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【プロ野球】ダル11K完封 両リーグトップ6勝2011年5月26日 紙面から
◆日本ハム2−0中日まさに独壇場だった。2007年の日本シリーズ第5戦以来、4年ぶりにナゴヤドームで登板した日本ハム・ダルビッシュが4安打11奪三振で完封勝利。6連勝で両リーグ単独トップの6勝目を挙げると、バットでもプロ初のマルチ安打を記録する大暴れだ。 4年前は目の前で中日の日本一を見せつけられたが、今回は難攻不落のスーパーエースとして、竜打線を見下ろすように投げきった。「あまり調子は良くないと聞いていたが、1人1人を見れば一流の選手。しっかり自分のピッチングをしようと思っていた」。言葉では相手を立てたが、内容は圧倒的だった。散発4安打はすべて単打。二塁に走者が進んだのも1回の一度だけ。自己最速にあと1キロと迫るMAX155キロの真っすぐ。80キロ台のスローカーブ。低めに鋭く食い込むツーシーム。多彩な球種の中から「相手打者のアプローチに対して、一番良い球を投げられた」と胸を張ったのも無理はない。 シャットアウトを決めても表情を崩さなかったものの、“門外漢”の打撃については話は別。「なんと答えればいいのか…。フォークとか使われましたが、対応できた。いつ当てられるかと怖かったですけど」と24歳の若者らしくはにかんだ。 これで26イニング連続無失点。驚異的な投球を支えているのはパワーアップした肉体だ。07年にナゴヤドームで投げた時の体重は84キロ。それから4年。オフに1日5、6食という厳しい食事管理を行って肉体改造を敢行した今季は開幕時が98キロまで増量。交流戦に入ってからは食事後に102・2キロを計測したこともある。 あまりにストイックなトレーニング姿勢に、周囲からストップがかかることも。吉部トレーナーは「こちらでセーブしないと、彼の場合はやりすぎてしまう。毎週投げるのにこれだけやるのっていうぐらいやってしまうんです」。最近はメニューの強度、量ともに抑え気味だが、それでも他の選手よりも多いトレーニング量をキープしているという。 開幕戦で7失点し、9・00まで跳ね上がった防御率も、早くもパ・リーグ8位の1・86に。2桁奪三振も41試合目となり、歴代8位タイに浮上した。4年連続防御率1点台の最強右腕が、いよいよトップギアに入った。 (臼杵秀之) PR情報
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