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七ケ宿の牧草から許容値5.9倍のセシウム検出

 宮城県は25日、七ケ宿町の町営柏木山放牧場の牧草から、1キログラム当たり1770ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。乳用牛と肥育牛が食べる牧草について国が定めた許容値300ベクレルの5.9倍に相当する。県は既に県内全域の畜産農家に対し、牧草の使用自粛を要請している。
 県畜産課によると、2回目となる牧草の調査は18、19の両日、丸森町、七ケ宿町、大崎市、栗原市で実施した。
 放射性セシウムは、丸森町の町営放牧場でも980ベクレルを検出。前回(11日)調査の1520ベクレルを下回ったが、許容値を超えた。栗原市の深山牧場も530ベクレルと許容値を上回った。前回350ベクレルだった大崎市の県岩出山牧場は250ベクレルと許容値以下になった。
 放射性ヨウ素はいずれの牧場も不検出だった。
 県は乳用牛と肥育牛の放牧自粛、刈り取った牧草の保管をあらためて要請した。6月3日に県内2カ所で農家を対象に説明会を開催し、保管した牧草の処理方法を示す。
 県は牧草の給餌や放牧の自粛解除基準も公表した。仙台地方振興事務所管内は25日に実施した4カ所の調査結果で許容値を下回った場合、大河原、大崎、栗原各事務所管内は今後行う連続3回の調査結果がいずれも許容値以下の場合、それぞれ自粛を解除する。
 登米、気仙沼、石巻事務所管内は25日の調査結果を見て対応を検討する。
 牧草の使用自粛に伴う損害賠償に関しては、県農協中央会と各農協、各酪農協が近く「農畜産物損害賠償対策県協議会」を設置する方針という。


2011年05月26日木曜日


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