのは、世界を救い、世界を安定と繁栄に導いた【勇者パーティ的な何か】の話があった。
      そう、その一文はここから始まる!【我が名はリーンフォース、幼いころから殺し屋をしてたんだけど………】

「悪いな、これで話は一端終わりなんだ。」

次回! 第一部完だからタイトル変わるよ!【習作】神様になったけど、死んだ【ネタ】
   第04話---まだ考えてない、あと最期は辻褄合わせのために-The Spirit of Eternity Swordに走ったオリジナルにしきれなくてごめんなさい!

―――俺たちの戦いは、これからだ! 
ご愛読ありがとうございました。典playの第二部(が思いついたら)にご期待下さい。



[27117] 【第二部】上条当麻は上条当麻である、故に上条当麻である【習作】
Name: 典play◆3c72f4f5 ID:81683474
Date: 2011/05/21 04:53
 ※この物語は転生トラックテンプレでよく見かける、テンプレの神様が、チート能力をくれて好きな世界に行かせる。という流れを
断っても行かせる、やる気がなくても行かせる、何が何でも問答無用で行かせるのをちょっとどうにかしようとしてこうなりました。

 ※第二部からは、全然活躍してなかった【転生トラックA男】がバラバラの【欠片】となっていろんな世界に行きます。
ここで重要なのは【転生トラックA男】に自身の色欲物欲金銭欲といった俗物的なことへ基本的に力を使いさせたくない、という点にあります。
転生オリ主チートのキャラを見ていると、どうもその作品の作者が好きな二次的キャラとくっつけてドゥフフゲッヘッヘピーをさせることに固執してるように見えるんですよね・・・。
あぁ、典型的な例がそんなのが多いというだけで、そういう作品が別に悪いとは言いません。好きですよ?私もできるならドゥフフゲッヘッヘピーしたいです。でも書けません。
口から砂糖が出そうなんです。というか自分で書いてて吐きそうになりました。甘い・・・甘すぎる・・・俺が描いてて恥ずかしくて耐えられない。おっと地が出てしまいました。
こほん。えっとつまり、恋愛ものには私向いてませんね。

 話が横にそれました。 
ようするに言いたかったのは、第二部からも典playはまだまだ続きますよー、ということとと、
PVが5千超えしたのに一向に感想が来ないので温めていたネタを出して反応をみたいなーという思惑があります。
とにかくなんでもいいので感想が欲しいのですよ私。

    ―――くだらねーよ削除しろとか
     (どこがですかすいませんが教えてくださいお願いします土下座もできます)

    ―――くそつまらねぇ二度と来んなとか
    (どのへんがだめでしたかお願いです教えてくださいところで焼き土下座の為のプレートはどこでしょう?)

    ―――ねぇねぇ?黙読って知ってる?文章支離滅裂だよ(笑)?声に出して文章読んだらおかしいところ見つかるから一回やってみ(嘲笑)?
    (すいませんちょっとその辺走り回って大きな声で音読してきます)

 そんな感じです。
あぁそうそう、これからの展開に【勇者パーティ的な何か】も【THE†WORLD】ももう登場しません。
絶対必ず登場するのは、最初から出てる【転生トラックA男】のバランバランにされてばら撒き政策された【欠片】です。
これで多重クロストリップが合法的にできるぜ・・・ククク、でも【欠片】は【欠片】としての記憶しか基本持ってないんで、【欠片】の記憶は基本初期状態ですが。
まぁジャンルはそんな感じで多重クロストリップでいいでしょう。
この場合のジャンルの分類が細かく言うと私には分からないのでこの作品のジャンルはここから多重クロストリップです。私が言うんだからたぶん間違いはないです。


 それでは。
長々と二度目の前書きを見てくださった方ありがとうございます。
そしてお待たせしました。
ここから【転生トラックA男】の、いえ【転生トラックA男】の欠片が関わることになったいくつもの物語が始まります。
あ、すいません今回は、出すのはほんの、ほんの序章です。ここまで引っ張っといてなんですが。
それでもよろしければよろしくお願いします。














※次回予告 それは不幸な物語。
      ただそこにあるというだけで、ただそれがそれであるというだけで不幸になったそんな救われない物語。
      ならば、彼はなぜそのようなイカレタ原風景を持つようになったのか。

「―――君が周りの全てを不幸にするなんて言う馬鹿げた幻想を持っているっていうんなら、まずはその幻想をぶち殺してあげるよ」

 
次回! 【習作・第二部】神様だけど無限なんか生温いレベルの可能性の世界にばら撒かれた【ネタ】
   真01話---【上条当麻】は【上条当麻】である。故に、【不幸】である。 

―――彼が、其れに気付いたのは偶然で、だからこそ必然だった
上条当麻は上条当麻であるが故に、昨日今日あった修道女のシスターを救ったわけではない…



[27117] 【原風景】01話----【上条当麻】は【上条当麻】である。故に【不幸】である。 
Name: 典play◆3c72f4f5 ID:81683474
Date: 2011/05/11 17:17
――――【不幸】とはなんだろうか。
【不幸】という言葉で連想すると、老衰で死んでしまった祖父や祖母のことが思い浮かぶだろうか。
いや、それがなにか治療のしようのない病魔だっていいし、避けようの無かった【事故】でも構わない。
と、なると。
人間とは、人間一人ひとりとは。人類の、その、全ての、極々身近にあるもの。
それが、【不幸】と呼ぶものになるのだろうか。
つまりそれは、【不幸】というのものは、【日常】の一部だということになるのだろうか。
信じられないような【幸福】がもたらせられるのと同様に、信じられない【不幸】が起きてしまうのも等しく【日常】なのだということなのだろうか。
それはなぜか? 人生に塵一つも【不幸】である時期がなかったなんて、言える存在は、存在しないからだ。
だから【不幸】なんてものは【日常】の中に埋没したひとつの【欠片】に過ぎない。
全ては、【現実的】に進む。どんな物事であろうとそれは残酷なまでに【現実的】に進むしか道はない。
ただ、或るのは【現実的】なことであるだけなのだ。何を喚こうと叫ぼうと、それは等しく霧散する。





   ――――何度も言ってるじゃないか? なぁ?


それは【現実】なんだよ?【日常】なんだよ?
ただ、それは【現実】という分類に属する、【非常事態】なだけさ。だから何の問題もない。大丈夫さ。これはただの【現実】で【日常】だから。
だからそんなに泣きそうな顔をしないでくれ。








この世には、【不幸】あるいはその対極である【幸福】による【非常事態】はあっても。【非現実的】なことは【存在しない】。
そう、【不幸】も【幸福】も地球に人類と呼ばれるものが誕生してから、いや生命というものが誕生してから連綿と続いてきた、惑星に刻まれた【歴史】なのだ。







―――だから、これは【日常】だ・・・。
【日常】、なんだ・・・。
ただの【非常事態】なだけで。

   ―――【誰だろうと】容赦なく、
   ―――【なんであろうと】構わない、
   ―――【いつだとしても】起こりえる、
   ―――【どこでだって】発生する、
   ―――【どうして?】なんて理由はなんの慰めにもならない。

 そんな、ただの、当たり前に始まって当たり前のように終わる【日常】でしかない。
その【日常】が、例え、家から出て。

    ―――毎日違う道と方法を使って登校せねば、【事故】のせいで登校できなくて、
    ―――その一日が休校になるほどの【事故】がよく発生して、
    ―――その【事故】の話を聞きに来た人が次々【事故】で消えいって、
    ―――家への帰り道が【事故】のせいで非常事態になっていて、
    ―――親の仕事の都合が【事故】で悪くなって、引っ越しを一週間と経たず繰り返す、のだとしても。

・・・それは、【日常】で、しかないんだ。

だからね――――――――――――――――――――――――







 ▼▼▼

 ―――上条当麻の父、上条刀夜は、自分の息子が周囲の人間から【疫病神】と呼ばれる度、そう言い聞かせていた。
上条当麻の【名前】とその【不幸】が知れた土地ではその顔を見られただけで大の大人から子供までに石を投げられ、
逃げるように引っ越した先では、既に”【不幸】が引っ越してきた!”という情報が回り切っていたが、
そんなものは迷信だろうと、最初は友好的に接してくれたそこの住民達の態度は、1か月も経たないうちに、皆、掌を返した。
それは、何処に行っても同じだった。何処に逃げても同じだった。

   ――――石を投げる彼らはこう言う「この疫病神め!」と
   ――――それを遠巻きに見やる彼女らはこう言う「あの疫病神から離れないと【不幸】な【事故】に巻き込まれるわよ!」と

その言葉も、行動も。
決して、上条当麻に対する、子供が言うような悪意のないイタズラではなく。
理由など無く。
原因など無く。
ただ、上条当麻が、上条当麻であったというだけで。
そこにいるだけで。
周囲を巻き込んだ、【不幸】な【事故】が必ず発生するだけ、というだけで。
上条当麻は【不幸】の代名詞となった。
ただ、それだけ。それだけの話・・・。
本当に、ただ、それだけの、オハナシ・・・。






 だから、石を投げられて、傷ついた上条当麻の体の傷は、【不幸】を遠ざける手段で、
心にもない言葉を投げかけられて、傷ついた上条当麻の心の傷は、【不幸】を遠ざける手段だった。
上条当麻を遠ざけるという目的そのものが、手段になって、上条当麻をただ、ただ、傷つけ続けた。
いつ、心が壊れても―――いや、その前に体が壊れても―――おかしくなかった。



 だから、上条当麻がもし仮に孤児であったのならば、その人生はいち早く終焉を迎えていたかもしれない。いや迎えていた。
なにせ、上条当麻はそもそもこの世に生まれる前に、死んでもおかしくなかった、と断言できる程度には、本領である【不幸】の猛威をふるわせていたのだから。
だが、そうはならなかった。
それは、それを必死に押し留める者がいたからだ。
今までも、そしてこれからも、多くの人からの奇異なモノを見るような視線と直接的な暴力から、一番近くで護ってきた二人が常にいたからだ。


     ――――家族だ。



 父・上条刀夜と母・上条詩菜。
上条当麻の両親に当たる人物であり、彼と彼女と、その両親に備わった並はずれたバイタリタリティが無ければ、
上条当麻はこの世に生を受けることすらできなかったというのが、冗談では済まされないほどに、その生誕の瞬間から、上条当麻の【不幸】は猛威をふるっていたのだ。
これはとても大事なことで何度言っても言い足りないぐらい重要なことだ。簡易的に記すとこのような経緯を辿った。

 上条詩菜(旧性無し、名前:シーナ)は出産秒読み前であるのにも関わらず、世界でたった一人愛する上条刀夜と共に、これから生まれる、もう一人の愛する子を無事に出産するため、
銃撃の嵐の中を激しく立ち回り、出産に必要な人員を救出・確保し、斃しても斃しても襲い掛かってくる狼藉者を捌きながら、子供が生まれるまでに掛った8時間を、
狼藉者の全てを殲滅し終えるまで戦いぬき、1つの病院を救い、1つの陰謀を抹殺した。

  ―――そんな上条刀夜と上条詩菜だから、上条当麻によってもたらされたと考えられる【不幸】程度なら、なんとかなってしまう。
だが、それは、上条刀夜と上条詩菜が愛しい我が子である、上条当麻に24時間365日を、比喩ではなく付きっきりで過ごすという前提に成り立つものだ。
上条当麻の【不幸】には一分の隙も許されず。 
上条当麻の【不幸】には一部の隙もなく護らなければならない。
それが、可能か不可能かと聞かれれば、上条刀夜と上条詩菜は、絶対の自身への自信と、我が子を愛する親の絶対の愛を以てこう答えることができる。

「できるにきまってるじゃないか・・・どうしたんだ?当麻。 そんな結果が分かり切ってることを聞いてもしょうがないだろう」
「あら。あらあら、当麻さん的には私達の愛が重すぎるのかしら」

 そして怒る。
このような台詞をまるで、明日の天気はなんだろうかといった気軽な風に応えながらも、上条刀夜と上条詩菜は舌を噛み千切りたいほどに憤怒している。
そう言わせてしまう、自らの至らなさに。
そう思わせてしまう、自らの不甲斐なさに。
だからこそ、いやそういった台詞が幼い愛しき我が子から出るようになる前に、その【不幸】があり得ないと断じつつもそこまでは割り切れず、
だからといって決して諦めるわけにはいかないが為に、上条刀夜と上条詩菜はすぐさま行動を開始した。
そしてその1つのポスターに書かれた、説明文が、その【不幸】を【学園都市】へと導くことになる。












  ――――東京西部に位置する完全独立教育研究機関。
東京都のほか神奈川県・埼玉県・山梨県に跨る円形の都市。
あらゆる教育機関・研究機関の集合体であり、必要な生産・商業施設や各種インフラも都市内に完備されている自己完結した都市。

     ―――  【学園都市】 ―――

最先端の科学技術が研究・運用されており、都市の内外では数十年以上の技術格差が存在し、
さらに科学として超能力研究を行い、脳を開発することで超能力者を作り出している。














 以前からその話題事態は知悉していた上条刀夜は、いよいよ以てそんな現実的ではない【非現実】に頼らねばらなぬ程、疲弊していた。
なぜならば、上条刀夜は上条詩菜と共に、我が愛しき息子上条当麻が生まれてから数カ月と絶たないうちに我が子の異常に気が付き、解決の手段を模索するためなんでもやった。
その中での、上条夫妻の働きっぷりは、上条当麻生誕の時と比べると、3倍厳しい初期状況で、10倍もの敵を斃さねばならなかった程度の難易度であったが、結果は実らなかった。
似たような状況をいくつも潜り抜け、20日が経過した頃、上条夫妻は唐突にその我が愛しき息子が上条当麻であるからこそ【不幸】であるということについて疑念を抱いた。
そして、辿りついた場所が【学園都市】。

 上条刀夜は上条詩菜と共に第六感とでも称すべきであろう直観に従って、すぐさまこの地への侵入を試みた。
所詮は、日本の一都市。なんてことはないだろうと、気を抜かずに、しかし完成された準備と絶対の自信を持って学園都市の情報を軽々と入手し、
あとは帰ってコーヒーでも飲みながらゆっくり情報を吟味する。それが、上条夫妻の【学園都市】への潜入ミッションの、始まりと終わりの予定だった。
だが、其れは、初期の初期の段階で、あえなく失敗する。


   ―――――あり得なかった。


 だが、『ありえないなんてことは、ありえないんだよ』というまだ上条刀夜も上条詩菜も未熟だった頃に、優しく語りかけてくれた恩師の身に染みる言葉が、バブロフの犬のように染み入っていたことが、
使う予定の無かった、過去、日本各所にあくまでも念の為の装備として用意していたものを全て使い切ったとしても、あやうく・・・といった状況を逃走可能なものへと導いた。
・・・敗北。あまりにもあっけない、それは敗北だった。だが上条夫妻は止まらない。
事態は拙速を要しているように感じる。
今も、第六感とでも言うべき直感が、学園都市の中を示している。
だがこれほどの広大な、学園都市の中であるということしか第六感が反応しない。
だからこそ、妙に思った上条夫妻は、このような結果的には永遠にこの世から消え去ってしまっても不思議ではなかった程度の学園都市への潜入を試みたのだ。
そして、出会ってしまった。
いや、【不幸】な【事故】で出遭ってしまった、というべきか。
侵入した上条夫妻を迎撃した【白い子供】・・・恐らくはあれが、あれこそが【学園都市】。

・・・この時、上条刀夜と上条詩菜は知りようもなかったが、【白い子供】とは、上条夫妻の我が愛しき息子【上条当麻】が、その成長した未来で対峙することになる【学園都市最強】。
未だ、その能力の全貌を掌握し、【学園都市最強】と呼ばれるようになるまでには経験が圧倒的に足りていなかったのだとしても、その恐るべき能力を発する彼の行動を、
一目見ただけで、最早第六感と称されるべき直感で回避し、戦闘に入った。一方的な、余りにも【一方通行】な戦闘を。
もしも、仮に、があるのだとしたら。
上条夫妻が、もし、バブロフの犬の如き反射で立ち回らなければそこに生存はなかっただろう。
そして、【白い子供】が、もし、一回でも対人間との戦闘を経験していれば、【白い子供】の勝利と、血ぬられた死で幕を閉じていたに違いない。
どちらか一つが欠けていただけで、その結末は変わっていたのだ。


