24日にスタートした、AKB48の22枚目シングル(8月発売予定)を歌う選抜メンバー21人を決める第3回「AKB48選抜総選挙」(6月9日開票)の速報が25日、発表された。昨年の第2回総選挙で初の1位に輝いた大島優子(22)が、絶対的エースの前田敦子(19)を抑えて首位に立ち、連覇へ好発進した。また、昨年8位の柏木由紀(19)が3位、19位だった指原莉乃(18)が7位と大躍進。昨年4位の板野友美(19)が8位と出遅れるなど波乱の幕開けとなった。
1位は大島優子だった。期待と不安が交錯した2位の発表で、「チームA、前田敦子」とアナウンスされた。新旧チームKの公演中だった東京・文京区の「TOKYO DOME CITY HALL」は、割れんばかりの歓声に包まれた。「優子、優子…」。ファン約2000人のコールがこだました。大島は「まだ速報ですから」と謙遜したが、笑顔の白い歯は輝きを増していた。約10秒。深々と頭を下げ、感謝を示した。
24日午前10時からスタートした選挙戦。1日だけの得票数だが、2位の前田敦子に704票差をつけ、1万7156票を獲得した。第1回は前田が1位。第2回は大島が速報と中間発表でトップだった前田を大逆転し、初めて1位になった。今回、この2人の対決が最大の注目だった。
前田は、初主演映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」が6月4日に公開、ソロデビュー曲「Flower」も同22日に発売し、7月からはフジ系で連ドラに主演。大島が、追い風が吹いている前田を抑え、首位発進したことは連覇へ大きな弾みとなった。
大幅に票数が増えた。第1回1位の前田が獲得した総票数は4630票、第2回1位の大島は3万1448票だった。今回は、2日目にして3人が1万票を超えた。大島は「全体の票数がとんでもないことになっています。感謝してもしきれません」と驚いた。
会場がどよめいたのは2位発表だけではない。今年1月、AKB48で初のソロデビューを飾った板野がまさかの8位。逆に、今年1月からTBS系「さしこのくせに」(火曜・深夜1時25分)で、メンバー初の冠番組をスタートさせた指原が7位に、昨年9月にデビューした派生ユニット「フレンチ・キス」の柏木が3位に大躍進した。
総選挙の投票締め切りは6月8日午後3時。開票イベントは9日、日本武道館で行われる。今年は中間発表が廃止された。最後にうれし涙を流すのは、大島か、前田か。
[2011/5/26-06:05 スポーツ報知]