2011年5月26日7時35分
|
東日本大震災が奪った飲食店のにぎわいが、なかなか戻らない。日本フードサービス協会が25日発表した4月の外食産業の売上高は前年同月比で2.8%減だった。過去最大の10.3%減だった3月より小幅だが、パブ・居酒屋はなお11%減。客足は乏しく、食材の高騰ものしかかる。
落ち込みが際立つのは夜が勝負の居酒屋・パブ。3月の売上高は19%減で、2カ月続けて1割以上の前年割れはリーマン・ショック後の不況時にもなかった。業界のかき入れ時の歓送迎会シーズンに「自粛ムード」が広がった。節電のために看板照明を消したり、計画停電があったりしたことも一因という。