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【大リーグ】

建山、嵐の後に真夜中デビュー!!

2011年5月26日 紙面から

ホワイトソックス戦開始前、記者会見するレンジャーズ・建山=レンジャーズ・ボールパーク(共同)

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 【アーリントン大城和美】レンジャーズの建山義紀投手(35)=日本ハムからFA=が24日(日本時間25日)のホワイトソックス戦で、荒天中断の影響で日付が変わった未明にメジャーデビューを果たした。2/3イニングを1安打1失点、1奪三振。35歳149日でのデビューは球団最年長、日本人選手6番目の高齢デビュー。マリナーズのイチロー外野手(37)はツインズ戦で4試合ぶり無安打も守備で頭脳プレーを披露。チームは2−4で敗れ、連勝は6でストップした。アスレチックスのDH、松井秀喜(36)も古巣エンゼルス戦で4打数無安打。チームは6−1で勝ち、連敗を6で止めた。

 待ちに待ったメジャーデビューは嵐のあと、真夜中にやってきた。約3時間の中断後、再開してから約1時間後の午前0時16分、5−6の7回。日本人44人目、投手33人目の夢舞台。赤いユニホーム、背番号22を背負った建山がマウンドに上がる。「ずっと思い描いていた舞台なので、高ぶる気持ちはあったが、意外に浮足立たずに落ち着けた」。念願の大舞台で、打者3人と9球勝負を繰り広げた。

 昨季シルバースラッガー賞受賞のラミレスを2球で右飛に仕留めると、降雨中断前に10、11号、9回にも12号を放ったクエンティンを、得意のスライダーで空振りの3球三振。続く通算375本塁打のコネルコに右前へ運ばれて交代を告げられると、スタンドから温かい拍手が降り注いだ。「マウンドを降りたとき、みなさんの声援がすごくうれしかった」。レンジャーズ史上最年長デビューを果たした35歳をファンは迎え入れた。

 23日にメジャーに昇格したばかりで、デビューは真夜中。しかも、米国で頻発している竜巻警報、観客への避難指示、雷雨に、ひょう…。自然の猛威を目の当たりにした直後だった。それでも、待っている間は落ち着いて「長い中断があると、先発は続投しないし、負けていたので、今日は投げるな」と思っていたという。日本人投手としては6番目の高齢デビューとなった右腕は「連投も大丈夫。今日は9球だけですから」と笑って、クラブハウスを後にした。

 ▽レンジャーズ・ワシントン監督(降板する建山に“グッド・ジョブ”と声をかけ)「球を低めに集め、変化球もうまく使っていた。いい投球だったし、1安打くらい何でもない。次打者が左のダンだったし、点差を広げたくなくて左腕のローズと代えたが、(適時打を浴び)期待通りの結果にはならなかった」

 ◆年長デビュー 日本人最年長デビューは、09年メッツ・高橋建(元広島)の40歳16日。野手は、02年カージナルス・田口壮外野手(現オリックス)の32歳343日。また、これまでのレンジャーズの最年長デビュー記録は、08年の福盛和男投手(元楽天)の31歳240日だった。

 

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