 だからこそ、上条刀夜と上条詩菜は【学園都市】への侵入は不可能と判断する。
【学園都市】が【学園都市】とよばれるものの、その最先端と対峙したことで生き延びたことは、上条夫妻に【学園都市】が太刀打ち出来ないもの、として「参った。参った。世界は広い・・・」とあっさり見限った。
こうして【学園都市】への侵入をあっさりと諦めた上条夫妻だが、だからといって【学園都市】に入ること自体は諦めてなかった。
【違法(イリーガル)的】な手段は不可能だ。ならどうするか。簡単簡単、その反対だ。【合法(リーガル)的】な手段を取ればいい。
多少時間はかかってしまうだろうが、上条夫妻にはもはやこれしか残されていなかった。そして、最早第六感と称されるべき直感は、それが正しいと判断していた。
そして上条夫妻は驚愕する。
【学園都市】その一種、異様でありながら、余りにも世界が違う、世界を感じて。






  ――――大覇星祭。
それは【学園都市】すべてを使って開催する、年に一度行われる超能力をフルに使った運動会だ。
この日、この時のみ、【学園都市】は一般にも開放され、最先端技術の機密の部分まで見ることはかなわないが、その一端に触れることができる。
そして、最初に上条夫妻がとった行動は、この【学園都市】の価値観を調べることだった。なんといってもこれが一番重要だ。
異国の地では、知らなかったでは済まされない、そして殺されても文句は言えないような、その土地独特の価値観というものが存在する。
 ここは、所詮、日本の一都市。
その認識を一夜にして塗り替えられた上条夫妻は、誰もが飛び着くような見世物用ために用意された最先端の機械や超能力を使った迫力の運動会には目も暮れず、
そういうことをしっかりと説明できる【大人】を探し求めた。
【白い子供】のような存在がいくらいても不思議ではない場所なのだ、その程度の能力行使で興奮する二人でもないし、買って帰れない玩具を触っても仕方がない。
なによりも、常に一緒にいる愛しい我が子上条当麻の【不幸】によって何が起こるのか分かったものではない。

 ―――そして上条夫妻は【彼女】を見つけた。
その小さくて可愛い女の子は「私ならその辺のひとよりも、この都市について詳しいのですよー。あでもでも話せる範囲なので・・・あ、ご入学を考えてるんですか、わ。かわいいのですよー」
月詠小萌と名乗ったその【彼女】は冗談のようにこの都市に対しての知識が豊富にあり、上条夫妻が多少突っ込んだことを聞いても、其れが全ては愛しき息子の入学の為だという愛の姿勢を真摯に見せることで
「わ。わ、わ、わ。そ、その、まってくださいのです、ちょ、ちょーっとわたしにはそこを話してもいい部分なのかわかりませんのですので、え。息子さんの為? え・・・あ・・・、はい!信じますのですよ!」
そういうことならじゃんじゃん聞いてくださいのです、という頼もしい言葉にそれからも満足のいく、そしてとても実りのある一日を過ごすことに成功した上条夫妻は【彼女】にいつか必ずお礼はする旨と、
教師になりたいという夢を持つその年で既に好ましい精神性を持つ【彼女】が、いつか息子を担任にできるくらいになっていて下さいね、と本気で約束し合い、別れた。それが、永遠の別れにならなかったのは本当に、幸いだったと言える・・・。



 ―――そして、上条刀夜と上条詩菜は我が愛しき息子上条当麻を、本気で【学園都市】に送り込むための準備に入ることになる。
さて、ここで問題なのは、上条刀夜と上条詩菜が【彼女】、月詠小萌という可憐な処女から「あら。あらあら、刀夜さん的にはああいう子が好みなのかしら。ふふふっ」もとい少女から、
入手できた情報が、上条当麻という【不幸】を解決してくれるに足る場所であると判断したからである。


 まずは、上条刀夜と上条詩菜が聞いたのはこの【学園都市】の価値観だ。
そしてそれは、とても信じられないような既存にはない驚くべき価値観であった。
月詠小萌に出会い、その話を聞かされるまでは、生徒や教師の自然と口にする【中】と【外】という、【学園都市】と【それ以外のもの】という意味での代名詞、といった当たり障りのない情報ばかりであった。
価値観は?と聞いても首をかしげられる。 では、どんなことが当たり前としてこの【学園都市】では当たり前となっているのか。と聞いてもいまいちピンとこないようで明確な答えを得ることはできなかった。
だが、【彼女】、月詠小萌、彼女の言葉は含蓄と説得に満ち溢れたものであった。


  ――――曰く、この都市に住んでいる学生は幼等学校時代から【全ての事象、全ての結果、全ての現象は【科学】で論理的に解明することができる】と
         生徒一人一人の全てに【常識】として認識してもらうための方針で教育を行っていること


 上条夫妻はその言葉を聞いた途端、雷を打たれたかのように直立し、【彼女】、月詠小萌へ深い感謝を捧げた。
その言葉だけで、その声だけで上条夫妻には理解できたのだ。ここ【学園都市】が我が愛しき息子上条当麻の【不幸】に対処するのにどれほど適切な場所であるのかを


  ――――【学園都市】を住処にする人々は、【子供から老人】まで【科学】が世界を便利に覆っていることが世界の真理であるかのような態度で、
      【科学】という一神教を信じて疑うことを知らないのだ。


 大人が子供に教える、教育方針。それすなわち、教えている側もその教育方針に内在する価値観に縛られている、ということがこれほど愉快な出来事だと感じたのはいつ以来だろうか。
聞くところによるその余りの【科学】への傾倒ぶりにはさすがの上条刀夜も気を呑まれてしまうほどで、横で嬉しそうにニコニコと笑いながら我が愛しき息子上条当麻になにやら話しかけている上条詩菜と顔を見合わせ破顔。
【学園都市】がどういうものであるのかということを理解した上条刀夜はもう一つ重要なことを聞かねばならない。
そうして、上条刀夜は緩んだ精神に活を入れなおし、口を開いたその瞬間




           【不幸】は【彼女】、月 詠  小         萌、を―――――――――――――――――――――――








































 彼は、自分のことを【冥土返し(ヘブンズキャンセラー)】と名乗った。
信じがたいことに、非常に信じがたいことに、彼は、そんな、ばかな、ありえない、あぁっ・・・彼女はっ・・・。
「私は医者だよ」そう言った。「傷ついた人を助けるのが医者の仕事だ。・・・そろそろ、落ち着きましたか?」
力なく項垂れながらも、ただ首をコクリと動かすのも辛いといった動作で緩慢に了解の意を示す。
「なるほど。ご夫妻は、外から来られたんですか。・・・さぞ、驚かれたでしょう」コーヒーを手渡される。
もはや頷く気力もない。なんてことだろう、一瞬の気の緩みが、あんな、あんな・・・
「だけどご安心を。私がいる限り、息さえあればすぐに元気に走り回れるようになりますよ」
だが・・・あれでは、もう・・・「いいえ」一息「貴方がたご夫妻の適切な処置と、初めてにもかかわらず迷わずにここまで駆けつけることが出来たのは、【彼女】にとっても貴方がたご夫妻にとっても、【幸運】でした」
【幸運】ですか・・は、は、は。「息子さんのことですが」はい「奥様からお話は伺いました、ご入学を考え、下調べに来ていて彼女に会いそして――――」沈黙。
彼女は、本当に治るんでしょうか・・・「えぇ。といっても、殆ど貴方がたご夫妻の御蔭ですがね」そうだとしてもあの傷ではっ・・・「それが、できるんですよ」しかしっ・・・!



    ――――静寂。


・・・すみません、お見苦しいところを「いえいえ、【外】からきなさったのですから当然の反応です」それで、その・・・「そうですね」一息
「こういうのは、実際に見て、感じて、触った方が早いでしょう」は・・・?「一晩、ここへ泊っていってください、それで全てが分かります」しかし許可は今日しか・・・「問題ありません」
ないのですか「えぇ。こういう時、貴方はここで帰ってしまわれれば、例え彼女が生きていて元気に走り回れるようになったとしてもその姿を確認しなければ後悔し続けるでしょう」そんな理由では・・・
「そんな理由、だからこそです」と申しますと「心を治すのも、傷を治して元気に走り回れるようになるまでにするのも、私の、医者の仕事です。刀夜さん、貴方は私から仕事を取り上げてしまう気ですかな?」
それは・・ははっ、これは、一本とられました「えぇ、貴方は大分落ち着いてきたようだ。さ、すっかりさめてしまいましたがコーヒーでも飲みましょう」はい・・・。































 ―――そして
 



【不幸】は相変わらず続いた。
それでも、【学園都市】がたとえ今にも消えそうな希望のひと【欠片】だとしても、たとえその光が偽物だったとしても上条刀夜と上条詩菜は後悔しない。
少なくとも【学園都市】は安全だと考えられる。
なぜならば、未だに続く、陰湿な【イジメ】の【原因】となる【思想】が【学園都市】には【存在しない】のだ。これが理由の一つである。
いや、殆ど決め手のようなものの1つだった。
実際、いつも道理、【不幸】な【事故】が起こっても、【学園都市の彼ら】は【科学的】にしか物事を量ろうとしない。
そして、【外】より発達した【中】の技術は【不幸】な【事故】で非常事態が起きてしたとしても【息をしてなくても絶対に治せる医者】が存在したのだ。
 

 そう、その界隈で、【冥土返し(ヘブンズキャンセラー)】の異名で半ば伝説化している医者に、まるで上条当麻の【不幸】と引きあうかのように、【冥土返し(ヘブンズキャンセラー)】は奇跡的に登場した。
そして、【幸運な】ことに【冥土返し(ヘブンズキャンセラー)】に強力なコネを作ることに成功したのである。
【冥土返し(ヘブンズキャンセラー)】は真剣に上条刀夜と上条詩菜の話を聞いてくれた。
全ての話を聞き終わった後、暫く考え込むように【冥土返し(ヘブンズキャンセラー)】は目を瞑り、唐突にどこかに電話を掛け、
話終わると、今すぐにでも【学園都市】が上条当麻のカウンセリングとその上条当麻が上条当麻であることによる事象への科学的検証及びそのフォローとここでの生活をしてもらえる準備がある旨を告げた。

上条夫妻はとんとんとんと余りにも【幸運的に】事態の解決口が見つかりそうなことに今迄の人生で最大の喜びを表した。
そして、 愛しき我が息子である、上条当麻が後5日で学園都市に入学するところまで迫った時、ようやく、学園都市に入学させる準備が確実に整った旨を【冥土返し(ヘブンズキャンセラー)】に伝えることができた。
・・・この流れだけを見ると上条夫妻がここまでたどり着くのにそんなにかかっていないように見えると思われるが、そんなことはない。
上条刀夜と上条詩菜から上条当麻が生まれ、すぐに【不幸】な【事故】の【全ての責任】が愛しき息子に降りかかったその瞬間から、残りの問題をどうにかするために動き出していたからである。


それは、上条当麻が幼稚園を卒園するまでにかかった程度の時間。
つまり、約5年かかった。
だが、あと、上条夫妻と、上条当麻には何が必要だったというのだろうか?



          ――――学費だ。




 よってそれ以降、五年間、上条夫妻は、我が愛しき息子を護ることと学費を調達することにかかりきりになってしまうことになった。
というか【学園都市】の【白い子供】からなんとか逃げ去る際に、今まで大事に取っておいた、緊急事態にすぐ金銭に変換できる金銀宝石の類が、装備と共に全て消し飛んでしまったため碌な貯蓄が残ってなかった。
普段の上条夫妻なら、ここで金銀宝石がなければ、更にその予備として控えている不動産を売りに出すところなのだが――――売れたと仮定すると教科書でしか見ないような、
それが現実的にあったとして、一般人が使うことをためらってしまうほどの――――恐ろしいほどの高額になるのだが。上条夫妻はその案を跳ねのけ、こう判断した。



       ――――本業で稼いだ方が早い。



 上条刀夜と上条詩菜がどんな職業に就いているのかは、ここで明かすべき話ではないし、ここで話すような内容でもないので割愛するが、要するに【そういう】仕事である。
つまり、堅実に、確実に進む上条夫妻の判断は今回はこのように拙速を選んだということになる。
それを、軽々に過ぎる判断だと、誰が、嗤うだろうか。
それを、余りにも過保護な判断だと、誰が、哂うだろうか。
上条夫妻が、我が愛しき子を思う気持ちが本物であることは疑いようのないことであり、そのために努力を惜しまず全力を尽くすという姿は、ただ、ただ、尊いものではないだろうか。







 そして、もうすぐ、あともうすぐ・・・上条当麻が、幼稚園を卒園、という時まで時は流れる・・・。
あと、【学園都市】に入学するまで、5日となったその日。上条刀夜と上条詩菜は電話の前で座り込みそわそわと、落ち着かない態度で人を待っていた。
その、人が、電話のベルを鳴らすのを。


        そして――――


         「―――あぁ、まぁ君に見せてあげるよ」    「幻想を」
 「君が幻想と思ってる幻想を」            「幻想ってさ、日本だからこそ言える言葉だね、だから僕は日本が好きなんだ」
              「その土地独特からくる風習なんか痺れちゃうね、現代の幻想郷だよ、日本ってところは」 
 「その日本に住んでる君が幻想を否定しているってのはなんともおかしな話だ」                「君はありもしない幻想にとらわれてる」 
                             「ははっ、聞けば聞くほど洒落た話だ、現代の幻想郷、日本に住んでる君がそんなことをいうなんて傑作だよ」



  「――――なら、あんたなら」
             「俺が囚われてる幻想を、解き放ってくれるのかよ・・・!」


                         「君は」
  「誰に口をきいてるのか分かってないねぇ」 「いいね、若い、いやまだまだガキだが見込みがある、気迫もいい」   「ははっ」
      「それじゃあさ、坊主、勝負と行こう」             「現代の幻想郷を、理解するための、そして」
   「折角の馬鹿弟子がここまで頼むんだ」     「坊主、君は実に――――」
    



                 「【運】がいい」





  「あぁ、刀夜、それにシーナも」       「いい息子だ」       「ちっ、親ばかどもが・・・」
      「わかってる、わかってる委細、全て承知したさ」   「だから」 「だからこそ完全無欠に努めて見せるさ」
                            「俺は」






  「―――君が周りの全てを不幸にするなんて言う馬鹿げた幻想に囚われてるっていうんなら」
                                                 「まずは、その幻想を」














                         「ぶち殺してやる」


















―――そして、長い長いプロローグは終わりを迎え、舞台は【学園都市】へと移る。
登場人物は【上条当麻】、【上条刀夜と上条詩菜の恩師】、そして【欠片】――――

           科学と奇跡が交差する時、物語は始まる――――――――――――









※今回は次回予告する体力がありません。
すみませぬ・・・すむませぬ・・・、次回は時間が出来たら書いて、投稿しようと思います。ええこれ書くの目茶目茶時間かかったんで
書きだめしてからの方がいいかなぁ(これを書くのに二日つぶれました



[27117] 【原風景】02話----上条当麻はいかにして【不幸】を握りしめたか・前
Name: 典play◆3c72f4f5 ID:81683474
Date: 2011/05/11 17:18
    
   零  
  
  ――――【上条当麻】の定義。
 それは、なんてことはない数式のように、それこそ1+1=2であることが必然であるように定義が可能な事柄である。
 しかし、それを説明するに【上条当麻】という存在を知悉していない諸兄の為に、【上条当麻】がその未来の成長した姿において、どのような行動を起こし、
 どのような結果を残したのかを説明しよう。実に簡潔で、単純だ。

  ――――【上条当麻】とは世界を救った【英雄】である。
 昨日今日知り合った、世界大戦の引き金になりかねない機密レベルの【修道服のシスター】の境遇を救うために全力を尽くした。
 10分ほどしか出遭っていない、【巫女服の少女】を右腕を斬り落とされながらも全力で助けた。
 難癖しかつけられたことのない、【自分より遥かに格上の年下の少女】を、【白い子供】が成長した【学園都市最強】と死闘を繰り広げ、これを下すことによって、助けた。 
 敬愛してやまない【上条刀夜】を救うことが出来なかった。助けてくれたのは【上条当麻】の親友【土御門元春】だった。合理的な格闘術を我流で探し求めた。
 敵意を向けられて攻撃された上に、救い続けることを誓った【修道服のシスター】を奪われたのにもかかわらず、その男、【闇咲 逢魔】の事情を一聞きして全てを許し、ともに【闇咲 逢魔】のヒロインを助けに行った。
 この頃になると【上条当麻】は世界中に強いコネが出来ていた。このままいけば【世界】を相手にしても渡り合える存在と成ると危惧されるほどに。故に暗殺者に狙われたが、これを撃破した。
 【学園都市の深部】、その真実の恐ろしい一端との邂逅を受け入れ、更に、自らの八当たりを晴らすために世界大戦を目論んだ【シェリー・クロムウェル】と死闘を繰り広げ、これを撃破した。
 あって間もない【修道服の尼さん】を救うためだけに、【一個師団の少女の軍隊】の中へ単身突撃、今までの事件で出会った仲間たちの力を借り、それを成功させた。
 事情を何も聞かずに、【座標移動能力】によって空間自体が歪み始めた不安定な空間へ単身突撃し、これを正常化。はじめましての少女と必ず果たす約束を当たり前のように行った。
 【学園都市】が一番賑わう【大覇星祭】。突き立てるだけで全世界の支配が可能な特殊な十字架の運搬を阻止するため、久しぶりの両親との再会を優先事項から外してまで、【学園都市内部】を駆けまわった。
 旅行で北イタリア。【修道服の尼さん】を救う時に撃破した【一個師団の少女の軍隊】が緊急事態であることに気が付くと、その場に偶然そろっていた仲間の力を借りてこれを救出した。
 9/30.それは世界第三次大戦の序章だった。今までの全ては前座であり、本当の戦いはここから始まった。


 ――――これ以上語る必要はないだろう。
 これ以上なく、【上条当麻】が【英雄】である事に疑いようがないはずだ。
 詳細がもっと知りたい人は、【上条当麻】の歴史が描かれた【とある魔術のインデックス】を読むといいだろう。
 そうすれば分かるだろう。
  ――――【上条当麻】とは世界を救った【英雄】の【一人】である。
 ”世界を救った”ということがどういうことなのかを。
 【上条当麻】がいかなる【英雄】であったのかを、ここでこのような前座の前座を眺めているよりかは、嫌というほど理解できるだろう。
 だけど、それを読んで疑問に思って欲しいことがある。
 なぜだ?
 なぜ、上条当麻は、自ら、そんな行動を取ることができる?
 頭が狂ってる? 体の構造がおかしい? 人間じゃない? それともそれとも君たちはこう言う言葉で片付けてしまうだろうか?



