国際延世大初の日本人教授 元防衛研・武貞氏 「日韓誤解解きたい」2011.5.26 01:11

  • [PR]

[国際]ニュース

  • メッセ
  • 印刷

延世大初の日本人教授 元防衛研・武貞氏 「日韓誤解解きたい」

2011.5.26 01:11

 韓国の名門私大、延世大学国際学部の教壇に、2月に防衛研究所を退官した武貞秀士氏が、大学側の招請を受け、6月から専任教授として赴任することになった。同大で初めての日本人専任教授となる。

 国際学部は2006年に新設され、授業はすべて英語で行われる。現在この学部の外国籍の教授は米、英とインドの出身者のみ。

 韓国の教育界にも国際化の波が押し寄せて、日本人教授のニーズが高まっていることから、同大教授の韓国人の旧友が武貞氏に打診。「日韓交流に役立てば」と赴任が決まった。専門は安全保障と朝鮮半島問題。

 武貞氏は訪韓を前に、「一部の韓国人が抱いている『日本は軍国主義化している』といった誤解は、事実関係を説明しながら解いていきたい」と抱負を語った。1992年に1年間、韓国の私大で客員教授を務めた際には、竹島の領有権に関する質問を投げつけられたこともある。「日韓関係は『話せばわかる』といった単純なものではない」と厳しい事情も織り込み済み。

 9月に始まる学期で顔を合わせることになる学生たちに対し、「日本について教える責務は重い。先入観や偏見を持たず、ありのままの日本を受け入れられる国際人に育ってほしい」と期待を寄せている。(水沼啓子)

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital