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【経済】

目的だけ独り歩きと懸念 経団連会長、首相方針に

2011年5月26日 19時52分

 記者会見する日本経団連の米倉弘昌会長=26日午後、東京・大手町の経団連会館

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 日本経団連の米倉弘昌会長は26日、都内で開かれた定時総会後の記者会見で、自然エネルギーの比率を20%まで拡大するとの方針を菅直人首相が示したことに「目的だけが独り歩きする政策はものすごく危険だ」と懸念を表明した。

 菅首相は25日、パリの経済協力開発機構(OECD)での講演で、太陽光や風力など自然エネルギーが総電力に占める割合を2020年代のできるだけ早い時期に20%まで引き上げると表明。米倉会長は官民一体の協議がないままに決まったと指摘し「国民に不安を与える」と批判した。

 菅政権との関係について米倉会長は「サポートする気持ちはある」としながらも「是々非々でやっていきたい」とけん制。経団連として東日本大震災からの復興に向け、被災地に復興特区を設けることなどを提言していくとした。

 この日の総会では、三菱商事の小島順彦会長(69)や三菱東京UFJ銀行の畔柳信雄会長(69)ら8人の新任副会長を選任するなど、2年目に突入する米倉経団連の新体制が正式に発足した。

(共同)
 

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