放射線量の目安 見直しを要望
K10030585011_1105231917_1105231941
NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

放射線量の目安 見直しを要望

5月23日 19時18分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、国が示した学校などでの屋外活動の目安となる放射線量は値が高すぎるとして、福島県の保護者などが23日、文部科学省を訪れ、目安となる値を見直すとともに、子どもたちの被ばくをできるだけ少なくするよう求める要望書を提出しました。

文部科学省を訪れたのは、福島県内の児童や生徒の保護者などでつくる「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」のメンバーで、これまでに集まった1万5000人余りの署名を添えて要望書を提出しました。要望書では、東京電力福島第一原発の事故で、国が示した学校などでの屋外活動の目安となる放射線量の上限年間20ミリシーベルトは、子どもには高すぎる値だとしています。そのうえで、目安となる値を年間1ミリシーベルトに見直すとともに、校庭の表面の土を取り除くなどの対策を講じ、国の責任で子どもたちの被ばくをできるだけ少なくするよう求めています。要望書を受け取った担当者は「今のところ、学校での放射線量は健康に影響が出るレベルではない。ただ、年間20ミリシーベルトという値は浴びてよいという量ではないので、できるだけ被ばくを少なくするよう、あらゆる対策を検討したい」と回答していました。保育園に通う4歳の娘とともに訪れた母親は「被ばくが心配なので子どもは保育園を休ませ、自宅で面倒を見ています。国の責任で一刻も早く対策をとってほしいです」と話していました。