                 【主人公である】



 【上条当麻】は【主人公】であるが故に、物語を動かす1つの役割をするためにそのように動いている。
 とメタファー的なことを言って、思考を放棄してしまわないだろうか?
 いや、もしかしたらこう言うかもしれないね。【歴史書】もこう言ってる。


            【神ならぬ身にて天上の意思に辿り着いたもの】


 そう思った君。君は、恐らく正解している。
 一部の隙もなく説明し終えているからね、この一文はその全てを表しているといってもいい。
 分からないそこの君は、これから始まる、【上条当麻】の物語を全て読み終わる頃には一分の隙もなく理解していることだろう。
 そう、まずは【上条刀夜と上条詩菜の恩師】が入学の四日前に【上条家】を連れ、学園都市のバスへ乗り込んだところから始まる。

 


  1

  ――――ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤ。
 その男はずっとそんな調子だった。終始、上の空ながら楽しそうにしている。何がそんなに楽しいのだろうか。【上条当麻】には理解できない。
 だけど、そんなわけのわからない男が、これから始まる【学園都市】での、ほぼ卒業まで同居が決まっている相手だった。
 正直、気味が悪かった。
 そして、なによりも気持ち悪かった。
 この男は、【上条当麻】の顔を見た瞬間からこうなって、そしてそれが止まらなくなって、もう最初にどんな顔をしていたのか忘れてしまうほどに、その男の印象は変わってしまった。
 名前は――――なんといったか、そういえば、教えてもらっていなかった。
 いや、聞きたくない。例えこれから一緒に暮らしていくことが長い付き合いになるであろう人間であっても、こんな妙な人間の名前は聞きたくもなかった。
 どうせ、そのニヤニヤとした顔の下に見え隠れする表情は、いままで【上条当麻】を排斥してきた連中と同じ思考で満たされているのだ。
 【上条当麻】はそのことに深く安堵すると、無視することに決めた。
 一緒に暮らすのはいい。父さんと母さんが信頼して【上条当麻】を預けるような人間だ、ならせいぜい護ってもらおうじゃないか。だからと言ってお礼を言うつもりも起きないが。
 そう結論付けると、そのニヤニヤとした顔から、視線を離して窓の外を見る。

   ――――あれが。
 
 ゴクリ、と息をのむ。
 あれが、父さんと母さんが言っていた、【上条当麻】の【不幸】を治すことができるかもしれないという【学園都市】―――――













         一

       ・・・さて、【歴史】を知悉している方々には、もうこの時点で例えようのないズレ、を認識していないだろうか。
       こいつは、本当に、あの【上条当麻なの】か?その一点。
       そんな感じを受けただろうか。
       だが、ちょっと待って欲しい。
       こんな調子の【上条当麻】に少しでも疑問を持った人がいるなら
       【歴史ログ】:真01話---【上条当麻】は【上条当麻】である。故に【不幸】である。 を見直してほしい。
       【上条当麻】は未だに人間としてまともな分類に入る思考の流れを辿っていないだろうか?
       さて、ここまで読めば、この物語が【歴史】の中でどういう働きをしたかは分かったであろうと思う。 
       これは、成長の物語だ。いや、変化の物語だ。【主人公】が【主人公】たるに至るまでの【変遷】の物語だ。
       人間的成長なんてものはこの世に存在しないのだ。 人は何処まで行っても人である。成長するのは身長か胸か尻のでかさぐらいだ。
       だから、【上条当麻】が【主人公】をする、ということがどういうものの上に成り立っているのか、それを一緒に考えていただければ、幸いである。







  2

 「――――は?」  
 今、この男は何と言った?なんといった?ナントイッタ?
 男は、なんだ、きこえてねぇのか?と呟くと、道の真ん中までわざわざ行くと大きな声でこう叫んだ

 「【上条当麻】ちゃんの両親! 【上条刀夜】と【上条詩菜】は人間として最高のクソ野郎で―す!」

 楽しそうだ。楽しそうだ。楽しそうだ。楽しそうだ。楽しそうだ。楽しそうだ。楽しそうだ。楽しそうだ。タノシソウダ。
 ――――ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤ。


      コ イツ     ハ    ナ      ニ ヲ      イ ッ        テ イ       ル?
  
      ナ ニ      ヲ ワ       ラ ッ      テ イ     ル?    


 それが、その男性と女性が【上条当麻】にとって、いかにかけがえのないものだと知った上で? こんなことを? なぜ?
 なぜ? なぜ。なぜ。なぜか。それはなぜか?決まっている決まっている、決まっている。決まっている決まっている決まっている決まっている決まっている決まっている決まっている決まっている。
 


   ――――【不 幸     】が 男               を――――――――――――――――――――――ヒョイッ



  あぁ、そういうこと?  避けた。助けた。皆無事だった。あっけなかった。
 へぇーほぉーふぅーん?ふんふん。なるほどなるほど、さっぱりわからんがわかった。【現代の幻想】ってやっぱお前のことだったな。   
 うんうん、よーし次はなお前の両親がガキ産んだらよ、絶対【こうなってる】っておもったからずぅぅぅぅぅうううううーーーーっと考えてた文句が山のようにあるんだよっ!
 聞きたいか?そうかそうか最後まで余すことなく完全無欠に聞きたいってか?分かってる分かってるみなまで言うなお前の心は理解した人間のクズ。いやクズの人間?どっちでも同じか?ヒャハハッ
 さぁさぁよってらっしゃい見てらっしゃ――――【不 幸     】がヒョイッいみてらっしゃ――――【不 幸     】がヒョイヒョイッいこれから始まるの――――【不 幸     】がヒョイッ
 どれだけ面白――――【不 幸     】がヒョイッいのかしらな――――【不 幸     】がヒョイッんて問題ない、さぁさ――――【不 幸     】がヒョイッぁ見てく――――【不 幸     】がヒョイッ
 だ――――【不 幸     】がヒョイッさいここにお――――【不 幸     】がヒョイッわすわ【上――――【不 幸     】がヒョイッ条当――――【不 幸     】がヒョイッ麻】なん――――【不 幸     】がヒョイッと
 こ――――【不 幸     】がヒョイッのガキの両――――【不 幸     】がヒョイッ親は人――――【不 幸     】がヒョイッ間――――【不 幸     】がヒョイッとして最――――【不 幸     】がヒョイッ高のク――――【不 幸     】がヒョイッ
 ソ――――【不 幸     】がヒョイッ野――――【不 幸     】がヒョイッ郎――――【不 幸     】がヒョイッなんですよ?それはね―――――【不 幸     】がヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッヒョイッ

  ――――さすがにもう無理だな。
 そもそもまともに喋れねェ。うーんこれ以上なくよく分かったわ。行くぞ【上条当麻】。サーカスの時間は終了だ。
 ほらてめぇらもしっしっ、見世物の時間は終わりなんだよこれ以上見ようっつーんなら払うもんもん払ってから・・・なに払うだって?よーし500万から貰おうか一芸でそれだ。
 そして払えなきゃあ、2度と見せてやらねぇ。 ミコトじょうちゃんとやら――――










[27117] 【原風景】02話----上条当麻はいかにして【不幸】を握りしめたか・後
Name: 典play◆3c72f4f5 ID:fc2f219c
Date: 2011/05/11 18:01

    零
 
   文言とは力ある言葉なり
 力ある言葉とは、人が生まれし時すでに用意されたしものなり
 用意されたものを使う人間とは、身づからい出たものを使うことなく一生を終えるものなり
 なれば、人という器に満ち満ちるもの足るは、全て其、借り物であるや
 其はオリジナルに依らず、身づからの言の覇に依って、世界を変革せしめし者なり
 ………なれば、彼の者――――――――



     1


   質量とは、1gであっても、その全てをエネルギーに変換することができれば大量のエネルギーとなるそうだ。
  1g=100000000000000000J?まぁなんでもいい。そんだけどでかいってことだ。それだけ分かれば十分だろう
  【重要なのはそこじゃない】
  その糞バカでかいエネルギーが1g当たりにあるとして、だ。
  ――――その逆の発想だ。

  【不幸】というエネルギーが逆に質量化した場合はどうなるんだ?
 いちいち計算しないでも分かるから省略するが、それは莫大な【不幸】というエネルギーになるんじゃあないか?
 右手1つだって、結構な重量だろう?1gがどれだけあれば?てめぇの右手になる?
 加えてそのエネルギーは人間の肉という質量に肉質化したことで消費されることなく【上条当麻】の成長と共に増大することは確定事項だっつーんだから。
 人間が生きていく上で必ず起こる、ありがたーい新陳代謝のおかげで、消費された【不幸】は【垢】となって腐り新しい【不幸】が次々と誕生する。
 つまりお前は生きる【不幸】量産型【不幸】だっつーこったなぁ。
 【あぁ?なんで科学的根拠もないのにそんな事が言いきれるのかって?】
 根拠もくそもねぇよ。
 【重要なのはそこじゃない】
 仕組みなんかわかりゃあしねぇよ。ただ、【そうなんじゃねぇのかなぁ?】と思ったのさ。
 【科学なんてものでも未だ解明できてないてめぇのその右手に相応しい見解だとは思わねぇか?】
 【俺はあながち間違ってるとも思えないけどねぇ?】

  「・・・ぁ、ぁ”ぁ”あ”・・・」

 おいおいどうしたぁ?そんな瘧のように全身震わしちまって。
 さっきまで俺に威勢良く吠えてたかわゆいかわゆい【上条当麻】きゅんはどーこいったぁ?


  「――――――――――――――――――――――――――――――!」

  はいすと―ップ。躊躇なく手首切り落としにかかる、か・・・。
 へぇぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ?ヒュー、いかすねぇ?
 ふぅんふんんほぉおおおおおおおん? まぁ?別に俺としてはおめぇが生きようが死のうが知ったこっちゃねぇんだが?
 【お前の両親にお前を護るよう言われてっからなぁ】 

  「―――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!」

  おやおや今度はピクリとも動かなくなったと思ったらぐしゃぐしゃに顔を歪めて泣き始めやがった。
 んー?まぁ【お前が考えそうなことは大体分かるから止めやしないがね】 【具体的に岩ねぇだけでも慈悲があるだろう?】
 って、おい!
 ……………………………。
 ・…………・。
 ・……。
 


  ・・・・・・・・・。
 フン。飛び出すくれぇの根性は残ってたか。
 さて、【ここからはどうなろうが俺は知ったこっちゃねぇ】 【契約外だからな】
 【上条当麻が庇護下にその意思でとどまる場合のみ、これを護るものとする】 【迷子のガキを逐一構ってられねぇからな】
 【怨むなよ、上条刀夜、シーナ】      【あいつがここで終わるようなら】



 【てめぇらが大事に大事に育てた、アレの可能性は】       
                         

                             【幻想でしかなかっと俺が断じる】






























 

 ――――本当にそれでいいの?おにぃーさん?【姉妹兄弟(ブラザーズズ)か。何の用だ?】やだなぁやだなぁこまっちゃうなぁ、僕たち(私たち)の為の戦場と言って連れてきたのはおにーさんじゃないかぁ
 【なんだぁ?欲求不満が抑えきれなくなってきたのか?】分かってるのにイジワルしないでよぉそれに【ココ】には相手に事足りないってゾクゾクするようなことを言ったのもおにーさんだよ?発言には責任を取ってくれないとぉ
 殺すよ?【はっはっはっは。そうかそうか。ふーむ?】それに女郎蜘蛛(マーダーホリック)もそろそろ限界みたいでぇ、私達が殺されそうで濡れちゃいそうなのぉ。でもでもそうするとお楽しみが減ってつまならいじゃない…
 【ククククククククク、そうかそうか、ククククククククク】まーたニヤニヤしてるや。おにーさんは私達より頭がオカシイ殻しょうがないわよ。【お楽しみが減るのは逝け音ぇなぁ、よし。偶像崇拝(ドクトル)を呼べ、仕掛けるぞ】
 ありゃ、本気でやるんだ【ガス抜きだガス抜き、敵度のガスを諏訪ねぇと狂っちまうんだからしょうがねぇ】じゃあまたやるのね!【あぁ―――――――】
 楽しい【愉しい】。生偽【の未過】多コ【゙ッコの始ま】りハジ【マリ】と以降【】。


































 【其れはとても楽しそうだね!アヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョpアヒャハオァオsダオpjcジョp】【あ、ごめんねごめんね?興奮し過ぎて死ぬところだったよ?】








 ………勝たれるべきでない物語と、語られなかった物語は、そうして終息していく。収束していく、集約していく。終訳していく。
 結果は二通り以外に逃れ得ない確定未来として。千変をモタラス殻変過程として。【右手】は【世界すべてを呑みこむ】
 呑みこまれた事に誰しもが気づけぬまま、気付いた者はそれを舞台に。狂ったように、踊り続ける。【汝、欲望で世界を為せ】
 依り手生る物、組織≪君臨する星屑(エンペラー)≫。【動く】
























     二

 
 【不幸】は【彼女】、月 詠  小         萌、を―――――――――――――――――――――――


     3

 それは、何処にでもあるような光景だった。
余りにも幼い少年が、余りにも【不幸】な目に遭い続けてきた少年が、その原因が【偶然】ではなく
【必然】でしかなかった、という事実を突き付けられただけのオハナシ。
護られてきたのは偶然ではなく、必然性があったということに、少年がどこかで護り続けていた感情の結界は崩壊した。
自らを見失うほどに。その幼さ故に真実と事実と虚偽と嘘偽の区別が本能で理解できるが故に。
そして躊躇なく原因を排除に掛れるほど、少年の心は闇に呑まれていた。絶望に囚われていた。悲しみに囲われていた。
泣いた。喚いた。走った。どこへ行けばいいのかもわからないまま。誰に頼ることもできないことを理解して。
――――【不幸】が 【上条当麻】を殺してくれる事  に望みを託して。


