韓国の社会福祉共同募金会の李東建会長は19日、東京の中央共同募金会を訪れ、東日本大震災への義援金として韓国で集められた３００万ドルを届けた。韓国からは震災直後の３月13日に第１次義援金として50万ドルが届けられているが、今回はその第２弾となる形だ。

韓国共同募金会の李東建会長（右から２人目）と握手する斎藤十朗・中央共同募金会会長（左隣）

　今回の義援金は３月14日から４月13日までの１カ月間に集められたものの一部で、同期間に企業や個人から総額１４２億ウォン（約１３２５万ドル）が寄せられた。中央共同募金会に届けられた３００万ドルのほか、在日韓国人のためにと別途３００万ドルが、同日駐日韓国大使館に届けられた。李会長は今回渡された計６００万ドル以外の募金も、清算が済み次第日本に届けると明らかにした。
　中央共同募金会の会長で、日韓親善協会中央会の前会長でもある斎藤十朗氏は「韓国からは震災直後に救援隊を送ってもらい、さらに50万ドルの支援もいただいている。多方面からの励ましに言葉で言い表せないほど感謝の気持ちで一杯だ」と謝意を表明。その上で「復興への道は険しいと思うが、必ず復興し、お気持ちに応えられるようにがんばる」と伝えた。
　社会福祉共同募金会の李東建会長は「韓国の皆さんが、最も近い隣人である日本の皆様の悲しみをいたわりあう気持ちが込められたもの」と述べた。現在も韓国では募金集めが続けられている。
　なお、中央共同募金会には韓国以外の国や地域からも寄付金が寄せられてきている。額の大きなものでは台湾からの２５０万ドルがあるが、韓国の計６５０万ドルは突出して多い。