事件夫の前では粉ミルク、授乳は隠れて…母親、虐待黙認か 大阪・住之江の乳児死亡+(2/2ページ)(2011.5.22 02:00

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[事件]ニュース トピック:虐待・監禁

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夫の前では粉ミルク、授乳は隠れて…母親、虐待黙認か 大阪・住之江の乳児死亡

2011.5.22 02:00 (2/2ページ)

 その後、智代美容疑者らは退院したが、翌月に同病院を受診した際、颯ちゃんの左腕や両すねの骨折が相次いで判明。診察した医師は、原因について「先天的な骨の形成不全」「ホルモンの病気」などとともに、「虐待の可能性」とカルテに記したが、同センターへは通告しなかった。

 颯ちゃんは骨折のため同月30日から入院。12月10日に退院したが翌日、意識不明の状態で再び同病院に運び込まれ、今年1月に転院先の病院で死亡した。

 市は「智代美容疑者が育児に熱心だったため、うっかりぶつけて骨折した可能性も捨てきれなかった。結果的には判断が甘かった」としている。

組織的に判断する体制を

 児童虐待に詳しい津崎哲郎・花園大教授は「虐待と断定できなくても、疑いがある段階で通報すべきだった。医師は患者との関係悪化を懸念し、通告をためらいがちだが命を最優先するのは当然だ」と批判。

 その上で、医師個人が判断していたことに触れ「組織的、多角的に判断する体制づくりを急がなければいけない」と指摘している。

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