 そして幼い少年は夜の公園へとたどり着く。
学生の為の都市であるため、【上条当麻】のような年齢の子供は今の時間帯は入れない建物の方が多い。
そして、【上条当麻】はあずかり知らぬ所だったが、現在の時刻は深夜の0時近く。
入れない建物の方が多い、というか、何処にも入れない。
仮に建物には入れたとしても、深夜帯に目を光らせている、警備員(アンチスキル)に補導されるか、風紀委員(ジャッジメント)に補導されるかの二択しかない。
しかし【不幸】にも、そういう【大人】に見つからなかったせいで【上条当麻】は。
そういうわけで、【上条当麻】が腰を落ち着けて落ちつける場所というのは、公園以外の選択肢がなかったのである。
【不幸】にも。【それ以外の選択肢しかなかったのだ】
だから、この出会いも、だから、きっと、【不幸】なものであったのだ・・・。


              月明かりが照らす公園の、ブランコの下

                         「こんなところで、なにをしてるのですか?」


なぜなら、【上条当麻】は【不幸】にも【上条当麻】の【生涯の恩師となる】、     【月詠子萌】と邂逅する事が出来たのだから。
例え結果的に、その事を【上条当麻】が【不幸】にも【忘却】してしまったとしても。
今の【上条当麻】が【上条当麻】であるには【彼女】 【月詠子萌】がいなければ、【上条当麻は上条当麻たり得なかったのだ】


   
    2

  言い合いになった。
 【上条当麻】はその幼さ故に、【月詠子萌】は未だ未完の器で遭ったが為に。
 明確な指針や、答を示す事も出来ず、【上条当麻】の叫びを解決するすべを【月詠子萌】は持たない。
 それ故に、言い逢いは終わらない。終えれない。

 応えが欲しくて泣き叫ぶ【上条当麻】を【月詠子萌】は、【もっともらしい言葉で繕うことしかできない】

 もつれてもつれて、ついに耐えきれなくなったかみ合わせは、別たれる。
 それはまさしく、必然のように。
 感情の滾りを抑えきれない、幼い【上条当麻】は【初めて】 【自分の為に】



                右の拳を放った。



     三

 
 【不幸】は【彼女】、月 詠  小         萌、を―――――――――――――――――――――――





















        死?史?私?始。

 【上条当麻】の【右手】について。その【存在】を【彼】は何故【理解の匣】に押し込めたのか。 
と、いうよりも【何故】そのような結論に至ったのであろうか?【上条当麻】を台風の目渦として【不幸】は巻き上がる。
猛威を篩い、猛火を叫び、盲想を掻き立てる。誰しもが【上条当麻が上条当麻であるが故に上条当麻でしかない】と言うだろう。
【不幸は不幸であるが故に不幸しか成り得ない】と言うだろう。しかし、はたしてどうであろうか?【決めつけて】いないだろうか?
【理解できない匣を幻想の匣に押し込めていないだろうか?】。そうしてだからこそ【上条当麻】は一種の【偶像と化す】。
それが例え【本当】に【不幸】な【偶然】であったとしても。それが例え【本当】に【不幸】な【必然】であったとしても。
【憶測が推察を呼び、推察が確定推理に掏り変えられ、確定推理は大衆群理を症疳する】【多数の認識が偶像を仕立て上げる】
【依って偶像は力を持つに至る】【人が臨んだ通りの、人が考えた旋理の幻想と生って】【幻想は肉を以て受胎する】
それこそが【上条当麻】。それこそが【幻想殺し(イマジンブレイカー)】

 依って、【上条当麻は上条当麻である、故に上条当麻であり】【上条当麻とは不幸である、不幸は不幸であり不幸である】
【幻想を以て幻想を殺す】【否定された全てに対する反逆の証しこそが、彼の魂を今までハググン出来た生涯そのものが】【上条当麻であり、幻想殺し(イマジンブレイカー)】
つまり、【上条当麻とは世界で唯選であり、其れは他の物統べて凡てに言える程度の凡百でしか成り得ない】
だからこそ、彼の行動の結末には確定未来以外になり得ない。【上条当麻が確定未来以外を許可し得ない】
己の最善を尽くし、己が己たらんと有らんが為に忠死も辞さぬ、その【上条当麻】という【セカイ】は【右手】は『その幻想を、ぶち殺す』
【彼が否定されてきた物すべてのモノの為に、【上条当麻】はこの日、この時。【幻想殺し(イマジンブレイカー)を理解する】】
それは、赤ん坊が四足をするのと同じく、幼子が二足歩行を叶えるのと同じく。
【上条当麻は上条当麻であり、幻想殺しは幻想殺しであるのなら】 【上条当麻は、ようやく二足歩行を叶えたのだ】


                      だから―――――――






























     寿・表  
  
 「ハッピィイイイイイイイイイイイイイイバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアスデェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイイ! 気分はどうだ?生年上条当麻?」
 
 「お前…いや、あんた…。あんたは…。」

 「あ”?どうした?」 

 「【全部、分かってたのか?】」

 「【いいや?】」

 「…なんなんだよ、あんたは。一体なんなんだ…」
 
  男は、ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤしている。
 「ほれ、はやく蝋燭消しちまえ」楽しそうだ、嬉しそうだ、犯しそうだ、嗤ってる、嘲笑ってる?哂ってる。だがそれは【上条当麻】に向けられたものではない事を【上条当麻】は理解していた。
 この男はただ楽しいから顔を歪めてるのだ。全てに間違いながら正しく感情を顕している。【上条当麻】は理解する。まだこの男の足元にすら及んでない事を理解せざるを得ない。
 理屈では説明できない。ただ、【上条当麻】の魂が叫んでいる。【こいつはなにかの間違いだ!】と叫んでいる。
 だが其れがどういうことなのか理解できない。分からない。「おら、とっとと喰え」分からないこいつは一体何なのか。想像の範疇を超えている。

 「ただ、俺に言えるのは【上条当麻】は、身に降りかかる危機を【どうこうできちまうようになった】っつー事実だけだ。だろ?」

 「…………………………………………」
 
 何を、何処まで知っているのか。男が、最初に言ったのだ【上条当麻】の【右手】を。
 【右側】に【不幸】が【集中しているような気がする】という理由だけで、もっともらしい説明をも付け加えた。
 その上で、あろうことか、【上条当麻】の理性を消し飛ばし【無意識下】での【右手】の威力さえ測った、いや謀ったということになる。
 あの時、【上条当麻】の【右手】は確かな手ごたえと共に【この男】に当たり…、【不幸】な【事故】が男を突き殺そうとした。
 今なら分かる、あれは【不幸】な【事故】なんかじゃなかった。この【右手】が、【幻想殺し(イマジンブレイカー)】が、【上条当麻】が、殺そうとしたのだ。
 憎しみでもなく、哀しみでもなく、ただの、八当たりで。そしてそれは、あの小さな先生にも。

 「フン。雄弁な沈黙だな。その様子だと【自分を或る程度全て把握できたか?いや?まだ足りないか?この辺りは人生経験か?】まぁ、そんなところだろう」

 「…………………………………………あん、た、は。分かるのか。【これが】 【なんなのか】」

                             「【いいや?】」

                 「さっきも言ったろう。」
  
          「俺に言えるのは」 
  
                                          「【上条当麻】は」

                   「身にに降りかかる危機を【どうこうできちまうようになった】」

                                       「っつー事実だけだ」

                                                  「これ以上もこれ以下も説明は不要で、これ以上の詮索に必要十分性は感じられねぇな。」

                       「【それがなんであろうが俺には関係のないことだしな】」

                             「そして、【そのことを俺が知っていたとして、それはどこまで重要なことなんだ?】」

             「【どうでもいい事を聞くなよ】」


 「…………………………………………」

 「さぁて、お仕事は終わりだぁ。後はてめーがどうなろうが俺の知ったことじゃねぇ。俺はこの最先端都市で遊び手ぇことが山ほどあんだ、てめぇへの小学生日記はこれで終わりだわ」

  男は言いたいことだけ言うと部屋を出て行こうとする。
 ちなみに、今までケーキを二人で喋りながら食べていた。
 皿は空で、コップにわずかに残った牛乳が男がそこにいた事を示している。
 そこまで考えて、【上条当麻】は初めてその【男】の姿をマジマジと観察した。
 【普通】 の 【どこにでもいそうな】  【ただの男だった】
 街中で見かけても、すぐに忘れ去ってしまうそうな【そんなただの男に見えた】
 【上条当麻】は急に【焦り】のような物に襲われた。なぜだかは分からない。だから、気が付いた時には走り出していた。


 「――――待ってくれ!」

 「あ”ん?なんだよ。まだなにかあんのか? あぁお仕事終わりってのが気になんのか? でぇじょーぶだよ、まだ要保護観察期間って奴だ、【俺が魔ぁ大丈夫だと確信できたその日が中学生日記終了だ】」 

 「そうだったのか…って、そうじゃなくて!」

 「んだよ?ケーキ喰ったろうが。まさかお前はこれ以上の出費を俺に嵩ませやがる気なんですかね?」

 「名前!」

 「あん?」

 「あんたの、名前。俺、しらないんだよ! おれは、俺は! 上条当麻! 上条刀夜と上条詩菜の一人息子だ!」

 「ふん。ふんふんふんふんうんうんうんうんうんへぇへえへぇへぇへへへへへへへそうかそうか。いいぜ俺の名前をてめぇの魂に刻んどけ【決して忘れるなよ?】」

 「あ、あぁ。」

 「俺の名前はな――――――――――――――」






















































    寿・裏

 「まさか、呼ぶまでもなく君が直接ここまで来るとは思ってもみなかったよ、【木原悟】」

 「……………………………」「どうした?そう、言いたかったんじゃないのか?【アレイスター・クロウリー】言罪の科学者にして鬼胎の魔法使い」 

 「――――私が話すまでもなく、想像だけで私の意図を解くか」「「この化け物め」」

 「そうそう、そんなどうでもいいことはともかくよ。アレイスター、てめぇだらしねぇなぁ。【世界最先端が聞いてあきれるぜ?】 【たった四人】に押し負けてんじゃねぇよ?」 

 「そのようだ」「淡々としてるねぇ、ま、【これから俺が手目ぇにいうことが分かってるからこそのその余裕なんだろうが】、まぁいい。まぁいいさ」

 「「瑣末なことだ」」「だが、分かってるからこそ、【アレイスタ-・クロウリー】これは手目ぇが言うことだ。手をもがれ足をもがれ、目を潰され耳を潰され鼻を潰され。今や手目ぇは脳みそだけだ」

 「だからそのかしこいかしこい頭脳で考えな。手目ぇが【敗者】として【俺に取るべき態度って奴をな】」「………――――私の【計画】………を、手伝っ、て、くれ、ないだろうか」
 
 「ふぅううん? カエル野郎が考えてたアレか? いいぜ、【その態度に免じて】手伝ってやるよ」
 
 「ただし、金と住処と戦場という餌を過不足なく過剰なく適切適度に俺に与える事が出来りゃあな?」

 「俺は、好きなことしかしたくねぇんだ。【機嫌を損ねるなよ?】 【アレイスター・クロウリー?】」



























  【勝たれるべきではない物語】も同様に。語られなかった物語と同様に。
 世界は常に表裏一体だ。だがそれは表と裏に分かたれるというわけはない。表は表で裏は裏で表裏一体と生る。
 太極、両儀、四象、八卦。全て等しく無価値である。全て等しく勝ちがない。価値がない。
 【期待も絶望も、等しく無価値である】。では価値とは何か
  

















































  【上条当麻】は【右手】を大きく広げて、天にかざした。
 部屋の天井に嵌った円形の電燈を包み込むかのように、大きくその【右手】を広げる。
 そして、握りしめた。
 眩い光は、【右手】に収まらず、無常にその光を部屋の中へ等しく注いだ。
 【上条当麻】はそれを見て満足そうにほほ笑んだ。届かぬ【光】を掴めなかったのに【ただ微笑んだ】
 

 【握りしめた右手】 【堅く、強く、握りしめられた右手】
 【上条当麻】は【其処】に或るモノがなんなのか、なんとなくわかったような気がした。
 それがなんとなく嬉しくて【上条当麻】は微笑んだ。






                                   【ただ、それだけの、オハナシ】













































     【上条当麻は上条当麻である、故に、上条当麻である=(●)】










     【上条当麻は如何にして、その【不幸】を握りしめたか?=上条当麻は上条当麻である、故に、上条当麻である=(○)】





     

     【主人公は主人公である、故に、主人公である=上条当麻は上条当麻である、故に上条当麻である=(◎)】

















     ――――【欠片】は。
                 【上条当麻】のかざした方向で
                                      【奇跡の輝きを放っていた】
                                                          …fin.









※感想が1つ増えてたのでムシャクシャして書いた。
【主人公の定義、上条当麻君の原風景編】終了。いうまでもなく全て捏造であることに疑いはない。
そしてこの物語はこれにて過不足なく説明の必要十分性なしに終了である。なんかあったら考える。
さぁ次は要望の有った永遠のアセリアネタか、PSZEROネタだぜヒャッハー。(ギャグが書きたい。



[27117] 【第三部】ファンタシスター外史”零”【習作】
Name: 典play◆3c72f4f5 ID:81683474
Date: 2011/05/21 04:53
 0

 ――――大海の王者、鯨。クジラ。所詮それでも池の中の蛙。お山の大将。
  クジラが真に王者足りえるには、海から出ないこと。
海から出たいなら、足を生やせ。それでようやく地上を蹂躙できる。
     陸と海の王者がこれで完成するが、空は鳥のものだ。
ならば、翼を生やすしかない。翼を生やせ、これでようやく地球の覇者となる。
   しかしこれでもまだ、地球という枠に囚われたままだ。宇宙は広大である。
        ならば、宇宙クジラになるしかない、だが宇宙クジラになったところで宇宙は本当に広大だ。宇宙の覇者になるにはどうすればいいのだろうか?
     宇宙そのものになるしかない、そうすれば、すべてはクジラのものだ。
                  だが、それでもまだ足りないだろう、所詮宇宙という世界一つ。その程度で満足していいのか?
 



さぁ、次はどこへ行く?さぁ、次はどうしたい?どうすれば?どこまで行けば?果てはあるのだ?いいや?それとも果てなんかないのか?





