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「恐竜博2011」「メトロポリタン・オペラ」「長谷川潔展」など 5月25日号

2011年5月25日14時5分

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写真羽毛まとうティラノサウルスのイラスト (c)Utako Kikutani写真04年に発表された「ディロング」の化石。茶色の部分が羽毛の証拠

■ 「恐竜博2011」 羽毛まとうティラノ、イラスト・CGで再現

 恐竜の王者「ティラノサウルス」に羽毛が――。これまでは、全身がウロコで覆われたイメージが知られていたティラノサウルスだが、近年の発見や研究で、体の一部が羽毛で覆われていた可能性が出てきた。7月から東京・国立科学博物館で開催される「恐竜博2011」では、フリースのような羽毛をまとった姿を、復元イラストやCGで再現する。これまでのイメージを覆す王者の新しい姿は必見だ。

 1996年以降、羽毛恐竜の発見が中国で相次ぎ、恐竜にも羽毛が生えていたことが裏付けられた。ティラノサウルス類も例外ではなく、2004年に発表された小型で原始的な「ディロング」の化石には尾や頭部の周辺に羽毛が確認された。10年には、推定全長7メートルの大型の仲間にも羽毛があったことが報告されている。

 だがこれまで、「羽毛のティラノサウルス」が復元された例は一般的ではなかった。大きな体で体温が下がりにくい大型恐竜は、羽毛があると体温が上がり過ぎると考えられていたからだ。さらに、ティラノサウルスのものとされるウロコの証拠も発見されている。

 本博では、新たに発表された化石からわかったことを反映しつつ、恐竜から進化したとされる鳥類の羽毛が卵の中でどのように生えてくるか段階的に調べたデータも参考に、全身ではなく背中から尾にかけて部分的に羽毛で覆われた姿=イラスト=として復元を試みる。

 「恐竜博2011」は7月2日(土)から開催。詳しくは公式サイトhttp://www.asahi.com/event/kyoryu2011/

■ 「メトロポリタン・オペラ」 洗練と情熱、実力派の顔ぶれ 

 当世きっての歌手を配して、米メトロポリタン・オペラの東京公演が6月8日から開幕する。渋谷のNHKホールと上野の東京文化会館で、19日まで。

 プッチーニの「ラ・ボエーム」はミミ役にアンナ・ネトレプコ、ベルディの「ドン・カルロ」はエリザベッタ役にバルバラ・フリットリ、ドニゼッティの「ランメルモールのルチア」はルチア役にディアナ・ダムラウと、いずれの演目もソプラノのスターがそろう。

 「ラ・ボエーム」と「ドン・カルロ」を指揮する予定だった音楽監督のジェームズ・レバインが療養のため来日を見合わせ、代わりに首席客演指揮者のファビオ・ルイジが登板することになった。洗練された解釈と情熱的な音楽性を高い水準で調和させる手腕が評価されており、管弦楽の響きも聴きものだ。

 S席6万4000円ほか。詳しくは公式サイト(http://japanarts.co.jp/MET2011/)

■ 「長谷川潔展」 版画の漆黒に浮かぶ生命

 横浜に生まれパリで活躍した銅版画家・長谷川潔(1891〜1980)の生誕120年を記念する展覧会が横浜美術館で開かれている。「プーシキン美術館展」の中止により急きょ企画されたが、代表作のほか初期の木版画や下絵など、同館が誇るコレクションから250件を厳選して創作活動の全容に迫る充実した展覧会だ。

 長谷川は27歳で渡仏。89歳で亡くなるまで一度も帰国することはなかった。渡仏後、独学で様々な銅版画の技法を身につけ、当時廃れていた技法「マニエール・ノワール(メゾチント)」を復活させる。黒の濃淡の表現が特徴的だ。

 晩年はこの技法に専念した。静かで宇宙的な漆黒の空間に、草花、魚、小鳥や身近な品々が明るい白で浮かび上がる。小さな葉の1枚にも命の存在が感じられ、心が落ち着いてくるような作品の数々が並んでいる。

 6月26日まで。会期中は東日本大震災復興支援のためのチャリティーグッズ販売などもしている。一般1千円など。

■ 「サッカー検定」 知識増やし楽しく

 「2002年ワールドカップ決勝の対戦カードは?」。サッカーを愛する人ならだれでも受検できる「第4回サッカー検定」の公開検定(2級〜4級)が7月10日、東京、大阪など全国7エリアで開かれる。

 歴史やルール、戦術やエピソードなどを学び、サッカーをさらに楽しんでもらおうと、09年に始まった。前回(3〜7級)は709人が受検。6級は合格率93%と高かったが、3級合格者は32人、合格率14%の狭き門となった。

 5〜7級(7級は小中学生のみ)を対象としたネット検定は6月10、11日と7月10、11日に実施される。公開検定、ネット検定いずれも詳細、申し込みはホームページ(http://www.soccer−kentei.jp/)から。問い合わせは事務局(03・3505・8280)。受検料の10%は強化支援金として応援したいJリーグクラブに寄付される。

■ 「人ひとこと」 イアン・ジェンキンズさん 古代ギリシャ、人間に興味

 神戸で開催中の「大英博物館 古代ギリシャ展」の開幕に合わせて、監修者である同館ギリシャ・ローマ部シニアキュレーターのイアン・ジェンキンズさんが来日した。

 よく通る声で楽しげに作品を解説する。見る人をギリシャ世界へと引き込む、英国紳士だ。

 古代ギリシャ文明を一言で言い表すなら「ヒューマニズム(人間中心主義)。人に対する興味が他の古代文明に比べてとても強い」。人の外見も中身も、理想も現実も、探究し、表現しようとしたという。

 本展は7月5日から上野・国立西洋美術館に巡回。

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