「ゆ、う、こっ! ゆ、う、こっ!」
チームKの公演終了後、ステージ上に巨大ボードが登場。マネジャーが40位からカウントダウンで読み上げる。1位を残すのみとなったその瞬間、大島の暫定首位を確信した2000人から大きな「優子」コールが巻き起こった。
大島は「まだ(途中経過の)速報ですから」と謙遜しながらも、メンバーから「優ちゃんおめでとー」と声を掛けられると、笑顔を弾けさせた。
24日午前10時から始まった第3回AKB48選抜総選挙の投票。大島は1万7156票を獲得して前年の第2回に引き続き堂々のトップ。一騎打ちが予想された前回2位の前田敦子(19)に704票差と肉薄されたが、“初戦”を制して1位を堅持した。
シ烈な首位争いの一方で、ベスト10争いは歓声とどよめきが入り交じる波乱含みの幕開けとなった。今年1月にAKB史上初のソロデビューを果たし、首位争いが予想された板野が4位から、まさかの8位に後退。
安定した人気を誇った小嶋陽菜(23)と篠田麻里子(25)もともにランクダウン。小嶋は7位から10位に、篠田は3位から6位にランクダウンした。一方、派生ユニット、フレンチ・キスでの活躍目覚ましい柏木が、8位から3位へ大きくランクアップだ。
新興勢力の躍進もあった。19位の指原莉乃(18)が7位に急上昇。11位の姉妹ユニット、SKE48の松井玲奈(19)は9位に食い込む健闘をみせた。
3回目を迎えた総選挙は、前回と同じく新曲で歌える選抜メンバー21人の権利を争う。さらに上位12人はテレビなどメディアでPR活動が行えるため、ボーダーライン上の争いもヒートアップ。前回17位で選抜入りした秋元が23位へ沈む一方、研究生から昇格した横山由依(18)が17位へステップアップする波乱も。
このまま大島が逃げ切るのか。はたまた前田、板野の大逆転はあるのか。今回は中間発表を経ず、いきなり6月9日に最終発表を実施する。
(紙面から)