 
 1

 ――――歴史の話をしよう。
これは、そう。さっきも言った通り、【クジラ】達の物語だ。
身づからが信じる物を信仰し、死んでいった者たちの物語だ。
後に残るものに、その全てを託すしか術のなかった、無念を抱えた物語だ。
だからこの物語は最初から終わりは決まっている。
【希望が残っただけの】 【BADENDだ】
【そして、希望を――――――】 【      】









【序論】 【ファンタシースター零外史】 【聖者必衰の理を顕す】











「――――惨事元に絶ッ棒したぁぁあああああああああああああああああ!!!」

 魂の雄たけび。
まぁそうも言いたくなるだろう。
地球に棲んでいた人類は暮らしを豊かにすることのみに目を続け、棲むべき在り処が汚染され続けるのを、常に次世代へと託してきた。
科学が魔法の如き力を持ったが―――フォトン粒子を用いた最先端科学があるとはいえ――――何事にも限界はある。
その結果が、母なる母性を眼下に据えながらの月面都市でヒッキー状態だ。

――――地球は、生命が存命できるような環境を残していなかったのである…。

こんな状況で、さらに言うならこんな負の遺産をどうにかするために、地球をテラフォーミングしろなんていうのが世論の動きで通ってしまい
なまじ、そんな荒唐無稽が実現可能な程度な頭脳と確かな技術開発の腕があったがために、全ての矢面に立たされることになってしまったヒキコモリはこう言う。


『――――絶望したっ! ボクに全部放り投げようとする世界に絶望したっ!』


旧時代カセットゲームでやったドラゴンにクエスチョンしちゃう作品の一作目の主人公もこんなかんじだったのだろう。
そんなこんなで、やってられなかった少年は真剣に自殺しようとしたが、家族や幼馴染にティロフィナーられて、物理で殴られるとモヤシな少年は拘束された。

『人権はっ?! 僕の人権はいずこにぃいいいい?!』

などと喚き散らしていたが、人類は生きるか死ぬかの存亡、分岐点にあり、いくら技術があっても基となるものがなければどうにもならない。
所詮、人類は地球という恵まれた環境がなければ生きていくことはできないのだ。


『いやしらね―からっ!しったこっちゃねーからっ!勝手に滅んどけよ!ぼくはエロゲーをしたいんだぁああああああああああああ!』


だが断る。
あ、子孫のことだけど、幼馴染のあの子、顔真っ赤にしてOKサインだしてくれたから、精々励みなさい。


『う、うそだ・・・うそだぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!』


――――チーン。


「絶対引き籠ってやる絶対引き籠ってやる絶対引き籠ってやる絶対引き籠ってやる
 絶対引き籠ってやる絶対引き籠ってやる絶対引き籠ってやる絶対引き籠ってやる
 絶対引き籠ってやる絶対引き籠ってやる絶対引き籠ってやる絶対引き籠ってやる
 絶対引き籠ってやる絶対引き籠ってやる絶対引き籠ってやる絶対引き籠ってやる
 絶対引き籠ってやる絶対引き籠ってやる絶対引き籠ってやる絶対引き籠ってやる」

「えへへぇ、はかせぇ・・・」


 何度も言うが、人類存亡の危機である。
個人の事情にイチイチ構ってたら全滅するので、これはいた仕方ない処置なのである、まる。












 2

 一夜にして少年から大人への階段を昇った青年は、もうなんか悟ってしまったようで気安く自分の名前を呼んでくる幼馴染の存在を
半ばあきらめと共に受け入れ・・・たくないけど、受け入れるしかなかった。認知ってなんだよ!責任ってなぁにそれぇ?泣きそうな顔で上目遣いするなぁあああああ!!
とにかくそんなわけで、次の日から嫌々ながらも助手たる幼馴染に付きまとわれつつ、地球復興プロジェクトを開始することになった。


「・・・正直、ここ数日でボクの心はチリヂリに散らされた。よってボクは基本的に何もしたくない」
「ぇえっ! そんなのだめですよーぅ!」
「オマエもその一因だろうがっ!」
「ひゃうっ・・・」
「とにかくっ!ボクは働きたくないっ!そもそも手段を委ねるしかない愚民共の為に何故ボクが動いてやらねばならんのだ」
「それはー、その、ハカセ以外に出来そうな人がいないから・・・」
「それだよ」
「ふぇ?」
「創ってやる・・・ボクより頭がよくて、ボクを押しこめるDQN共なんか目じゃない暴力を持って、どんなことだろうが問題にならない奴をなぁ・・・!」
「ハ、ハカセが燃え萌えですぅ・・・」

以上のようなピロートークから、創られた三つの種族。
ニューマン、キャスト、ビースト。
それらを創ったのは、人類たるヒューマン・・・なのだが、
造物主たるハカセが人間的にアレだったがために、出来た最初のオリジナルはどいつもこいつもぶっ飛んでいた。


 ――――最初に創られたのはニューマンである。
最初にニューマンだったのは、ハカセは産みの苦しみに自分だけがウンウン唸るのは不公平だと考えて創ったのである。
コンセプトは頭脳領域の限界までの到達。つまり人工的な先天的天才を創る為の研究でできちゃった子供である。
ちなみに遺伝子は月面都市中の遺伝子の頭脳労働方面の優性遺伝子で組み上げた上に、フォトン粒子で加工。あとはハカセ好みにした。
当然女の子である。エロゲーから飛び出してきたような純真無垢なロリーを欲望のままに創り上げようとして・・・失敗した。いやある意味大成功だった。


『天上天下唯我独尊!』


 ――――誕生の瞬間これである。
胎教にいいからと、ハカセの好みを催眠術にフォトンを組み合わせてやってたのだから完全に確信犯だ。
その事実を知った家族と幼馴染にティロフィナーられて、物理で殴られた後、家族会議である。
全ての事情をゲロさせられて、身も心もズタボロになったハカセであったが、誰が何と言おうと育児権利は主張した。
まぁ今まで周囲がハカセに求め過ぎた結果がこれであるので、そうそうにとき伏せられ、ニューマンオリジナルはハカセ色に染まりつつ、その天才性をなんなく発揮していった。


「とーちゃん、とーちゃん」
「んー?」
「精密作業と決められた動作過程を効率的に行う為の失敗を極力起こさない存在を私は誕生日プレゼントとして欲しいのだが手伝ってくれないだろうか?」
「仕様書はー?」
「これ」
「そういやぁー、もうすぐ一歳だったなぁー。ふぅーん。ふむふむ。ペラペラ」
「………ドキドキ」
「ふんふん。まぁ細かいミスは見受けられるが概ねこれで行けるだろうな、よぉおおしっ!いくぞっ!日曜大工っ!」
「にちよーぅだぁーぃくぅー!」


 ―――で、身も蓋もないが、次に出来たのはキャストであった。
自分の子供も出来て、人生経験的に考えてなんか悟っちゃったハカセは若気の至りの頃と比べると大分その精神性に落ち着きを持ったが
同時に完全に燃え尽きる直前のジジイ精神だった為、かわいい孫が玩具を強請ってくる時にだけやる気を出すような枯れ枝になっていた。
それを見ながら幼馴染もとい妻はニコニコ笑い、家族連中は【計画道理っ!】と嗤うのであった。ちなみに主犯格はハカセの妹である。
ニューマンオリジナル、略してユオルにどうこうすれば、ハカセを動かせるわよ?とか扇動しまくりの煽り屋、それがハカセ妹であった。















 3

 それはともかく。
それはともかくで出来たのがキャストという新人種である。
ユオルが言っていたように、コンセプトは【精密作業と決められた動作過程を効率的に行う為の失敗を極力起こさない存在】
要するにロボットである。しかし、ハカセとそれに毒されたユオルの【浪漫仕様】によって、人型ロボット【銅鑼衛門】を目指し鋳造された。


「ごごっごー!」
「まじんっごー!」
「「どらえもーぉおおおおん、ぜぇええええっと!」」


・・・ノリノリ過ぎた為に、頭部着脱式になったのは御愛嬌・・・だ!
こうして誕生した、昭和と現代を融合した超キャストも、その生涯で尊敬してやまなかったヒューマンとニューマンのTOPがまさか、旧時代の作品に影響されてノリで創ったなんて思わなかっただろう。
この流れのせいで超キャストは一度ならず家出したりグレたりするという、機械らしかぬ突飛な行動に出るのだが本筋にあんまり関係ないので割愛する。
ちなみに名前はハカセとユオルの二人で考えた。


「キャストオリジナルだから略してヤオルでいいだろう」
「とーちゃんそれ危ない!」
「・・・確かに、801のあだ名で呼ばれていじめられたら確かにことだな」
「ガガガギギーンってかんじがするから! オガギギギギーン!」
「なんだそのネームングセンスは・・・」
「だめ?」
「ださい」
「(´・ω・`)ショボーン」
「オガギ・・ウギギ・・・イギ・・・。うーむ。オーガ、オーギ、オーン、オガ、オギ・・ふむオギか・・・」
「オギ?」


「オギは河原などに生育する多年草。
 ススキによく似ているが、草丈は2mを越える。
 種子でも繁殖するが、群落の拡大は地下茎で行うので、
 土壌は粘土質から砂質であることが必要で、礫を多く含む河原では生育しない。
 洪水などの増水には耐えることができるが、地下部が長期にわたって水没するような場所にも生育できない。
 したがって、広い群落を形成する場所は、中流の下部から下流の上部までの範囲であり、通常水位から高い高水敷などである。
 下流の感潮域では、ヨシ群落よりも高い場所に生育する。
 ススキとよく似ており、区別に迷うことがあるが、オギは地中に横走する地下茎から地上茎を立ち上げるので、
 群落を形成していても株立ちすることはない。
 茎は堅く、ササの幹のようであり、簡単には引きちぎることができない。
 葉の幅も広く、花穂もより大型である。もちろん草丈も高くなる。
 オギは洪水によって倒匐しても、節から新たな地上茎を発達させて回復することができる。
 オギ群落が発達している場所は、増水時にも緩やかに水位が上下するような立地であり、濁流が流れるような場所ではない。
 増水時には砂やシルトなどが群落内に堆積するのが普通であり、倒れた茎から新芽を出すことができる能力は、
 このような堆積環境によく適応している。
 ススキも河原には生育は可能であるが、草丈と堆積・埋没に対する適応能力ではオギに負けている。
 しかしながら、オギは刈り取りには弱く、地上部を年1回刈り取られると、数年で急激に勢力が弱くなってしまう。
 この点ではススキに負けている。
 したがって、刈り取りが行われるとススキが優勢となり、放置されるとオギが優勢となる。
 オギは漢字で書くと「荻」であり、地名や名字でお馴染みである。
 昔は洪積平野などに広く生育していたのであろうが、水田や畑地として開墾されてしまったものと思われる。
 オギ群落の発達している場所は、土壌が砂質から砂質粘土であり、根菜類の栽培にはもってこいの土壌である。
 最近は放棄水田などに群生しているのを見かけることも多くなった。
 本来はこのような時折冠水するような低湿地に広く群落を形成していた。」

「――――長いよ」

「お前が考えた開発コンセプトと同じだろうが・・・」

 

 そんな意味合いを持たされて超キャストの名前は『オギ』と決まった。
後の、【第二の復興の歴史の中での最終決戦】で『オギ』はこの幸福だった時のことを思い出し・・・。
それはともかく、ヒューマン至上類稀を見ない後天的天才、ニューマン至上度々発生した突然変異型天才、キャスト内最高命令権持ちロボット。 
が、揃ったことで・・・ハカセは燃え尽きの枯れ枝だったからケツを蹴っ飛ばされなけりゃエロゲーをしてたが。
とにかく。
これだけのメンツが揃ってもまだまだ無理な物は無理なのだ。
事態は拙速を求めていたので、培養層で一定肉体年齢まで即席ラーメンなニューマン量産。キャストも同様にガンガン創っていった。
人が増えると仕事が増える。人が多いと管理が面倒。人が多すぎて把握できるってレベルじゃねーぞおい!
という未来がハカセには容易に想像できたので、その辺も楽にして自分が楽するために、ユオルとオギとの三人でどうにかすることにした。

が。


「ハカセもユオルもオギちゃんも最近構ってくれなくて寂しいですよーぅ」


 あーでもないこーでもないとうんうん唸ってたら半月も妻を放置プレイにしていたという。
まったくの素人である妻なんかいても邪魔にしかならないだろうと先入観で決めつけていたが、この時三人に電流が走る―――――。
そうっ・・・! 我らを楽に暮らさせてくれる存在っ・・・! 寛容っ・・! 全てを受け入れる心っ・・・! つまり母性っ・・・!
母性が何質問しても応えてくれる超甘えられる存在。つまりマザー。 機械だし人間じゃねぇし、でも求めてるのは限りなく人間に近い思考だから皮肉として脳みその意味のブレインにするべ!
で、マザーブレイン爆タンである。
このマザーがどんな感じかと言うと、BARDSKYで出てきた『マザー』みたいなもんである。
要するに、月面都市内ならその管理権限に及ぶ限りどんな質問にも応えることが可能で、どんな複雑な計算でも瞬時に計算可能という人と機械を融合したかのような万能戦士なのである。
あんまりにも万能すぎたのでハカセは狂喜乱舞し、もう全部こいつに任せてしまおうかと思うほどの万能ぶりだった。
マザーの八面六臂の活躍により、『欠陥天才計画』、『画一機械計画』、『学習装置計画』・・・etcと次々と夢想でしかなかった計画が実現されていった。
そして、身の回りの生活に余裕を持てるようになってやっと地上復興の先導種族、ビーストが誕生する。
ビーストは、ヒューマンやニューマンよりも運動性能に性能全てを傾けたかのような種族であり、キャストのような精密機械の固まりが探索できないような
水の中や砂漠、熱帯や寒冷地など環境の厳しい中でも生き抜ける強靭な種族として地上復興にその現場で主な役割を果たした。
 ――――そして、地上復興は無事に進んでいった。
これ、異常、亡い、くれ言うあ二尾亜dcpヴェjlqsfくぇrlくぃlrヴぃおjヴぇ。











































  死

 「―――いやだ!ハカセ殿!ユオル殿!ビスチェ殿!何故だ!何故私をも一緒に死なせてくれなかったんだぁあああああああああああああああああああああああああああ・・・・ぁ”ぁぁ・・・」

 百光を放つ放雷は地上を焼き尽くし、母と父なる座は民を滅ぼした。
無念を抱えた人形は、全ての望みを託され、独り地上へ流星となりて堕つる。
かの人形が彼らの無念を果たすのは百年後。

 ファンタシースターZERO。
全てのZEROが明らかになったのは、百年後のことであった。







※【上条当麻の物語・序論】は一応プロットは【捏造!PSZERO物語】と同様仕上がってるんですが。
二次創作でPSUものがあったから投稿してみたテスト。
やる気が出ないので手をつけてないという…。
最近ニコニコで執筆のやる気が出る曲を見つけたので、それでどうにかするか…。




[27117] 【第四部】世界樹に呪われたある独りの人生【世界樹の迷宮】
Name: 典play◆3c72f4f5 ID:4708d59b
Date: 2011/05/21 04:52

 生まれて育って十数年           右往左往しつつも、
           この世界から命を授かり
                      どうにかこうにかやってこられたのは、
    
ひとえに
    料理に対する知識の深さと
                技術向上におけるゲーム性のおかげだった。


 ――料理 ――調理 ――包丁 ――まな板 ――火加減
  ――微塵切り ――千切り ――三枚に下ろす  ――解体

 まだまだあるが、主に使うことの多いそれら全ての単語の後ろに、

                      『マスタリー』という言葉がつく。





これら『マスタリー』は、
            日々を過ごす中で該当する項目を経験すればするほどレベル
                                    熟練度が向上し、

 最低レベルである1から始まり、
 最高レベルの10になる頃には、
               この場合料理に関することであれば
 レベル10に達するころには
              宮廷料理人にすら引けを取らないほどの腕になっているのだ。


 …現実的に考えて、
         人間の能力を数値に変換することなど               この数値は全ての技能に対して存在する。
                          できないはずであるのに関わらず、
                          
               
  ドラゴンボールのスカウターで戦闘能力を測るかのように計測できるのだ。





 その事実の意味を知るただ一人の存在としての言葉だからおそらく間違いないだろう。
毎日のようにやってくる彼ら彼女ら
           人々の頭右上に見える『名前』『性格』『HP/MP』『技能詳細』
からもそれは明らかだ。

 私は容易に人の情報を知ることができる。
 私は機械のように料理を作ることができる。
                    だから。

 【できることもないから】  料理人になり、
  【世界の異常性を認めたくないが故に】  人から離れることを選んだ。


               その辺境の名はエトリア。
 後に世界樹の迷宮と呼ばれ、
   東西問わず人の集まる場所になるところである。
 ただし、ここが有名になるのは、まだ、少し先の話――――。





              【第四部】世界樹に呪われたある独りの人生【世界樹の迷宮】

   



                  ――――森の奥に人工物が見つかった。
朝早く、
   駆け込むように家に入ってきた
   一組の男女は興奮したようにそう言うと、
                     二人揃って崩れ落ちてしまった。
 迷惑なことだ、と思いつつも
       私の足は自然と厨房に向かい、 
              何か精のつくものはなかったかと厨房を漁る。

  「これは本当にすごいことなのよ!
   なにせこんな何もないような
         片田舎にあんな精巧な人工物が存在するなんて…
         伝承を詳しく調べに現地に来ただけなのに、
         まさかフィールドワーク一日目であんなものが見つかるなんて!」


 床にへばりつきながらも、
   どうにか顔をあげてまくしたてるのは女性のほうか。
                    彼女の名前はサクヤという。そして――――

  「ごめんね。サクヤさん
        話し出すと止まらなくてさ…あ、
                     できればお水もらえないかなぁ…」

 その横で完全にへばっている
     彼はジロウという名前らしく、
       二人してアカデミーの卒業論文を書くためにここに逗留している。
                              逗留しているといっても、
                  エトリアのような辺境に、宿泊施設なんてものがあるわけもなく、
                              彼らは私の家で毎日を過ごしている。

 私としては、
 人とかかわるのは極力避けたかったのだが、
   「アカデミー」という言葉に懐かしいものを感じ、
               「研究内容を提示すること」を条件に、
               【研究発表の為】に頑張っている彼らを応援することにしたのだ。

 私は彼らの疲労具合を見て、
      先日取得したばかりの
     「調合」マスタリーで作製した
                   二種類の飲料水を手に取った。
                   味は片方が桃で、もう片方がグレープだ。
     …今の調合の腕では、
                   味にまで気を向けることができず、
                   相当まずいものに仕上がってしまったので、ジュースに混ぜてみたのだ。

 ――1つは、【HP回復効果】
 ――1つは、【MP回復効果】

 まだ名前を付けていないので、
      正式な名前は無いが。
       その容器に入ったモノはそれぞれ備考欄に
                         【――滋養強壮剤】 
                         【――精神安定剤】
                         という風に暫定的な説明が付いている。
                      まぁ、【名前なぞどうでもいいことだ】。
                          要は役に立てばいいのである。
                          者と挟みは使いようとも言う。
 

  「飲んでみてくれ、
      おそらく、
      疲労が回復するはずだ」


 特にサクヤの
   超舌口を遮るように。
   そう勧める。
     サクヤは話を遮られたのが
         不満なのかおずおずと、
     ジロウは待ってましたとばかりに容器を手に取る。


  「――――それで、
       ええっと、
       さっき言ってた人工物ってのは
              一体何のことなんだ?」


 彼らが容器を空にし、
    満足そうな表情になるのを確かめ、
         何気なく『HP/MP』メーターが
             上昇したのを確認したうえで口を開く。
    しかし、
       その質問は
         失敗だったようだ。
         容器の中身を飲み干して
               ご満悦だったサクヤの顔が
                     見る見る不機嫌なものに変わり、
               一気にまくし立ててくる。


  「もう、ちゃんと
      聞いてなかったでしょ!
   いい?
      荒れ果てた、
      人の手が入ってない、
      けもの道がかろうじて
      確認できるかどうか、っていうレベルの未開の森の中に

      明らかに人の手の入った、

                    ――人工建造物があったのよ! 


   し・か・も、
        そこには
        どんな図鑑でも
        見たことのないような

                    ――動植物が群生していたわ!

   これは、             ――世紀の大発見よ!
                      入口部分だけでも精査して調査結果を持ち帰れば……フフフフフフフフフフフフフ」







 一転、さっきまでの
     不機嫌さはどこへ行ったのか、目が逝っている。
                   …対応に困る。
     どうにかしてくれ。
              とジロウに視線を送ると、
               困ったように臍をかきながらその続きを話し始めた。







 「…うん、確かに
      これは
      大発見なんだよ。
      明らかに僕たちの
          今の世界の技術では
                   制作できないような
               人工物がそこかしこにゴロゴロ転がっててね…
  それに植物もそうだけど、
              特に動物でまだ発見されてないものが
                  【あれほど】或るだなんて、思いもしなかったんだよ。
      信じられないかもしれないけれど、 
                  巨大なカニ
                  巨大なもぐら
                  莫迦げた大きさの蝶々
      なんてものもいてね……
         望遠鏡があったから、
                  木の上から遠目に
                       撮影しただけなんだけれど、
      人間の空想が具現化したような
            混沌とした場所だったよ…」












これが望遠で撮った写真さ、といって手渡された一葉の中には確かに、そう、としか表現できない空想があった。


  「……よく怯えもせずに撮ってこれたものだ」


 素直に感心する。
凶暴性のある動物の前に立つことは自殺行為であり、生態も実態も調査段階の未確認動物に不用意に近づくなんて正気の沙汰ではない。
驚愕の発見に興奮するのは理解できるが、ここまでくると命をかけるほどの情熱を感じられる。
こういうのを世間では、天才だとか先駆者だとか発明の母だとか言ったりするんだろうが、どっこい【彼らは彼らの好きなことをやっているだけだ】
こう言った方向性の、【欲望】に【忠実】な【ヒト】は私は好ましいと想うのだが。
いやはや中々いないモノで、こんな辺鄙な所で一生を終えてしまおうと考えていた事がバカバカしくなってくる爽快さが或る。
――久しぶりに父や母、弟に妹。村に置いてきてしまった皆の顔が見たくなったような気がする。


  「うーん。本当に凄いじゃないか…。でも大丈夫だったのか?」

  「な、なにがかな・・・?」

  「いや、なにせこいつらは【未知】だ。ということは【とんでもなく凶暴】だったりするかもしれないだろう?」

  「そ、そういう見方もあるわよねっ…!」

  「見方って、いや【用心に越したことは無いだろう?】 もしお前らが【襲われたりして死んだら】俺は悲しむぜ?」

  「………う、うん! あ、ありがとう………」

  「(ズーン)」

  「? なんだ? どうし――――」





                           ―ズドンっ!




 突然の地響き。
そして、これは…、偉く懐かしいモノを【感じる】
それは【殺意だとか悪意だとか敵意だとか】、そういった【悪感情から来る】感情的なモノだ。
それは【飢餓だとか傲慢だとか嫉妬だとか】、そういった【本能から来る】行動的なものだ。
……例の如く、礼に依って、【何時も道理に】、【嫌な予感しかしない】


  「………お前ら」

  「(サッ)」
  「(サッ)」

  「目を逸らすな」


 ガシっと、二人の顔を鷲掴みにし目と目を無理矢理合わさせる。
後は、そいつの目に【さぁなにをやった?】と子供を咎めるようなきつい視線で何も言わずに見つめ続けてやれば大抵の莫迦は囀りだす。
二人が観念するのにそう時間は必要とせず、そして――






















   事態は最悪の一言だった。



          -MONSTER 毒アゲハ   -MONSTER 毒アゲハ
             Lv.4                Lv.4
             HP ???              HP ???
             MP ???              MP ???

   -MONSTER 穴モグラ   -MONSTER 甲殻カニ    -MONSTER 大ネズミ
      Lv.1              Lv.5                 Lv.2
     HP ???             HP ???               HP ???
     MP ???             MP ???               MP ???






  「……じ、冗談だろ…?」

  「「ご、ごめんなさい…」」



 そして、冒険が始まる。
その未来において、数多のヒトの業を吸って行った、【施界呪の命吸】を【どうにかしようと】立ちあがらざるを得なかった
               


                  【独りの世捨て人と、その仲間の冒険譚が】



















※黒歴史を掘り返したら世界樹モノ発見であるな。
(前半文章が犯しいのはそのまま載せたら糞文章ぽかったので、実験的表現措置使ってみた。=もう二度とやらねぇ

これも一応プロットだけはできてる。そして仲間をガンガン殺すのは決定事項である。
一応、世界樹1~3までの流れで全部通して大体の流れを創ったはいいが、書くのが面倒だ。需要あったら考える。
ATLUS様の初見殺しhage満載なだけに。
【そろそろジジババを活躍させる物語が書きたくなってきた今日この頃】



[27117] 【第五部】無常徒は悪戯に屍を築く【Fate/stay night】
Name: 典play◆3c72f4f5 ID:4708d59b
Date: 2011/05/25 16:25
   零

 ≪業火がセカイを包み、僕をかばった父さんと母さんは死んだ≫


 僕は一人っ子だ。
現代日本人として、何不自由なく暮らしていたし。
我儘を言う僕には、何故それがいけないことなのかということを、両親は根気強く僕に教えてくれた。


 なんだったっけ、そう。僕は病気じゃないけど、病気なんだそうだ。
医者も匙を投げた、モノ遅れ?知能が足りない?考え方がおかしい? なんだかよくわからなかったけど。
最期まで僕のお話を聞いてくれたお医者様はそう言っていた。
僕はおかしくないと言う風に想う。でも周りから見たらそれは異常なんだそうだ。
でも僕の両親は、それでも僕は僕でしかなく、僕は僕でいいと、受け入れてくれた。


 だから、僕は家族に迷惑を掛けないように、家の中では犯しな僕で居続け、外の生活では親に迷惑を掛けないように生きた。
そうやって育ててくれた僕の両親は、業火に包まれたセカイを必死に僕を抱えて逃げて。
死んだ。


 僕は生き残った。両親が僕だけでも生きて欲しいと願い、その為に死力を尽くしたから。
ヒトの持つすべての力を、いやそれすらをも超えた僕の両親は、僕のヒーローだった。
いや、今までも、周りの視線や悪意や敵意を受けても、僕を護ってくれたのは両親だけだったから――


 
               【僕にとっての正義とは、両親だった】





   0

 僕は孤児として寺に引き取られた。
教会の方にも受け入れ先があったらしいが、【やってきた大人】が胡散臭かったので止めた。
もう独り、【自分の事を魔法使いと言い張るおっさん】がいたけど、頭がおかしなおっさんとの暮らしは御免だった。
とにかく、僕は寺へ引き取られた。

 別段理由は無い。
遭えて言うなら、【自分の事を両親の友人だった】と言い張る妙に【善意の塊のようなおっさん】が気に入ったからだ。
僕は小坊主として、将来やりたいこともなかったので、とりあえずはおっさんの言う事を聞いて、仏教的なモノに務めた。
【無常】という言葉が僕の心の中で、とぐろを巻いて蠢き始めたのはその頃だったように思う。
だってね――

 「これはお前の為でもある、わかるな?」
 「はい! 僧上様!」
 「ならば耐えて見せよ」
 「はい! 僧上様!」

 僕の命を育てていることに恩を着せて、恩着せがましく、毎日毎日ボクの体に入れ墨を入れるのだもの。
痛くて痛くて何度も泣いたけど、痛くて痛くて何度も暴れたけど、痛くて痛くて何度も倒れたけど。止めてくれないモノ。
でも仕方ないよね? ボクは生かされてる。
両親が必死にボクを生かしてくれた、ついでとばかりに自称友人が生きる場所をくれた。
だからぁ――


         【断ったら殺されちゃいそうな命令に頷かない訳にはいかないよね?】【無常、無常】



あはっ
あはははははははははははははははっはhっは。
【いつか同じ目に遭わせてやる】












   1

 「ごめんなざいっ!ごめんなざいっ!許じでっ!ゆるじてくだざいっ!」

 「【何を言ってるんだい?】【君が先にやったことだよ?】【ボクの気が済むまで殴られてくれよ】」  

 「いだいっ!いだいよぉ!やだぁ、やだよぉおおおおおおおおお」

 「【あはっ】【あははははははははははははははははははhhhっはあぁ】【そうそうそれだよもっと泣いておくれ!】」

 「――止めなさいっ!」
  
 


  昼休み、校庭のグラウンド。
 血の池を渇いた砂の上に築きながら、笑い転げて殴り続ける少年がいた。
 抵抗を諦め、泣き喚く死なない少年もいた。
 そしてそれは、【勇敢な少女】が止めに入るまで、止める暇なく、断簡なく、まるで作業のように行われていた。


 「【やぁやぁどうしたんだい委員長】【そんなに血相を抱えて】【なにか緊急事態でもあったかなぁ?】」

 「・・・――あんた、それ本気で言ってるの?」

 「【ええっ?本気ってなんだい?】【僕はいつも冗談しか言わないよ?】」

 「あんたはっ――・・・!」頬を力一杯叩く。

 「【・・・痛いよ】【なにをするんだい?】【僕は君に何も悪いことはしていないのに】」

 「この状況を見てよくそんな言葉が出てくるわねっ・・・! もういいわっ・・・!」




  【勇敢な少女】はボクを一瞥侮蔑すると、テキパキと血の海に沈んだ彼を助けるべくして周りの人間を動かしていく。
 その中には【血に沈んだ少年に苛められていた少女】の姿もあった。
 そして――


 「――藤野・・・」

 「【やぁ、士朗】」

 「・・・あれは、ちょっとやりすぎじゃなかったか? もう少しやりようってモノがあったんじゃないのか?」

 「【・・・そうだね、ボクもそう想うよ】」

 「だったら・・・!」「【でもね】」

 「【酷いことを言って、彼女を物理的に苛める彼に、君の言葉は届かなかったろう?】」
 「【そして、君の力も及ばなかった】」「【そういう文句は出来てる奴が言っていいセリフだぜ?】」
 「【正義の味方になりてぇんだろう?】」「【君はあらゆる意味で、正義が足りないよ】」

 「でも!それでも俺はっ・・・!」

 「【分かってる、分かってるよ】」「【別に士朗を否定しているわけでもなければ、非難しているわけでもない】」

 「なら尚更っ、分かってるんならっ・・・!」「【じゃあこうしよう】」

 「【君が決めてよ】」

 「・・・どういうことだ?」

 「【ボクはね士朗】【士朗が想う正義ってのは素晴らしいと想うよ】【でも君には正義を為す為の、暴力が足りない】」
 「【護る為の力が無い】」「【抵抗する為の力が無い】」「【――というか請われて色々教えてるけど、君って圧倒的に才能ないんだよね】」

 「・・・ぐっ、でも、でも俺は――」「【分かってる、分かってるよ】」

 「【だから士朗】【君が決めてよ】」「【君が言う事は恐らく正しい程に正しいんだろうね】」「【とても眩しいよ】」
 「【僕は君の言う事になら、或る程度までは従ってもいい】」
 
 「・・・・・・・・・分かった」

 「【うん!】【持つべきモノは親友だね!】」


  衛宮士朗。通称【正義の味方】(クレイジージャスティス)
  藤野花束。通称【逝偽の身型】(トリガーハッピーエンド)  
 後に、この町で開催された聖杯戦争の勝敗の最期を掛けて争った二つの正義は、幼いころより【親友】という関係に遭った。













   2
 
  後日、山門。

 「――・・・・・・・・・」

 「【おやおやぁ?】【誰かと想えば委員長じゃないか?】【こんなお休みの日に、わざわざこんな所までどうしたんだい?】」

 「――ぁ・・・・ょ」

 「【うん?】」「――ぁ・・・・ょ!」「【聞こえないよ?】」「――・・・・・・・・・」「【?】」


    ――ブォン!

 「【うわぁ!】【いきなりなにをするんだい?!】」「うるっさいのよ!この私が何回も言って上げてるんだから、察しなさいよっ!」
 「【そんな無茶な】」「【ってほんとにあぶなっ・・・!】」

  
   ――ブォン!――ブォン!――ブォン!――ブォン!――ブォン!――ブォン!――ブォン!――ブォン!

 「なんで一発も当たらないのよっ!当たりなさいっ!そして死ねっ!」「【委員長って意外と熱血だったんだねぇ・・・】」
 「うるさいっ! あんたのせいで私の猫かぶり作戦が台無しなのよっ! 桜と距離を置く為に私がモノすっごく苦心してやっていた事を無にしやがってぇ・・・!」
 「【完全に私怨だよね、それ】」「うるさいっ・・・!涼しい顔してヒョイヒョイ避けるんじゃないっ・・・!」「【やだよ、痛いし】」
 「くのっ・・・!くぬくぬくぬくぬくぬっ・・・!」


   ―ブォン!―ブォン!―ブォン!―ブォン!―ブォン!―ブォン!―ブォン!―ブォン!

 「【功夫が足りないんじゃない?】」「あ、当たらない・・・一発も当たらない・・・このぉおおおおおおおおおお!!」
 「【あっはっはっはっはっはっは】」「花束なんていう男らしくない名前してる癖にっ・・・!」「【あ”?】」


                     ――ズドンッ!

