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米の核実験「核なき世界と矛盾」 県内から抗議相次ぐ

2011年5月24日

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米国の未臨界核実験に抗議し、平和記念資料館の本館下に座り込んだ連合広島や県被団協などのメンバーら=広島市中区中島町

 米国が新型の未臨界核実験を実施したことが明らかになり、広島県内では23日、抗議の動きが相次いだ。

 県原水協と県被団協(金子一士理事長)の約50人は昼過ぎ、平和記念資料館(広島市中区)の本館下で座り込みをした。高橋信雄・県原水協代表理事(72)は「実験は、『核なき世界』を言うオバマ政権の方針と矛盾し、許せない」と声を上げた。

 県原水禁や県被団協(坪井直理事長)、連合広島などの約60人も夕方、同じ場所で座り込んだ。坪井理事長(86)は「腹が立ってしかたない。即刻やめてもらいたい」と憤った。

 湯崎英彦知事は「核兵器の破壊の現実を知る県民を代表し、一切の実験の中止を強く求める」。松井一実・広島市長は「断じて許せない。一日も早い核兵器廃絶に向けて努力を強く求める」とする抗議文をそれぞれ米国大使館に送った。

 廿日市市の真野勝弘市長と角田俊司市議会議長は、一切の核開発の中止を求める抗議文を連名で出した。福山、尾道、三原の各市長らも抗議文を送付した。(加戸靖史)

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