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23日、慢性的な水不足解消に向けた海水の淡水化計画で、天津市がコスト高に頭を痛めている。写真は同市の海水淡水化設備。

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「海水の淡水化、コスト高すぎる」天津市が悲鳴=水不足解消の抜本策見えず―中国
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2011年5月23日、新京報によると、慢性的な水不足解消に向けた海水の淡水化計画で、天津市がコスト高に頭を痛めている。通常の水道水が1トン当たり4.6元(約57円)なのに対し、淡水化された水は同8.15元(約101円)。市が同3.55元(約44円)の差額を負担して供給しているが、根本的な解決につながるコスト削減方法は見いだせていない。

同市水利科学研究院の周潮洪(ジョウ・チャオホン)氏は「どう水を売ればいいか、頭を痛めている」とこぼす。淡水化水は現在、市の一部地域に1日当たり約6000トン供給されている。「水道料金を他地域より高くすれば不公平感が生じる」ため、水道料金は他地域と同額に据え置いている。しかし、同市水道局の下部組織・濱海水業集団の代表は「(差額負担を)受け入れたくはないが、やむを得ない」と話す。

天津市では長く水不足に悩まされてきた。くみ上げられた地下水が水道水として利用されてきたが、沿岸都市のため慢性的に海水が混入し、水質汚染も深刻だった。淡水化コストのうち3分の1は燃料費。燃料コストが上昇すれば、淡水化水の価格も上がる。また、淡水化に使われる逆浸透膜技術も、まだ世界最高水準に達していない。中国政府は黄河支流からの引水に続き、中国南方から北方へ送る大規模開発「南水北調」計画も進めているが、天津市の水不足解消への抜本策はまだ見えていない。(翻訳・編集/AA)
2011-05-25 03:27:37 配信


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