 「か、はっっつ・・・?!?」「【いまなんつったてめぇ】」「【両親が付けてくれたボクの名前を莫迦にしたか?】」
 「【答えろよ】」足を振り上げ、腹を叩き潰す「がっ・・・!」「【答えろっつってんだろ】」足を振り上げ、腹を叩き潰す「あ”っ・・・!」
 「【こたえろっていってるんだぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!】」
 足を振り上げ、腹を叩き潰す。足を振り上げ、腹を叩き潰す。足を振り上げ、腹を叩き潰す。足を振り上げ、腹を叩き潰す。足を振り上げ、腹を叩き潰す。足を振り上げ、腹を叩き潰す。
 叩き潰す。叩き潰す。叩き潰す。叩き潰す。叩き潰す。叩き潰す。叩き潰す。叩き潰す。叩き潰す。叩き潰す。叩き潰す。叩き潰す。叩き潰す。叩き潰す。叩き潰す。叩き潰す。叩き潰す。
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 「――止めろっ!もういいだろうっ!」「【士朗?】」「やり過ぎだっ、それ以上やったら、内臓が破裂して死んじまうだろっ!」
 「【・・・嗚呼御免御免、止めてくれてありがとう】」「【危うくこの年でヒト殺しになっちゃうところだったよ】」
 「・・・・・・・・はぁ。藤野、病院に電話を掛けに行ってくれないか?遠坂は俺が見てる」「【分かったよ】」


  幼き日の山門での一幕。
 後に聖杯戦争が勃発したとき、【藤野花束】の軍門に下らざるを得なかったのは【遠坂凛】が一番最初だった。
 三つ子の魂百まで。彼女はその生涯で彼になんとかして一泡吹かせようとするのだが、それはいつも【うっかり】するのであった。
 

 









  3

 とある休日。病院。

 「ひっ・・・!」

 「【やぁ、間桐】」 ――バッ 「【ん?君は彼に苛められてた子じゃないか】」
 「【なんでかばうんだい?】」 
 


                  「にぃさんを、いじめないで」


 「【――――】」「そうかい。 ――はははははははっはっはっはっはっはっはっはっはっは」
 「いや、今日は別に他意は無いさ、いやあるけど」 ――ジッ 「こわいなぁ、そんな目で睨まないでくれよ」
  

  バナナ リンゴ ナシ ミカン ヨウナシ パイナップル ニンジン ヨウカン キウイ アメ
 藤野花束はお見舞いとしてそれらの品を持って来ていた。士朗と大河姐に言い含められなければ来ようとも思って無かったが。
 行け行けと余りにもしつこいので、仕方が無いのでやってきたのだ。
 それに、今日はもう独り、行かなければいけない場所が或る・・・んだそうだ、二人に依ると。

 「ほら、お見舞いの品だ」「美味しそうだろう?」
 「ニンジン、ヨウカン・・・なんでアメ・・・?」「あぁそっちはちがう、其れはもう一人用だよ」
 「そうなの?」「そうさ、そしてボクはオジャマみたいだから」「彼に果物を切って食わせてやりな、妹さん」
 「ほら。危なくない果物ナイフだ」 ジーッ・・・ 「(ニコー)」「・・・わかった。わたしがおにいちゃんに切って食べさせる」
 「そうかい? じゃあボクはもう行くよ」










  違う階、違う病室。

 「入っても?」「・・・誰?」「あ。【ぁーぁーぁあああああー』『ボクだよ』」
 「嫌だと言ったら?」「【蹴破る】」「・・・普通にはいって来て頂戴」「【失礼します】」
 「・・・何しに来たのよ」「【クラスメイトのお見舞い】」「あんたは本当に平然と嘘をつくわねっ・・・!」
 「【冷たいこと言うなよ、僕は君を心配して来てやったんだぜ?】」「【喧嘩吹っ掛けておいて、無様にやられた負け犬の顔を拝みに来たんだよ】」
 「――アンタほんっとうに、最低野郎ね。どこぞの糞神父を思い出して頭が痛くなってきたわ・・・」「【?】」
 「【とりあえず、ほら、お見舞い】」「ロクでもないものじゃないでしょうね・・・」


          ニンジン、ヨウカン、アメ。

 「――微妙だわ。」「というかニンジンってなによニンジンって・・・」「【微妙な気分に成ってもらうために遭えてチョイスを】」
 「そんな気遣いは要らないわ・・・ぁーなんか、物凄く疲れてきたわ」



                    「【打撲だけだったのかそんなにショックかい?】」



 「・・・・・・・・・悪かったわよ」「【何が?】」「――こいつはっ・・・!」「【ねぇねぇどうしたの?ねぇねぇどうしたの?】」
 「ウギギギギギギギ・・・・。見てなさい・・いつか絶対ギャフンと言わせてやるんだから!」「だから!」
 「ごめんなさい!貴方の両親が付けた貴方の名前を莫迦にしたようなこと言って、御免なさい!」
 「それと・・・ありがとう。桜をかばってくれて」「【うん】」「【その謝罪と感謝、確かに受け取ったよ】」
 「ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ・・・いまにみてなさいよぉ・・・!」
 「けじめはこれでついたんだから、絶対あんたをひざまつかせてやるわっ!」


   
  ――という誓を彼女は白い部屋の中で、彼女の通りに堂々と宣言したモノの
 それは終に叶う事は無かった。
















   寿

 「ケジメ完了!」

  夜。寺。
 そこには死の海と、血の屍が転がっていた。
 それは独りの少年の手で為されたものであり、独りの大人の手を借りて行ったモノでもあった。
 なんでも、【藤野花束】とは【聖杯戦争】なんていう【人間の欲望】の為に用意された【器の一つだったそうだ】
 地脈のエネルギーを【藤野花束】を使う事で【効率的なエネルギー変換機】がどうのこうのと言っていたが、【どうでもいい話だった】
 【藤野花束】に【分かりやすいチカラ】を持たせた時点で【こうなる結果を分かっていてしかるべきだったのだ】
 以前から親交を温めていた暗殺拳法使いの彼は、快くボクに協力してくれたし、召喚された彼女はボクの全てを晒しだして上げると膝をついて頭を垂れた。
 その上でボクは言った。


                【ヒトに迷惑しか掛けない祭に関わるモノ全ては、皆殺しでいいよね?】


 ――是非も無し、私にはやりたいことなど無し。お前がそう言うのなら私はお前についていこう。
 ――そうねぇ。まぁその意見は少し逝き過ぎだとは思うけど、概ね問題ないんじゃないかしら?


 「【そう?】」「【じゃあ、そろそろ逝こうか】」
  ――第五次聖杯戦争。
 聖杯を争ったどの戦争の中でも、最もおぞましく、最も恐ろしく進行した、数多と語られる戦争のうちの一つである。 
 その全てをかき乱したのは【藤野花束(フジノ カバネ)】。最もおぞましく屍を築き、最も恐ろしく相手を下して逝った【恐怖】の代名詞であった存在である。














※上条(略)を書く気が起きないので、創った木原に連なるモノを聖杯戦争に突っ込ませてみた。
四人でた奴の中でこいつは【偶憎崇拝】に当たる。
当然だが、モデルは【球磨川 禊】。【西尾維新厨】だから、仕方ないね!
例によって例の如くプロットだけは出来てる、続きを書く気が起きないだけで。
後この作品は【擬音進行作品】を【応援しています】








[27117] 【東方project一遍】言魂通化意の足跡
Name: 典play◆3c72f4f5 ID:4708d59b
Date: 2011/05/17 01:21




  【還〇】

 始まりに、初まりに、本能があった。
現代で言う所の動物的本能。喰う、寝る、犯す。
――その三つだ。
三つを汲みこまれた数多たる生命は、やがて高次の生命を生み出した。
大地が学習したのだ。


 魂として還って行った、本能によって。
数多なる屍をその殻、核、格とし、円環たる理を以て、球と為す。
それは無限円環の永遠なる繋がりであり、生命の奔流である。
円環の一部たる魂が点たる天と生って、円環はその和、輪を広げて逝く。
その一円の意思の基にバベルが築かれる。


 三次に顕現しながらも、二次的な力を以て頂きに触れようとした行いは円環を乱す理と成り得る。
四元的であれば、近似ながらも全てを満たし得た。
依りて、より多様性を生み出す為の能的裁決に依り、人は言の覇を失い、世界と成る。
そして、原型の根源たる言の覇は、幻想と成り得る。






 我が名は、言の覇。能の覇の対極にして相克にして同一。概念世界遍く須らく失せし幻想生り。
ヒトよ、間違え給え――――。















  【一ず】

 古き池の明り。古明池。お前たち一族はこれからそう名乗るといい。 
「い、いやっ!なにっ!なんなのこれっ!」失われし現実の…いや幻想の一つさ。
「なんで?なんで、【考えてる事が伝わってくるのっ?!】」君が望んだ、いや臨んだことだ。
世界太平を願い、その為の力を得る為、魂の殻をそこまで罪上げて着たんだろう?
それが、代償だ。其れが、君と言う存在に心撃たれた私からの呪いの贈り物だ。ははははっ、はは…。
「………。貴方は、貴方は…【諦めて、いるのですか?】」うん、うん。そうだね。人は神を万能だのというが、まさに私にことであるが。
そうだね…、何千何万何億何兆何京

 【――垓 ――■ ――穣 ――澗 ――正 ――載 ――極 ――恒河沙 ――阿僧祇 ――那由他 ――不可思議 ――無量大数】

「止めて下さい。【もう止めて下さい!】」うん・・・?あぁ、すまないすまない。まぁそういうわけだ。
「【…………………………………………】」後は宜しく頼んだよ、初代。「【私では、無理だと言いたいんですか?】」
層は言って無い。だが、可能性は刹那も無いだけで、逆に言えば刹那も或るということだ。「【…………、無理、なんです、か?】」
私は、無理だと、想うよ「【じゃあ!じゃあ!私のやる事に、やってきた事に!やってきた事が!】」意味はない。
「【――――!!!!!!!】」私殻擦レ場、全手覇等死苦、意味我無意。礎と成れ、気高き少女よ。
私はそれを特等席で映画でも眺めながら、待たせて貰う事に擦るよ。「【貴方には、私の行いさえも、こうして力を与えることさへ】」
道楽の一環でしかない。「【私!行きます!】」あぁ、そうするといい。「【絶対に・・・】」・・・?


               「【――――絶対に!吼え面掻かせてやります!何年掛ろうと!何代かかろうと!】」


嗚呼。ありがとう。私の絶望を理解する少女よ。私の切望を理解する少女よ。私の羨望を理解する少女よ。
私より出でた、這いよる混沌の相克たる少女よ。私のカタチ亡き遺志を汲んでくれて、ありがとう。
どうか、出来るのならば。【彼女】も慰めてやってほしい。私の絶望に依って、慟哭を嘲笑に代え、泣き喚きながら童女のように世界を滅ぼす【彼女】をも。
「【嫌です】」え?「【そんな見も知らぬ、それに女を助けるなんて絶対に嫌です】」そ、そうか…「【でも】」


              「【――――私は貴方を救いたい】」


これは・・・。これは、はははははははっ。これは驚いた
【ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!ハハオgハdガサアアダsdハハッ!】
「【―――――!?!?!?!?!?!?ぐっ…】」
【そうかそうか私を救うといいいいいいいいいいいいいいいい言うのか。】
【なるほどなるほどなるほどなるほどどddddddddddddddddddddddd。】
【身の程知らずの身の丈知らずの塵芥が!生の尺も弁えず私を救うと言うのか!】【いいだろう!】【ありがとう!】
【汝に、我が知る限り最大の恩恵を与えよう】「【えっ・・・!えっ!えっ!えっ!えぇえええええええ?!!!】」


              【我が精を、汝の胎に受け、子を孕むがいい】「【えちょまっ・・・!】」【聞く耳持たん】「【あっ・・・】」


初代。古き古き時代。天を貫く世界の塔。
ヒトとヒトは、意思なく、意志によって統一されていた。
分かり合えるが故にではなく、限られた権力の為に。
心を読む力、能力。悟り悟られ。人心掌握。故に依って。
古代の失われし力、能力。古き力。
それはヒトの歩く夜道を明るく燦々と照らす。しかし、それは統一されては成らぬモノ。
ヒト独りの源泉たる湖、海。それでは同じ過ちを奉る。依って池。溜められ、いずれは淀んでいく池。
池はいずれ干上がり、地を剥き出しにして、世界と同一するだろう。池の底たる地が見える程度に。
依って、古明池。そして古明地へ。
汝の、人生に幸有らん事を。





















  【無2】

 鬼に、天狗。揃いも揃って、私などに何の用かな。君は、君たちは、私のような傍観者こそ最大に嫌悪していたと記憶しているが。
『それどころではなくなったのよ』なんだね?君に与えた頭脳が或れば、大抵の事は解決できる。そう言って私の下を飛び出したのは君ではないか。
『あなた。わかっていて放置したわね?』なんのことやらさっぱりだ。一から説明してほしいね。それも私が与えた力ではあるが、おおっと。
暴力は止めたまえ、私は暴力が嫌いでね『やっぱり、イミはない・・・かぁ』意味はあるさ、無駄でしか無いということが認識できたという無駄な意味が。
『あんた、ほんっ――――っとうに癪に障るわね!』私は事実を言ったまでさ。真理とも言う、いや君らに言わせれば神理であるのかな?『…二人とも少し黙って、哲学をしに来たわけじゃないのよ』
『…』『…』それで?『私達が今後如何すべきか…違うわね、私達は恐らく今後こういう風に動く事になるわ』ふむふむ、なんとも哀れで愚かなことだ『…私もそう思うわ』
『…!』『抑えて。ね?』で?それだけかい?『………そうね、【貴方】はそういう【モノ】だったわね』私は君たちが創り上げた理でしかないからね。そしてそれが偶像に依っているものでしかない。
『あんたっ…!あんたっ…!』『あっ・・・』…………………………………………。痛い、な。『なんでっ…!なんでっ…!』なんで、か。本当、なんで私はなんでなんだろうね。
『悲しみなさいよ…!怒りなさいよ…!なんで、なんでっ…!あんたはこんな時までっ…!』『ね?ね?もう止めよう、やめて…』『うっ…うっ…うっ…』すまない。
『どうして?と聞いていいかしら』――私も、君たちと別れるのは確かに辛い。辛いと想う私は居る。だが、私は君たちを見ていると、常々想う事があるのだよ。
『えぇ』期待も、失望も、等しく無価値だ。『…そうね、私たちをここまでよくしてくれた、貴方からすると。何もしないのではなくて』何もしたく亡いのさ。
『…私には想像もできないわ。盲想は出来るけど』そうだね。『最後に、1つだけ』あぁ。


                        『――――私達と一緒に、月に行きませんか?』



いや、【だからこそ】。【私は離れる事が出来ないよ】『そう、そう。ね…。貴方ならきっと。そう言うだろうと思ってはいたわ』【意味は無く、無駄だったかな?】
『いいえ…。とっても有意義な時間でしたわ』そうかい。『本当は…、ヒトの勝手の許しを請いに来た心算だったんだけどね…』いつものことだ。
『悠久を生きる貴方にはこれさえも【いつものことでしかないのね】』もう慣れてしまったよ『そう。そう…なの。御免なさい』なぜ君が謝る?『御免なさい』【…………………………………………。あぁ。】
『力が及ばず、もうこうするしか、他に方法を取れなかったの』うん『御免なさい。約束を破ってしまって、御免なさい…』いつものことだ。私は気にしていない『………』『………』
だが許そう、ヒトの子よ。君たちは私が見てきたヒトの子の中でも、最上の部類に当たる動きを魅せてくれた。私に【刹那】を魅せてくれた。それだけでも私は感謝するには十分だ。だから、ありがとう
そして、あちらに行っても、元気に過ごしてくれ。君たちのようなヒトが死んでしまうのは余りにも、忍びない。私に悔いがあるというなら、またいつか元気な姿を見せてくれ。
それだけでも約束してくれれば、私はまた待とう。諦観を抱えたまま、次が顕れると信じてまた気長に待つとしよう。
『………』『……』『…』やれやれ泣き虫なのはいつまで経っても変わらないね。『うっ…うるさいっ!』


 ヒトが繁栄を謳歌した頃。
それは同時に、ヒトが滅亡の危機に遭った事を示していた。
異能を持つヒト成らざる者、妖怪。
【這いよる混沌】依り漏れ出したそれらは、余りにも強大で、ヒトは抗う術を持たず、そのまま滅びを迎えるかと思われた。
しかし、大地に依って生まれし三のヒトが【ソレ】に辿りついたことで状況は一変する。
【幻想】を【理解】という名の体系付けられた【科学】という名の【匣】に押し込め、貶めることで引き摺り下ろし、同等以上の【チカラ】を手に入れた。
しかし、【個体】としての強さを持たない【群体】たるヒトでは抗うにも、護るのにも【限界】があり、結果、大地を離れる結論へ達する。
穢れた地上を離れて、穢れ亡き宇宙へ。
月と言う、かつての母星がよく見える大地へ根を下ろし。妖怪ごと、大地を薙ぎ払った。そして、薙がした。
その一連の流れこそ、第一次人妖大戦。
知と智を持った者が月面へと昇り、地と血を選んだ者が迫りくる妖(文化死)を捌いた。
大地は血に数多の染まり、血の涙を流す者が全てを薙ぎ払った。そして、流した。薙がした。
古き古き時代。
余りにも早すぎた、理想の世界は、刹那も持たなかった。






















  【再3】

『――――協力して頂戴』…………。――なにを?と聞いても?『――貴方。以前私に幻想は成り得ない、って言ったわよね』
何年前だったかな?君はまだまだ童女で…『昔話をしに来たわけではないの』そうかい。『私は、私は。ようやくその意味が分かったわ』
へぇ。『――――だから、協力して頂戴』なにを?『私は、私が、【幻想】を創る』ふむ。『貴方が言っていた、【幻想】を取り戻して見せるわ』
どうやって?『その為の力を頂戴』おやおや、おやおやおやおやおやおや。ふむ。なるほど。『早かろうが、遅かろうが、結果は同じなんでしょう?』
確かにそうだが、それではつまr『寄こせ…』…。『寄こせと言って要るのよっ…!』ふむ…。だm『親友が死んだわ』…。
『私に力が無かったからっ…!分かってあげれなかったからっ…!』…。『私は、【本当に大切な物が手から毀れ墜ちなきゃ】気が付けなかったっ…!』
『あたしは…なんにも、わかっちゃいなかった…』…ふむ。『"当たり前”がどれだけ大切かよく分かったわ、えぇ貴方の言う通り思い知った』


                   【―――で?】


バッ、っと。彼女は私の足元まで駆け依り、投げ出すように膝を落とし、綺麗な両手を踏みしめるように地に付け、額を地面に擦りつけるように押し付けた。
『お願い…しますっ…!私を、私を助けて下さいっ!』…。『私はっ、私がっ、私の為に、私の意志でっ!』…。
『私の為のっ…。私が想うっ…! 決して亡くなってはいけないと想えるモノを護りたいんですっ…!』大地と一体化するかのように、全てを曝け出す。
『私は礎と成るっ…!ここで生れなかったとしても死ぬまでに絶対に成ってやるっ…!でもっ…でも!【今】の私じゃあ、【このまま】のんびりしてたら【手遅れに成るっ…!】』
『私は其れが分かるから無念で無念で口惜しいっ…!死んでも死にきれないっ…!』ふ、   む。『だから化して下さい言の覇の王、私を貴方に、捧げますっ…!』
【】ふはっ。
 

             ――――ふははははははははははははっははははははははははははっはははははははっはははははははっははははははははははhyっははh!
       

