キモい和気あいあい…小沢&黄門の誕生会で前原がヨイショ

2011.05.25

 民主党の小沢一郎元代表(69)と渡部恒三最高顧問(79)の合同誕生会が24日、国会の憲政記念館で3年ぶりに開かれた。閣僚や反小沢の代表格・前原誠司前外相をはじめ、党内160人の議員が出席。中間派や前原グループを巻き込んだ「菅降ろし」に発展するのか。

 これまでの小沢・渡部両氏、小沢・前原両氏の不仲を考えると、気味が悪いほど和気あいあいとした会合だった。

 まず、前原氏が「大同団結が極めて大切だ。渡部、小沢両先生に指導をいただき、政権交代の果実を上げる大事な時期だ」と両氏をヨイショ。

 渡部氏は「今日から小沢さんとも目を合わせ、口をきけるように頑張る。もしもの時の弔辞は小沢さん、よろしくお願いします」と仲直りを宣言し、小沢氏も「彼は私に悪態をつき、私は私流にシカトしていたが、3年ぶりに話すきっかけを作ってもらった。これからは話し合いながら使命を果たしたい」と応じ、笑顔でガッチリ握手した。

 誕生会には鹿野道彦農水相や松本剛明外相ら閣僚を含め、民主党の衆参約160人が集結。小沢氏に近い議員が中心ながら、中間派や非小沢系の姿も見られた。

 渡部氏は「国会延長してでも2次、3次補正をやるべきだ。俺の考えと違ったときは菅直人首相に代わってもらう」と条件付きながら首相退陣にまで言及した。

 小沢氏は積極的菅降ろし、渡部氏は菅首相への不満、前原氏には「ポスト菅」に向けてウイングを広げるという三者三様の思惑があるとされる。それぞれの第一歩となる夜だったのは、間違いないようだ。

 

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