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桑名市無形民俗文化財:「内母神社の石取祭」を指定--市教委 /三重

 桑名市教育委員会は、同市多度町香取の内母(ないも)神社で毎年10月に行われる「内母神社の石取祭」を市の無形民俗文化財に指定した。市指定文化財は計111件となり、うち石取祭は、同市赤須賀の「赤須賀神明社石取祭」と同市長島町の「三町石取祭行事」に次いで3件目。

 香取地区に残っていた古文書によると、内母神社の石取祭は明治初期に始まったとされる。祭車に飾った和紙製の造花「桜花」を奉納するのは、同市本町の春日神社で行われる石取祭(国指定重要無形民俗文化財)にはない独自のものだが、春日神社の祭礼が近隣地域に伝わった一つの例として注目される。

 祭車の造花を縁起物とするのは、愛知県津島市などの石取車でも見られ、この地域が尾張地方と交流があったことが分かるという。市教委文化課は「鉦(かね)、太鼓の継承をはじめ祭礼宿の設定、桜花の制作など民俗的な慣行がよく残っている」としている。【沢木繁夫】

〔三重版〕

毎日新聞 2011年4月30日 地方版

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