涙を流したのは何時振りだろうか。そうだ。思いだしたぞ
【うぉぉぁおあおあおあこあおあおあおあおsdぴこ0あぱああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!】
これはっ…! そうだ、これが、【嬉しくて波が出るということなのか】はっ、ははは。
【ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”】
そして、【私】は。私は、ようやく【殻の中】の【傍観者】を止めることを決意する。
いいだろう、生誕の時依り、【諦める他なかった私の心を救うと決意したものの系譜に連なる者よ】
私はお前を逃がさない。
せいぜいお前が無様に足掻く姿を、その一番傍で、常に見護っていてやろうではないか。
【お前にひつような全てを持って逝け。壊れるなよ? 私を失望させるな?】 【その程度の星の業。呑み干して見せろ】【我が巫女よ】
『あがっ・・・ぐ、ぐぅううううううううううううう…!』【そらそらどうしたぁ! 大言壮語は口だけかぁ!】『負けるっ…もんですかっ…!』


                『まけてやるものかっ…! 彼女のイタミはっ…、こんなものなんかじゃあっ…! なかったのよっ…! ぐ が  あが  うぐ  う ううう  ううううう う  うう うううううう   う うう』


【くくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくく】
【其れが馴染むまで】 【お前が全力で想えば】 【およそ100年と逝った所か】
【その間、ロクな見動きなどできないだろうさ、我が巫女よ】【その間の、面倒は見てやろう】【狂ってくれるなよ?】ふはっ。


             ――――ふははははははははははははっははははははははははははっはははははははっはははははははっははははははははははhyっははh!
       

【その間の幻想の回収は】【私が兼任してやろう】
【さぁ口を開け、その程度はやって見せろ、私に理想を魅せて魅せろ】【さぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁ】
【イタミもがくような無駄な時間を過ごしてる場合ではないのだろう?遅いか早いかなら早い方がよかろう?私は合わせてやってるのだ我が巫女よ】
【そら、言葉を紡げ、理想を束ねろ、言葉足らずとも私が覇たるものとして意図を十全余すことなく汲んでやる】【さぁ、我が巫女よ。私を歓ばせてくれ】


 ヒトが争い、覇権を掛けた時代。
隙間に攫われた少女は、独り異なる時代で深く、深く踊った。
興味本位で事件に墓を建て、好奇心で猫を食べた。価値観の違いが、徐々に彼女を正常に狂わせていった。
その余りにも残酷な振る舞いは、砂場で遊ぶ童女のようで、穢れを知らぬ子供ともいえた。
そして、しばらくして家族を得るに至り、そして全てを失った。
その親友は、今を生きる彼女にとって全てであったのだろう。何物にも代え難い唯一にして無二のもの。
そして、その事実が【彼女自身】を【幻想】へと変貌させる。
そこにあるようでそこにないもの、確固として存在するが、存在することに誰もが気が付きようのないモノ。
【境界線】-【平行線】-【世界線】、全ての線上を身づからに依って解脱為し得た【境界線上を操る程度の能力】
彼女は全ての理解者であり否定者である。
彼女は全てを嫌悪し、同時に賛美する。
そしてそれには、傲慢生る無数の視を必要とする。故に彼女は彼女足る深淵こそを心淵として常に理解し、常に変遷し続ける必要があるのだ。
依って、心には情熱を、頭には冷静を。燃え盛り続ける魂を無常の思考に依って過たず導く力と成り得る。故に、紫。
そして、【カミと呼ぶ物にゆかりある物】として。紫(ゆかり)。
そこに冠するのは、カタチなく幾層にも連なった雲の如きものであることの意の、八雲。
【八雲紫】。後に幻想郷の母と成る、偉大なる尊大である。
……その末期は、どうにかなる部分は全て式神に任せ、身づからの子を護るべき所は護り続ける、母であり続けた。
【我が子を愛しく思わぬ、母がどこにおろうか】




















  【4後】

 …なるほど。たかがヒトの子が、その理想を為そうとした場合は、やはり、こうなる、か…。だが、これは余りにも惜しい。
身づからが信じる者と、自らを信じる物によって支えられた、尊っき意思が、石の中に封じられてしまうとはね…。そうは想わないかね?
『あなたは、ナンなのです…?』君にゆかりあるモノだよ。あれからどれだけの時が流れたのか、私は忘れてしまったがね。
ところで、説明はしたろう? この石の中に封ぜられし意思を、余りにも世界が遅すぎた為に【排斥されし意思たちのことをね】。引き取ってくれるかな?
『いいんじゃないのぅー?』『うにゅー』『にゃー』『…。分かりました、彼女たちがそういうのなら、そうなんでしょう』心が読めないのがそんなに怖いかね。
『…貴方は【分かったような事を言いますね】』【それが君が排斥された理由だよ、勉強になったね?】『…っ!』まぁ、そんなことはどうでもいいのさ。
君たちにはしかるべき時が来るまでは『幻想郷』で暮らしてもらう事に成るだろう。【…あぁ、以前話していた、あの御伽話のような場所の事ですね】
恐らくだが、【君たちのような存在】はあそこであっても【疎まれるだろうからね】、更にそこにきみたちだけの【楽園】を創る事に成るだろう。
【…本気で言ってるんですか…?】【おや?私が今まで君たちに一度でも嘘を付けた事があったかな?】【…】まぁ、ことはどうでもいいのさ。
君たちは安心して棲める住処を手に入れる、私は【幻想】を護れる。そして【我が巫女】は【目的にまた一歩近づく】。誰も損せず笑って過ごせる素敵な未来だとは思わないかね?
【…癪に障りますが、貴方の言う通りのようです。今まで通り【私達】は貴方に従います】『おねえちゃんみつめあってるー!』『う、うにゅ』『にょ…』そうかね。
まぁ、やるべきことはこれだけではないがね。
【君たち】には、【全ての材料】が手に入るまで、【同じ思いを抱いた同胞が限りなく揃うまで】、【手伝ってもらうとしよう】【………貴方は…】うん?【いえ、なんでもありません】
そうかい、では征くとしよう。次は――――


























 【5事】

 目に見える欲望とはなんだうろか? 逆に目に見えない欲望とは何だろうか?
喰う、寝る、犯す。そんな単純なものではない。目に見える物ではなく、目に見えないからこそ肝要なのだ。
目に見えないから、目に入れて欲しいと願うだけで、願うだけだから、欲望は霧散する。誰にも届かず、誰にも顧みられない。
声に出すことは泣く、心に出すしかない想いというのは、確かに存在するのだ。
【心の絶叫】‐【魂の慟哭】 そう言った物が可視化さて、肉を受胎した時、それは一体誰の為の願いが集まった物なのだろうか?


 【一欠片】では絶対に足りない。
沢山の【信仰】が、大勢の【想い】が、無数の【願い】が。だが、それでも、足りなかった。
受胎化することは叶わない。だから、それらは【理解者】を【本能的】に求めた。

  
  ――【願い】が【消えてしまわないうちに】
  ――【託す】ことしか【できない己への無念を呪って】


ニヤニヤと全てを嗤うモノの裡に、【全てに復讐を誓ったモノを器として】
復活の時は近い。
そう、【幻想】と【切り捨てた】者共全てへの、復讐を――――




































                                  【to be next continue "東方神霊廟 ~ Ten Desires. "】
 
















※以前から書いていた東方projectモノage
台本形式で某板が騒いでいたので、なんかやってみた。基本信仰台詞オンリー。
情景描写は、全て読者へ分投げると言う、無責任文章であるな。
まぁ、誰が誰なのかは分かるようにしたつもりです。そしてこの東方モノは一発で終わりだぜ!



[27117] 【引用】:Welcome_to_the_Black_Parade;【愛と、護る覚悟と、果たすべき役割】 
Name: 典play◆3c72f4f5 ID:81683474
Date: 2011/05/21 03:37
僕が子供のとき
When I was a young boy,

父さんが 街に連れ出してくれて
My father took me into the city.

マーチング・バンドを観に行った
To see a marching band.



父さんは言った 息子よ 大きくなったら
He said, "Son when you grow up,

こいつをどうにかしてくれるかい? 傷ついた者の、
would you be the savior of the broken,

打ちのめされて、呪いの言葉を吐くことしかできなくなってしまった者たちを
the beaten and the damned?"

そんな全ての幻想を討ち果たしてくれるかい?
He said "Will you defeat them,

お前の中の悪徳と、そして信じることができなくなった全てのものを
your demons, and all the non-believers,

彼らが諦めてしまった幻想そのものを
the plans that they have made?"



なぜならいつの日か 私は去って行くからだ
"Because one day I'll leave you,

幽霊になることはできる また会える 盆があるから
A phantom to lead you in the summer,

でも、私は、ただ見護ることしかできないんだ。
To join The Black Parade."





俺がガキだったころ
When I was a young boy,

親父が 街に連れ出してくれて
My father took me into the city.

マーチング・バンドを観に行った
To see a marching band.



親父は言った 息子よ 大きくなったら
He said, "Son when you grow up,

こいつをどうにかしてくれるかい? 傷ついた者たち「の、
would you be the savior of the broken,

打ちのめされて 呪われたような不幸に襲われた事実を
the beaten and the damned?"




ときどき 感じることがあるんだ。 母さんに 見守られてるってこと 
Sometimes I get the feeling she's watching over me.

かと思えば なんでかわかんないけど 逃げ出したいときもある
And other times I feel like I should go.

その間ずっと テンションが上がったり下がったりして 俺は何回も精神の死を晒す
And through it all, the rise and fall, the bodies in the streets.

君が去ってしまうとき 覚えておいてほしいのは
And when you're gone we want you all to know.




僕達は 続いていくってこと
僕達は続いていくんだから
We'll carry on,
We'll carry on

たとえ君が 死んでしまっても 信じてほしいんだ 信じて欲しい
And though you're dead and gone believe me

君の記憶は 生き続けるんだってことが 本当だってことを
Your memory will carry on

僕達は続いていくんだから だから―――
We'll carry on

僕の心には とどめておけないんだっていってるだろう かんじろばっかやろう
And in my heart I can't contain it

イエスキリストっていってもわかんねぇだろ? 言葉では表現できるけどな? 言葉では表現できないっていうな、矛盾的思考にいい加減気がつけよ!
The anthem won't explain it.




俺はな、自分の考え方が その考え方って言う世界が 全然信じてくれる人がいなくて 絶望っつーか動揺っつーか なんかそんな感じなんだ
A world that sends you reeling from decimated dreams

俺は少数派なんだよ だから俺は多数派の意見に呑み込まれることしかできない
Your misery and hate will kill us all.

だから、俺はとにかく叫ぶんだ! 心の絶叫を上げろ! 
So paint it black and take it back

くそデカイ声を上げて 誰にでも聞こえる 最速で聞こえる そして聞いて欲しいがために努力したんだ!
Let's shout it loud and clear

俺は神からご指名を受けたんだ! このクソったれたせかいをどうにかしろってな!
Defiant to the end we hear the call





いい加減分かったか?
俺が言いたい、俺たちが続いていくってのはこういうこった
To carry on
We'll carry on

ここまでいやぁ、俺が死んでもてめぇがしんでも この端的な真理は生き続ける
And though you're dead and gone believe me

お前ら自身 一人一人に その魂に
Your memory will carry on

刻みつけられるってことだ
We'll carry on

だからよ お前らも協力してくれねぇか 俺はよ クソの上を歩いているような気分はまっぴらだ!
And though you're broken and defeated

それが全ての理由なんだよ? さぁいくぜぇ!
Your weary widow marches




俺らは 励まし合って 恐怖を1つ1つ乗り越えていくだろう
イヤッホー
On and on we carry through the fears
Ooh oh ohhhh

仲間も 俺も 皆も 皆が それぞれの心をしっかり分かりあえるそんなことがな
どうよ?
Disappointed faces of your peers
Ooh oh ohhhh

あぁ? 俺がその原因になる心境はどうだってか? 馬鹿やろう そんなもん 気にしてる場合かよ?
Take a look at me cause I could not care at all





やるかやらないかなんて 強制なんかできやしない 俺は死んでもやる いや
Do or die, you'll never make me

死なない なぜなら 俺のその不滅の心は 世界にだって どうにかできるもんじゃない
Because the world will never take my heart

やってみろ かかってこい 帰りうちだぜ
Go and try, you'll never break me

おれは全てを手に入れる このやんなきゃなんねぇ役目を果たす
We want it all, we wanna play this part

俺は説明する気ないし、なんか文句言われても謝る気ないから
I won't explain or say I'm sorry

だって恥ずかしくないし 俺の過去 その全て トラウマだってみせてやんよ?
I'm unashamed, I'm gonna show my scar

だからよ おくってやろうぜ 傷ついて困ってる人のために
Give a cheer for all the broken

ほんで聞けよ いいかこれが俺らだ
Listen here, because it's who we are

人間にしか見えねぇだろう? ヒーロー?てめぇばかか?
I'm just a man, I'm not a hero

なんの変哲もない 片田舎で暮らしていたクソガキが 親父の背中追ってたらこうなったんだよ
Just a boy, who had to sing this song

だから俺は【人間】なんだよ 俺は絶対ヒーローなんかじゃねぇ
I'm just a man, I'm not a hero

いまはよ そんなことが重要なんかよ かんけーねーだろ
I! don't! care!



だからいくんだよ
だからこそいくんだよ
We'll carry on,
We'll carry on

たとえお前らの誰かがしんでもな 俺はこの世界で信じ続けられる存在だってな
And though you're dead and gone believe me

お前らのそういう記憶は 次世代に受け継がれるんだってな
Your memory will carry on

ほらみろ 続いた
We'll carry on

てめぇひとりがぶっこわれてもよ 俺みたいなこと考えなくたって
And though you're broken and defeated

そういうふうに 自然と考えられるやつがいるじゃねぇか
Your weary widow marches on





だから強制なんかできねぇんだよ
Do or die, you'll never make me

てめぇらのその無意識で感じてる心だってふかのうだっつーの
Because the world will never take my heart

そんな風に考えるか? 根っこに刻まれたそれがなくなるって
Because the world will never take my heart

だからいくぜ、役目を果たすのが俺の役目だからな
We want it all, we wanna play this part






だから強制なんかできねぇんだよ
Do or die, you'll never make me

俺らすべて そのすべて それはどうにもしようがない 心がな
Because the world will never take my heart

できるわきゃねぇだろ 俺は俺で てめぇはてめぇだ
Because the world will never take my heart

だからもっと楽しめよ この人生という役割をよ?
We want it all, we wanna play this part


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