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飯舘牛を受け入れ、救いのオージー様

 福島牛にオーストラリアが興味を示した。オーストラリアの食肉生産者団体「豪州食肉家畜生産者事業団」のドン・ヒートリー会長(58)が25日、福島県の飯舘村役場を訪れ、県産の牛肉を同国で販売する意向を示した。高級霜降りで知られる飯舘牛は、福島第1原発の放射能漏れによる全村避難の影響で、流通がストップ。出荷される村内の肉牛は、福島牛という扱いで市場に出ている。風評被害で値段が落ちており、海外への販路拡大は朗報だ。

 同会長は「オーストラリアでも和牛は人気がある。検疫などの条件が整えば、ぜひ福島牛を受け入れたい」と話した。同国では地元のオージービーフの自給率が高いが、宮崎や鹿児島産の牛肉も輸入している。01年以降、日本でBSE(牛海綿状脳症)問題が浮上して以来、輸出向けの処理場検査が厳しくなっているが、日本国内では6つの処理場が検査に合格。福島牛も、処理の段階で安全性が認められれば、初の“海外進出”が可能になる。

 同団体は東日本大震災の被災地を支援するため、今月中旬にシドニーでチャリティーイベントを開催。飯舘村から2人、岩手県陸前高田市から1人の和牛生産者を招待した。同会長は飯舘村役場で2人と再会。菅野典雄村長と会談し、今後の支援を約束した。「原発の問題は深刻。食肉生産者としてともに助け合いたい」。この日は同イベントで集めた義援金25万豪ドル(約2200万円)を寄付した。【柴田寛人】

 [2011年5月26日8時22分 紙面から]

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